時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(164) 鹿駅

2009年08月17日 02時56分03秒 | 現在の中の過去
 市の名前をそのまま名乗る鹿児島駅。

(2009年3月29日撮影)

 駅名の看板のイラストにも桜島が描かれ,鹿児島の中心のイメージがする。
 このイラスト,若干リアルに描かれているような気がするが,少し違うものもある。

(2009年3月29日撮影)

 こちらの方が柔らかい印象を受ける。

 このいかにも鹿児島市の中心的役割を果たしていそうな駅の姿を見てみる。

(2009年3月29日撮影)

 結構小ぶりな印象だが,ロータリーがあり,市電が走っている道路の突き当りに駅舎がある。駅まで行かない車やバスは手前で左折して踏切を渡っていく。
 駅前には・・・

(2008年10月29日撮影)

 市電の電停があり,駅の入口からは屋根のある通路でつながっている。市役所や繁華街に行くにはここで市電に乗ると行きやすい。
市電の乗り場の脇から駅の方を見てみる。

(2008年10月29日撮影)

 列車の進行方向と同じ方向に駅の入口が空いている。
 その入り口を入ると…

(2008年10月29日撮影)

 すぐに階段になっている。
 階段の一番下の両側には居酒屋のような店とキヨスクがあった跡がある。今では駅舎内に店はなくなっている。
 この階段を除いて駅の中へ行く道はないので,バリアフリー化も全くされていない。
 その階段を昇ると…

(2009年3月29日撮影)

 少しせまめの有人改札口が現れる。その脇に切符売り場があり,反対側には待合室が設けられている。椅子があったり,地域の方々の作品が展示されていたりする。
 写真左手には,トイレと駅長室への入口がある。
 ここのトイレ,他とは少し違う点がある。

(2008年10月29日撮影)

 個室の壁が空のようなものになっていて明るく感じる。
 窓からは駅舎の線路側を見渡すことができる。

 改札を抜け,線路を越え,3・4番ホームに降りる。
 桜島側にある1・2番ホームを見てみると…

(2009年3月29日撮影)

 1番ホームにはすでに線路はなく,駐車場と化していた。
 屋根の上から桜島が少しだけ顔をのぞかしている。
 そのさらに向こうには…

(2009年3月29日撮影)

 貨物のコンテナが置かれている。
 ほぼ隣接して貨物駅があり,海岸のあたりまで広がっている。この近くの敷地にサーカスのテントが張られたこともあった。
 ホームの屋根に見える「かごしま」と書かれた看板の一番下には「桜島観光は当駅にて下車」と書かれている。

 今度は反対側の方を見てみると…

(2009年3月29日撮影)

 ホームのような段の上に,駅名の看板が立っていたり,記念碑が建っていたり,植樹がされていたりする。もともとはホームだったような感じだ。駅舎側の方を見てみると…

(2009年3月29日撮影)

 階段があったような跡がある。
 竜ヶ水側を見てみると…

(2009年3月29日撮影)

 使われていなさそうな感じの車両が置かれていた。
 写真には写っていないが,さらに竜ヶ水の方には作業が行えそうな建物もある。

 鹿児島駅は,島津家が清水城を居城としていたころから城下町としての歴史を持っている地区にある。鹿児島の街の形成の上では重要な地区だが,中心は南の方の天文館地区に移ってしまった。(その天文館も中心と呼べないような現状になりつつある。)鹿児島本線と日豊本線の終着駅であるが,日豊本線の列車も隣の鹿児島中央駅が始発駅となっているものが多い。鹿児島~鹿児島中央間は路線名は鹿児島本線であるのだが,事実上日豊本線の一部のような状況になっている。駅の機能面からしても,廃れてしまった印象がある。
 昔の規模の大きかったころの跡がところどころに見ることのでき,鹿児島の街の変遷を理解できる駅なのかもしれない。

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