時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(No.145) 新たな土地利用法

2009年06月22日 02時38分20秒 | 現在の中の過去
 ここ何年かの間に急速に広まった土地利用法がある。今となってはこの施設を見ない日がないぐらい広まっている。








 機械式の無人駐車場だ。

 以前の機械式の駐車場といえば…

 警察が設置している…

 パーキングメーターしか思いつかなかった。
 しかし,今ではこちらの方の存在を忘れそうになってしまう。

 場所によっては…

 パーキングチケット式をとっているところもある。機械に料金を入れると発行されるチケットを停めている車に提示するタイプのもので,使用料の回収時にはこちらのほうが能率がよさそうだ。

 警察以外の民間の有料駐車場も存在していたが,有人のものや以下のような…

 ゲート式のものが多かった。このタイプは現在の「タ○ムズ」の駐車場にも見られるが,その割合は少なく感じる。
 急増している無人駐車場に使われている機器の多くは精算機,車の感知部分とロック板からなる。無賃駐車を防ぐためのこのロック板の存在がパーキングメーターとの大きな差であるように感じる。

 ロック板のタイプはおおよそ2つに分かれる。ある駐車場の利用案内板によると,「センタートラップ」,「フロントトラップ」と呼ぶらしい。

 まずは「センタートラップ」から。
 これにも大きく2つの型がある。

 1つは…

 ロック板を越えて奥の方へ下る部分の板が反りあがることによって,車のタイヤが進むのを妨げるタイプだ。

 もう一つは…

 入庫前は地面と同じ高さに上部が来るようになっていた板が,入庫後に持ちあがるタイプだ。
 こちらのタイプは車の下を見なければロック板の上昇を確認できないからか,「ロック板の下降を確認してから出庫するように」と精算機や案内板に強調して書かれている。

 次に「フロントトラップ」。

 名前通り車の前方をふさぐ仕組みになっている。

 ほとんどがこの2つのタイプだが,先日新種を見かけた。

 それがこの駐車場。

 上に何かがあるが,車の進路をふさぐ方法が思いつかず,車の駐車を感知するセンサー部で料金の支払いは利用者を信頼する方式かと思った。

 他の車が止めてある枠を見てそういう仕組みではないことが判明した。





 上にあるバーが下りてくるタイプだったようだ。
 駐車方法が悪ければ,バーがフロントガラスに直撃しそうだ。

 機器の製造者でもなければ,機器の管理者でもないためはっきりしたことは分からないが,駐車枠の下にある四角で囲われたような部分で重さを感じるか,背後に立っているポールのセンサー部などで自動車の駐車を確認しているのではないかと思う。誤作動か,逃げられたのか分からないが残念なことになっている機械を見かけた。

機械管理ゆえんのミスだろう。
 無人で管理者との接触がないことに加え,機械が機械的に料金を算出(1秒でも時間を超過すれば料金が上がるなど)してくれることなどを考えると駐車場も非人間的な空間になってきたように感じる。

 どこかの駐車場で宣伝を見たように,「開いている土地を生かして楽に金を稼げる方法」であることは間違いはない。住宅地の細かい筋にできた駐車場を見て,「こんなもの使う人がいるのだろうか」と思っていたが,意外と利用者はいた。土地が余っているからなのか駐車場の需要があるからなのかは分からないが,次々に駐車場ができている。メーカーと土地所有者の関係も良く分からないが,コンビニなどと違ってつぶれている例もあまり見ないことから,どちらにとっても採算はとれているのだろう。

 土地所有者と機械のメーカーに新たな収入源を与えたシステムの登場だけにいつ頃から導入され始めたのか,何か背景になる出来事はがあったのかに関心がある。駐車監視員の導入(2006年6月1日導入)が増加の一因であるような気はするが…

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