時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(309) 公営渡船 (3)

2010年04月16日 23時51分05秒 | 現在の中の過去
公営渡船の記事
(1) 落合上・落合下・千本松
(2) (千本松)・木津川・千歳・天保山
(3) 船町・甚兵衛


(1)では大正区と西成区を結ぶ渡船,(2)では橋ができてもその橋桁が高いために廃止されなかった渡船をとりあげたので,今回は残りの2つの渡船を取り上げたい。

・ 船町渡船
 大正区内の船町と鶴町を結んでいる。渡船の案内板によると,鶴町と船町は福町と一緒に明治30年から昭和3年の大阪港の第一次修築工事による埋立事業で造成されたようだ。昭和初期には船町には伊丹空港の前身の木津川飛行場があったともある。
 船町側ののりば。

(2009年6月24日撮影)

 イラストが描かれ,その中に明朝体で渡船場名が書かれている。

(2009年6月24日撮影)

 岸壁間は75mと結構狭い。
 運行本数も…

(2009年6月24日撮影)

 ラッシュ時以外は周辺が15分間隔もある中で,20分間隔とやや少なくなっている。
 鶴町側から船町側を見る。

(2009年6月24日撮影)

 鶴町側ののりば入口。

(2009年6月24日撮影)

 反対側とは印象が違う。

・ 甚兵衛渡船
 大正区泉尾と港区福崎を結んでいる。案内板によると,かつてこの尻無川沿いは紅葉の名所であり,甚兵衛渡の小屋は茶店は蛸小屋と呼ばれ,はまぐりやしじみが名物となっていたていたようだ。
 大正区側ののりば。

(2009年6月28日撮影)

 ここにもイラストが描かれている。

(2009年6月28日撮影)

 亀も飼われていた。
 渡船の運行される尻無川。

(2009年6月28日撮影)

 紅葉の名所の面影はない。岸壁間は95m。
 運行時刻表。

(2009年6月28日撮影)

 15分間隔が基本ではあるが,7時40分と8時45分の便の間はオレンジの枠で塗られ,随時運行となっている。案内板にも朝ラッシュ時は2隻で運行にあたると書かれていた。
 船の上から…

(2009年6月28日撮影)

 水門が見える。
 港区側ののりば。

(2009年6月28日撮影)

 岸壁の色が特徴的だ。
 のりばへの入り口。

(2009年6月28日撮影)


 大阪市の公営渡船はすべてとりあげた。この記事に使った写真を撮っていた頃は渡船に乗るのもこのときぐらいだと思っていたが,大正~西成間の3つの渡船を中心に大正区に行くたびに利用している。それだけ欠かすことのできない交通手段なのだと感じた。

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