【1】 10月3日(月)
作・・・・・・・松原敏春
音楽・・・・・・渡辺俊幸
主題歌・・・・・井上陽水
語り・・・・・・松平定知アナウンサー
時代考証・・・・小野一茂
味噌指導・・・・嶋崎光秋 森 健
方言指導・・・・有賀ひろみ
撮影協力・・・・長野県
諏訪市
岡谷市
茅野市
下諏訪町
富士見町
大町市
信州新町
小森千晶・・・・細川直美(ヒロイン)
川原清三・・・・河西健司(セイさん・従業員)
みつ ・・・・貴島サリオ(みっちゃん・お手伝いの女の子)
ツルヤ ・・・・松村彦次郎
岩村 ・・・・水森コウ太
従業員 ・・・・出雲崎良 茂木和範 渡辺高志 八木厚也
同業者 ・・・・伊藤正博 中川謙二
おばさん・・・・服部美也子(諏訪湖のほとりで千晶に声をかける)
小森弥之助・・・小林桂樹(千晶の祖父)
鳳プロ
岡谷市のみなさん
小森晶乃・・・・岸田今日子(千晶の祖母)
小森友行・・・・石坂浩二(千晶の父)
小森晶子・・・・十朱幸代(千晶の母)
制作統括・・・・西村与志木
美術・・・・深井保夫
技術・・・・横山隆一
音響効果・・平塚清
記録/編集・阿部格
撮影・・・・後藤忠
照明・・・・田中弘信
音声・・・・山中義弘
映像技術・・高橋直幸
演出・・・・・・田中賢ニ
解説(副音声)・・関根信昭
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
昭和23年4月、信州・諏訪地方
諏訪大社
大木にもたれかかって、原稿を読んでいる女の子がいる。
「昭和20年12月 婦人参政権が認められました。男女同権の一歩です」
小森千晶、ヒロインだ。
小さい頃から、諏訪大社の御柱様に祈るようにするのがクセ。
諏訪湖のほとり
自転車を押して帰る途中、おばさんに
「新しい高校に入るんだって? 評判だよ」と声をかけられている。
千晶の家は、創業130年の味噌の老舗。「創業文政元年 小森味噌」の看板が映る。
お手伝いさんらしき女性に
「お帰りなさいませ」「だんな様がお探しでしたよ」と言われる。
千晶が「研究室」に行くと、父:友行と母:晶子が、「松風整粒機」なるものに、
大豆粉と如雨露の水を入れて混ぜ丸大豆のようなものを作っている。
ご時世で、大豆が手に入らない。
お客さんの声がする
玄関に出た千晶はきちんと手をつき、いらっしゃいませと言い、
来訪者のツルヤさんの「小森屋さんはいらっしゃいますか?」に
「祖父でしょうか、父でしょうか」と とっても礼儀正しく答える。
祖父の弥之助さんが出てきて
「これはこれは」とこれまた深くお辞儀をしているシーンには
松平アナの
「お辞儀の弥之助 味噌つくりのため だけ に生まれてきた」
とナレーションが入る。
ご用事は、
弥之助さんが3期務めた組合長の次の組合長の選挙を
明日に控えている…といった話のようだ。
小森味噌は次の友行さんの代になっているようなので
組合長の選挙にも 友行さんが立つんですね。
諏訪味噌業者組合 って言ったかな?
