Heterogeneous Taste

漫画家志望者が近況や趣味や気になること等を書き綴る部屋

私的このマンガがすごい!2010

2009-12-31 01:24:06 | 漫画
何年前から出ているのかわかりませんが、先日、毎年出てる「このマンガがすごい!」の今年のものが出てましたね。
確か去年までは、「単行本何巻までの作品限定。長期連載は面白くて当たり前だから」みたいな制約があった気がしたんですが、今年は無くなってますね。
そのせいで、「ワンピース」や「鋼の錬金術師」のような、今更感溢れる「もう(すごいのは)知っとるわい!」ってな作品が多くランクインしちゃってます。
これ、マイナーだけど面白いよ!っていう作品を取り上げることに意義があるんだと思ってましたが…

まあそれはさておき、管理人的な「このマンガがすごい!」をやってみよう、と思いまして、ええ。
で、ただ単に好きなマンガ羅列するんじゃ面白みが全くないので、
・今年管理人が知った
・単行本10巻以内
・2009年内に、連載していた(連載している)
この三点に当てはまる作品、というルールのもと、選びたいと思います。
あ、あと補足ですが、「すごい!」といってもどういう基準で「すごい!」と判断するんだよ!って感じなので、
今回は(タイトルは「すごい!」にしちゃってますが)、「面白いと思った作品」ということにしたいと思います。
実際の「このマンガがすごい!」も、「面白い」と思ったから票を入れたって人がほとんどでしょうし…





上記の条件に当てはまる作品が4作品しかなかったので、中途半端ですが4位から、ということでいきたいと思います。

ではまず4位。


4位:Unな彼女(楠桂 週刊コミックバンチ)

トップバッターがいきなりコレってのも、ちょっとアレなんですが…w

これ、たまたまネットで一話試し読みしたんですが、面白かったので買いました。
まだ出てるのは1巻のみ。
(この表紙は物凄く買いにくかったですけどね…w)

主人公の彼女がレズで、主人公は女装することで彼女と付き合っていられる。
主人公の親友はちょいゲイっぽさを持ち、主人公の姉はBL好きの腐女子、という、
これでもか!というほどアブノーマルな要素を詰め込んだ作品ですw

このキャラ設定で物凄く真面目に恋愛劇をやっていたら、おそらく一般誌で連載することは無理だったでしょうけど、あくまでコメディとしてやっているので、そこはオーケー(ギリ?w)
で、多分ジャンル的にはラブコメだと思うんですが、かなりコメディ色が強い作品(というかほとんどコメディか?w)です。
そのコメディ部分が、アクの強い登場キャラクターの効果もあって面白いです。

余談ですが、この作品と原哲夫先生の作品が同じ雑誌に載ってるとか、どんだけカオスな雑誌なんだ。



続いて3位。



3位:アオイホノオ(島本和彦 ゲッサン)

これは確か本家のほうで去年何位かにランクインしてたと思いますが、管理人的には今年の3位です。

もう既に以前の記事で「島本和彦先生が好きだ」ということは何度か書きましたが、思えば島本先生の本を初めて手にしたのがこのアオイホノオだったと記憶しています。
それから逆境ナインや吼えろペンを知ってハマったので、アオイホノオが島本先生の作品の中で一番好き…というわけではありませんが、
「今年に連載」という条件に当てはまるのはこの作品と「アスカ」のみで(たぶん)、その中でもやはり最初に手にした「島本作品」ということで、ランクインさせました。

ここまで、なんかしょうがなくランクインさせた…みたいな感じに書いちゃってますが、面白さも確かです。
それまでの島本作品とは違って「熱血ギャグ」ではありませんが、これはこれでまた違った面白さがあります。
キャラクターも非常にいいです。
ぶっちゃけ、漫画家マンガとしては、バクマンよりアオイホノオの方が好きですw
(いや、バクマンも好きですけどねw)



続いて2位。



2位:すんドめ(岡田和人 ヤングチャンピオン)

この作品は以前このブログでも触れましたね。
これは久々にかなりヒットした作品(個人的に)。
終わり方こそ賛否両論な感じになりましたが、作品自体はそれなりに評判も良く売れてもいますね。

さきほどの4位の「Unの彼女」はラブコメの「コメ」の部分がほとんどを占めていますが、これはそれと比べて、「ラブ」と「コメ」の割合はかなり良いバランスになっています。
まあ普段はコメディの方が割合的には大きいと思いますが…w
でも先が知りたくなるストーリー性もあり、非常に良い作品だと思えました。

まあ詳しくは、11月ごろに感想なんかを書いてるので、そちらを見てください…w



そして栄えある第1位は…!!



1位:ジキルとハイドと裁判員
(森田崇 北原雅紀 ビッグコミックスペリオール)

今まで一度もこのブログでは触れたことが無かった(と思う)作品なので、いきなりかよ!って感じではあるんですが…w
いつか、単独の記事を書こうと思ってたので、なるべく触れないようにしてました。
(結局書けずに、ここで触れてしまう結果となってしまいましたが…w)

掲載紙も若干マイナー寄りですし、作品自体まだ単行本2巻までしか出てなく、それほど世間的な評価も受けていない作品なので、
多分「なにこれ、知らない」って人も多いかと思います。
(まあそれを言ってしまったら、知らない人は今回挙げた作品全て知らないような気もしますが…w)

個人的に、久々のメガヒット作品。
デスノートっぽいダークヒーローものなので、まあだから管理人もこれだけハマるのかな、って感じではあるんですが、それだけではないです。
色々と書きたいことはありますが、非常にしまりの無い文章になってしまいそうなので、
アマゾンのレビューに書いてあった、管理人がこのマンガを面白いと感じた一要因をすごくよく表している一文を引用させていただきたいと思います。
「正しい判決に導くために彼は巧みに裁判員の心証を誘導しようとするのですが、正義の行為のはずが嘘をついたり脅したりと、
逆に裁判官の精神に反することばかりをする羽目になってしまうのが皮肉で、そのジレンマもまた見所です」


通常知りえない「真実」を知ってしまったが故の、苦労とジレンマ。
これが面白いです。
まあもちろん、ダークヒーロー的な、心優しい主人公が徐々にダークサイドに手を染めていく感じを見てるのも面白いです。
あとは、全く考え方や立場が違うメイン三人「主人公」「裁判官の薬師寺」「裁判長」の動かし方も巧妙で、非常に面白いです。

この作品は誌上で毎号読んでいるのですが、少し前までちょっと微妙な回が多かったんですが、最近また物凄く面白い話が続いていて、非常に先が気になります。
この作品は文句なしの管理人的「2009年のNO.1作品」ですね。
(まあ、この作品が始まったのは2008年ですが…w)





…とまあ、こんな感じです。
もしかしたら、来年もまたやるかもしれませんw

しかし改めて見てみると…少年マンガが一つもねぇ…
少年誌志望なのに…w
まあ、ジキルとハイドなんかはかなりノリは少年誌っぽいと思いましたけどね。

あと、最後に余談ですが、実は今回のこれ、全ての作品の絵を描いて同時に載せようと思ってたのですが…
時間の都合などもあり、出来ませんでした。
来年やる時は、是非とも絵も一緒に載せたいですね。

それでは、また来年!
(やるかどうかわかりませんがw)

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