時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(No.113) 閉ざされた校門

2009年03月24日 03時59分34秒 | 現在の中の過去
 ある鹿児島市内の中学校の校門。

(2009年3月2日撮影)

 どこの学校にでもありそうな風景だろう。

 しかし,この中学校の前を以前通った時はこのような風景ではなかった。


 門扉が設置されず,柵があるのみだった。
 

 大阪の池田小の事件以来,学校の校門は閉めておくのが普通になりつつあった。地域の人々が入りづらくなってしまうなどの問題点はあるものの安全を守るためには仕方がない決断だったのだろう。

 この中学校は,中心部の学校が校門を閉じ始めてかなり経ったときも門扉がないままだったので大丈夫かなでもそれだけ安全ということなのだと考えていた。

 今回のこの現状を見て,この学校でも安全性の確保が図られたのだろうと感じた。

 同じ名前の小学校も門扉がないようだ。そちらは,大名関係者の仮屋跡ということで風格のあるつくりになっているようだ。小学校と中学校を勘違いしていたため,小学校の写真は撮れず,実物を確認してもいない。



 次の写真はプロフィールにも使用しているある島の砂丘だ。

(2008年3月22日撮影)

 この砂丘の柵に挟まれたところを登っていくと,次のようなところへ着く。
 

(2008年3月22日撮影)

 その先は・・・






 中学校だった。

 春休み中であり,生徒達は部活をしていた。


(2008年3月22日撮影)

 砂丘から入る門だけでなく,上の写真奥の車が停めてあるところにも門がある。こちらは道路に面している。

 砂丘を登る入り口に門扉はない。
 砂丘の先が学校につながっているとの案内もない。
 何も知らずに気がついたら学校の敷地内だった。
 
 学校へ迷い込んだ見知らぬ人間に対しても,先生や生徒は挨拶を返してくれた。

 それだけ安全で地域の力も強いのだろうと感じた。


 門が閉まっていても,簡単に開けられるようになっていることは多い。それでも門を開けるのには勇気がいる。卒業した学校などに近くを通ったら遊びに来るように言われていても,入りづらさを感じたことも多かった。それは門を(施錠せずに)閉めておくだけでも,不審者の侵入を減らすのに効果があることを示しているといえるだろう。




 今回取り上げた2つの中学校に関わった方が周りにに多く,偶然にも飲み会で校門の話題で盛り上がったことが何度かあった。不思議な縁がありそうだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