友行さんは、完成したばかりの「松風整粒機」(まつかぜせいりゅうき)を
ツルヤさんたちに見せたりして、
世間話のように「千晶が、新制高校の桜ヶ丘高校に入学する」のも
時代の流れだというようなことを言う。
晩御飯は
祖母の晶乃さんを加えた5人で食卓を囲み
職人さんたち(結構いたなぁ、やはり大きな老舗なのね)は土間の方で食べている。
「ご馳走になりました」と帰っていく職人さんたちに
母:晶子さんが「清さん、お粗末さまでした」などと声をかける。
「友さん、どうなんだい」と弥之助さんが選挙のことを訊いているのに
「完成に近づいてますよ」と松風整粒機のことを答えてしまう友行さん。
明日の選挙の原稿もまだらしい、
ついでに千晶の読む開校式の原稿もまだ出来ていないらしい。
「自分の業績がどうのこうのじゃないんだよ
戦中戦後をなんとか切り抜けてきて、
いい味噌をつくるように組合長としても頑張ってきた」
と嘆く弥之助さん
「それなのに、昭和22年12月 GHQが あの忌まわしい味噌指令 を出して」
「大豆粉11石分に対し、麦5斗6升 味噌100貫に
カイショ2割5分だなんて・・」と晶子さん。
「そんな味噌業界の非常時に友さんが、まとめていくんだぞ
趣味で妙な機械を作ってる場合じゃねーズラ!」と弥之助さん。
友行さんは
「その粗悪な材料でなんとか少しでもいい味噌をつくるための
松風整粒機なんです
物事の始まりとは何でもこういうもので、
千晶だって大学まで行かしてもいいと思っている!」
と力説!
弥之助さんは
「友さんは大卒だからね……女性は諏訪高等女学校で充分なのに」
と渋い顔。
友行はさすがに
「学歴なんて関係ないですよ、味噌のことならお義父さんが一番」
ととりなして
晶乃さんが
「小森味噌はあなたあってのものです、ありがとうございます」と
頭を下げ、一同も同じく、下げる。
夜、それぞれの部屋で
友行さんも原稿を書き(晶子さん指導のもと)千晶も原稿を書いている。
(つづく)
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
ヒロイン、かりん って名前じゃぁ ないんだね (^^ゞ
友行さんの柳に風の返事には 妻の晶子さんが代わりに返事をし、
弥之助さんがふくれれば その妻の晶乃さんが「あなたがいてこそ」と
おだてる。
似てるのね。
ある掲示板で 創業文政元年 =1818年
伊能忠敬(測量家 享年73)死去
英国人ゴードンが浦賀に来航し通商を求める
城下町”飫肥”の老舗の蔵元、
小玉醸造、創業文政元年(1818)年と伝えられる
ヨーロッパは1815年のナポレオンの百日天下がおわった直後
と教えてもらいました。
★今週のエンディング・カット = 諏訪の山並み
作・・・・・・・松原敏春
音楽・・・・・・渡辺俊幸
主題歌・・・・・井上陽水
語り・・・・・・松平定知アナウンサー
時代考証・・・・小野一茂
味噌指導・・・・嶋崎光秋 森 健
方言指導・・・・有賀ひろみ
撮影協力・・・・長野県
諏訪市
岡谷市
茅野市
下諏訪町
富士見町
大町市
信州新町
小森千晶・・・・細川直美(ヒロイン)
川原清三・・・・河西健司(セイさん・従業員)
みつ ・・・・貴島サリオ(みっちゃん・お手伝いの女の子)
ツルヤ ・・・・松村彦次郎
岩村 ・・・・水森コウ太
従業員 ・・・・出雲崎良 茂木和範 渡辺高志 八木厚也
同業者 ・・・・伊藤正博 中川謙二
おばさん・・・・服部美也子(諏訪湖のほとりで千晶に声をかける)
小森弥之助・・・小林桂樹(千晶の祖父)
鳳プロ
岡谷市のみなさん
小森晶乃・・・・岸田今日子(千晶の祖母)
小森友行・・・・石坂浩二(千晶の父)
小森晶子・・・・十朱幸代(千晶の母)
制作統括・・・・西村与志木
美術・・・・深井保夫
技術・・・・横山隆一
音響効果・・平塚清
記録/編集・阿部格
撮影・・・・後藤忠
照明・・・・田中弘信
音声・・・・山中義弘
映像技術・・高橋直幸
演出・・・・・・田中賢ニ
解説(副音声)・・関根信昭
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昭和23年4月、信州・諏訪地方
諏訪大社
