時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(228) 公営渡船(2)

2009年11月18日 02時56分58秒 | 現在の中の過去
公営渡船の記事
(1) 落合上・落合下・千本松
(2) (千本松)・木津川・千歳・天保山
(3) 船町・甚兵衛



 前回は西成区と大正区を結ぶ渡船についての記事を書いた。
 そのうちの千本松渡船は・・・

(2009年6月1日撮影)

 ほぼ同じ位置にある千本松大橋が歩行者や自転車も通行可能であるにもかかわらず,橋ができた後も,橋の高さのため渡船も存続している。

 今回は,橋が近くに完成しているにもかかわらず,渡船の運航が継続されている場所を見てみたい。


・ 木津川渡船

(2009年6月24日撮影)

 住之江区平林北と大正区船町の岸壁間238mを結んでいる。かつては,カーフェリーが使われ,大型トラックも運搬していたそうだ。大正区の木材施設が住之江区へ移動したことがきっかけとなり,始まった渡船だそうだ。他の7つの渡船とは異なり,港湾局が運営している。そのためか船のデザインも変わっている。
 タイムテーブル。

(2009年6月24日撮影)

 ラッシュ時以外が45分間隔と渡船の中では一番長い。ラッシュ時は10~15分間隔になっている。

(2009年6月24日撮影)

 ルートは新木津川大橋とほぼ並行している。この辺りは大型船も往来するため,橋は水面から50mの高さになるところもあるそうだ。
 大正区側を住之江区側から見る。

(2009年6月24日撮影)

 橋のループの回数からどれだけ橋が高いかが分かる。


・ 千歳渡船

(2009年6月24日撮影)

 大正区内の北恩加島と鶴町の岸壁間371mを結んでいる。渡船が設置される前までは千歳橋があり,その上を市電も走行していたそうだ。
 タイムテーブル。

(2009年6月24日撮影)

 ラッシュ時が10分間隔,それ以外が20分間隔になっている。

 北恩加島側から見た渡船のルート。

(2009年6月24日撮影)

 新しい千歳橋が並行して架かっている。

(2009年6月24日撮影)

 この青色は遠くからでも結構目立つ。
 その奥に,渡船の案内に絶景と書かれていた大正内湾と昭和山が見える。
 千歳橋へは…


(2009年6月24日撮影)

 歩行者や自転車で上ることもできる。高さ28mと,新木津川大橋ほどはないが,それでも橋を渡る負担は大きそうだ。

・ 天保山渡船

(2009年4月26日撮影)

桜島と天保山の記事でも紹介した渡船。明治38年に始まり,此花区桜島と港区築港(天保山)の岸壁間400mを結んでいる。桜島側ののりばとUSJとは距離はあるものの,両岸とも観光スポットとなっている。また,大正区に関わりのない唯一の渡船でもある。
 タイムテーブル。

(2009年4月26日撮影)

 通常が30分間隔,ラッシュ時でも15~20分間隔になっている。

 天保山側ののりば。

(2009年6月27日撮影)

 ほぼすぐ裏に日本一低い山の天保山がある。
 渡船と並行して天保山大橋が架かっている。

(2009年6月27日撮影)

 橋のほぼ全景。この橋は,自動車専用で歩行者や自転車は渡船に頼ることになる。


 特に大正区へは沖縄の食材を買いに行くことがあるので,その際に渡船を利用している。何度も乗っているが,未だに船に乗っているのは一人だけという経験はない。橋が完成しても,依然として人の足として渡船が機能している。
 残りの2つの渡船は(3)で。

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