サンズ・トーク

自分を越えたい。時にそう思っている中高年の記。

残日録という表現

2017-05-19 12:57:36 | 文化
藤沢周平の作品に「三屋清左衛門残日録」というのがあって、その残日録という表現が気にかかっている。
藩の要職を務めていた初老の男が、隠居して家督を子息に委ねた。

その清左衛門の日記が残日録というので、嫁が何か寂しそうという。
これにたいし、清左衛門は嫁に
日残りて昏るるに未だ遠し」という趣旨だと説明してやっている。

日はまだ残っている。やることはまだ沢山ある。というのだ。
この文、何か出典があるのかどうか、藤沢周平は触れていない。
でもこの言い回し、私はおおいに気に入っている。

おじんになって、もう投げやりになっている。
お迎えがくればそれで仕方がない。
そんなんではなく、せめて生きている内の事は精一杯引き受けてやろうではないか。

そういう気迫のこもった三屋清左衛門。私はおおいに共感したく思うのでした。
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