大木にもたれかかって、原稿を読んでいる女の子がいる。
「昭和20年12月 婦人参政権が認められました。男女同権の一歩です」
小森千晶、ヒロインだ。
小さい頃から、諏訪大社の御柱様に祈るようにするのがクセ。
諏訪湖のほとり
自転車を押して帰る途中、おばさんに
「新しい高校に入るんだって? 評判だよ」と声をかけられている。
千晶の家は、創業130年の味噌の老舗。「創業文政元年 小森味噌」の看板が映る。
お手伝いさんらしき女性に
「お帰りなさいませ」「だんな様がお探しでしたよ」と言われる。
千晶が「研究室」に行くと、父:友行と母:晶子が、「松風整粒機」なるものに、
大豆粉と如雨露の水を入れて混ぜ丸大豆のようなものを作っている。
ご時世で、大豆が手に入らない。
お客さんの声がする
玄関に出た千晶はきちんと手をつき、いらっしゃいませと言い、
来訪者のツルヤさんの「小森屋さんはいらっしゃいますか?」に
「祖父でしょうか、父でしょうか」と とっても礼儀正しく答える。
祖父の弥之助さんが出てきて
「これはこれは」とこれまた深くお辞儀をしているシーンには
松平アナの
「お辞儀の弥之助 味噌つくりのため だけ に生まれてきた」
とナレーションが入る。
ご用事は、
弥之助さんが3期務めた組合長の次の組合長の選挙を
明日に控えている…といった話のようだ。
小森味噌は次の友行さんの代になっているようなので
組合長の選挙にも 友行さんが立つんですね。
諏訪味噌業者組合 って言ったかな?
友行さんは、完成したばかりの「松風整粒機」(まつかぜせいりゅうき)を
ツルヤさんたちに見せたりして、
世間話のように「千晶が、新制高校の桜ヶ丘高校に入学する」のも
時代の流れだというようなことを言う。
晩御飯は
祖母の晶乃さんを加えた5人で食卓を囲み
職人さんたち(結構いたなぁ、やはり大きな老舗なのね)は土間の方で食べている。
「ご馳走になりました」と帰っていく職人さんたちに
母:晶子さんが「清さん、お粗末さまでした」などと声をかける。
「友さん、どうなんだい」と弥之助さんが選挙のことを訊いているのに
「完成に近づいてますよ」と松風整粒機のことを答えてしまう友行さん。
明日の選挙の原稿もまだらしい、
ついでに千晶の読む開校式の原稿もまだ出来ていないらしい。
「自分の業績がどうのこうのじゃないんだよ
戦中戦後をなんとか切り抜けてきて、
いい味噌をつくるように組合長としても頑張ってきた」
と嘆く弥之助さん
「それなのに、昭和22年12月 GHQが あの忌まわしい味噌指令 を出して」
「大豆粉11石分に対し、麦5斗6升 味噌100貫に
カイショ2割5分だなんて・・」と晶子さん。
「そんな味噌業界の非常時に友さんが、まとめていくんだぞ
趣味で妙な機械を作ってる場合じゃねーズラ!」と弥之助さん。
友行さんは
「その粗悪な材料でなんとか少しでもいい味噌をつくるための
松風整粒機なんです
物事の始まりとは何でもこういうもので、
千晶だって大学まで行かしてもいいと思っている!」
と力説!
弥之助さんは
「友さんは大卒だからね……女性は諏訪高等女学校で充分なのに」
と渋い顔。
友行はさすがに
「学歴なんて関係ないですよ、味噌のことならお義父さんが一番」
ととりなして
晶乃さんが
「小森味噌はあなたあってのものです、ありがとうございます」と
頭を下げ、一同も同じく、下げる。
夜、それぞれの部屋で
友行さんも原稿を書き(晶子さん指導のもと)千晶も原稿を書いている。
(つづく)
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
ヒロイン、かりん って名前じゃぁ ないんだね (^^ゞ
友行さんの柳に風の返事には 妻の晶子さんが代わりに返事をし、
弥之助さんがふくれれば その妻の晶乃さんが「あなたがいてこそ」と
おだてる。
似てるのね。
ある掲示板で 創業文政元年 =1818年
伊能忠敬(測量家 享年73)死去
英国人ゴードンが浦賀に来航し通商を求める
城下町”飫肥”の老舗の蔵元、
小玉醸造、創業文政元年(1818)年と伝えられる
ヨーロッパは1815年のナポレオンの百日天下がおわった直後
と教えてもらいました。
★今週のエンディング・カット = 諏訪の山並み