Sandy Cowgirl

植田昌宏。在阪奄美人。座右の銘は、「死ぬまで生きる。」

ラッシュライフ

2017-07-17 19:00:02 | 書評


A男は、十三駅で神戸線に乗って梅田へ向かおうとしていた。しかし、すんでのところで乗り遅れてしまい、忌々しく感じながら、京都線のホームで梅田行きの電車を待つことになる。
B女は、十三駅を出発した梅田行きの神戸線急行電車に乗っていた。電車が中津駅に近づこうとするころ、近くにいた女性が突然、車内で倒れた。一刻を争う事態のように思った彼女は、緊急ボタンを押し、電車は、中津駅で緊急停止をした。倒れた女性は、中津駅で担架で運ばれていった。命に別状はないらしい。
C男は、梅田駅の神戸線のホームにいた。大事な面接を前に、履歴書を見直していると、突如、それが風で飛ばされた。慌てて追ったC男は、ホームから転落し、運が悪いことに、ネクタイが線路に挟まって、立ち上がれない。ホームには、間もなく、十三駅から梅田駅へ電車が入線する、というアナウンスが流れている。このままでは轢かれると思っていたところ、電車は中津駅で急病人発生のため、緊急停車しているという、連絡が聞こえた。
D女は、B女と梅田駅で待ち合わせをしていたが、少し、遅れる、というLINEを受け取った。仕方なく、待ち合わせしていた紀伊国屋の店頭から、中に入り、新刊を適当にながめていると、外が騒がしくなった。店頭でナイフをもった猿があばれている、という。少し酔っぱらっているようだ。
A男が乗った京都線梅田行きの電車は、途中、先に出たはずの神戸線を中津駅で追い抜いて、終点に到着した。その間、時間があったので、読みかけの「ナイフを持った酔っぱらいの猿の捕まえ方」を読み終えることができた。彼は、そこで、続編がでていたことを思い出し、紀伊国屋に向かった。


伊坂幸太郎さんの ラッシュライフ を紹介します。
一枚の壮大な騙し絵に登場する、5人の主人公達が、バラバラに行動しながらも、少しずつ重なり、それぞれの人生を過ごす話です。
1 傲慢な画商と若手の女性画家の話
2 泥棒と友人の話
3 新興宗教の信者と先輩と教祖様の話
4 女性カウンセラーとサッカー選手の話
5 リストラサラリーマンと老犬の話
です。

まぁ、ホントにテンデバラバラなのですが、何がどう絡むのか、読んでいても、想像つかないので面白いです。

映画でいえば、パルプフィクションとか、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのような話です。

あとは、他の伊坂作品に登場する話や人物が、こっそり登場していたりするのも面白みの1つです。
なお、この作品は、東京芸術大学の映像研究科生たちにより、映像化されているそうです。

ぜひ、読んでみてください。
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