さんあいでは、子どもの権利擁護の観点から、職員として子どもの人権侵害をしていないかの自己チェックを年2回行っている。 職員は47項目ある質問票を使い、自分自身の行動を振り返りながら1項目づつ、出来ている場合は〇出来ていない場合は×を付けてチェックして行く。
例えば、以下のような質問がある。
- 子どもの人格を否定する言葉かけをしていない。
- 克服困難なことを、一方的に子ども本人の責任に帰すような発言をしていない。
- 子どもに対して、理解が困難な言葉・表現を用いていない。
- 日ごろの行動から、その子どもに対して、予断や偏見を持って判断していない。
- 感情のままに子どもと接していない。(大声で指示、叱責、罵倒、無視していない。)
- 子どもの服装は、好みを尊重する姿勢を心がけている。
- 食事の献立は子どもの好みや意見を反映するよう努力している。
- 子どもの自主性を尊重し安全を考慮した上で、見守る姿勢を持っている。
一般の家庭で親子の間でも上記のようなことができているかと言うと、そうではないであろう。親は完璧な人間ではない、感情のまま接してしまうこともあるだろう。でも施設職員は、親ではないのだ。職業人として、専門性を持つプロとして、このよな自己チェックを欠かさず、感情のコントロールを含めて完璧なまでに高めて行くことを求められている。
とんでもなく大変な仕事だ! でも泣いたり笑ったりの生活の中で、子どもたちの大切な人生に関わってゆく、大変にやりがいのある仕事でもある。
家族と生活できない子どもたちだから、楽しい時も苦しい時も、いつも一緒に過ごしてあげることが何よりも大切な職員の役割だ。