川島 7 決勝の大舞台で出色のパフォーマンス。川口能活と見間違うほどの存在感をみせた。
内田 5.5 決勝の大舞台とフィジカルな相手にまだ線の細さを感じさせる。ドイツでの更なる飛躍に期待。
吉田 6 中沢、闘莉王の域には達していないが明るい将来を感じさせた。強さが売りのパートナーの隣で持ち味を発揮する。
今野 5.5 ティム・ケイヒルを前に分が悪く、慣れない左サイドでも苦戦が続いたが、負傷を乗り越えて完封に貢献。
長友 7.5 大会MVPにも値する。タフで鋭利。左足のクロスも著しい向上がみられ、アジアNo.1の左サイドバックだろう。
岩政 7 ゲームの質を変えた。高さと強さでケイヒルを沈黙させ、勝利の最大の立役者の一人だった。 . . . 本文を読む
遠藤 5.5 フィジカルなゲームになると存在感がかすむ傾向は変わらず。セットプレーの精度も欠いた。
岡崎 6.5 日本の攻撃にエネルギーをもたらす。左よりも右のほうが持ち味を活かせているようにみえる。
本田 6 動の岡崎、香川に対し、静かな印象を与えた。それでも時折、効果的なパスで存在感をみせた。
香川 7 ゴールに迫る様はまるで舌舐めずりが聞こえるかのよう。格の違いをみせつけた。
前田 6 数多くのファウルを引き出した。ゴールに迫ることはなかったが屈強なカタールDF相手にひとり前線で健闘をみせた。 . . . 本文を読む
日本、サウジアラビアともには4年前の対戦とはまったく別のチームのようでした。香川や岡崎のような縦への意識が強いアグレッシブな若手が台頭し、延々と続く横パスがなくなったのは喜ばしいことです。4年前の対戦でも出場していた遠藤のプレーは日本の変化を象徴していたように思います。攻撃的MFとしてプレーした前回大会では中村やサイドバックへの横へのパスが目立ち、ブレーキになっていた感さえありましたが、この試合では効果的な縦パスを駆使して中盤に君臨していました。前方に動きのある選手が増えたことにで、より力を発揮しやすくなったのではないでしょうか。それにしてもサウジアラビアが遠藤にあれほどスペースを与えたのは驚きでした。バルセロナと試合をするのにシャビをフリーにしないでしょう。チームとしてまるで体をなしておらず、グループリーグ敗退もうなずけます。 . . . 本文を読む
赤羽のまるます家で知人のスポーツ新聞記者さんと刺身と牡蠣フライ食べてきました。
生来の味音痴のわたくしがこんなこと言うのもなんですが、これがまたすこぶる旨く、
久々の再会の喜びも手伝いおおいに酩酊してしまいました。 . . . 本文を読む
“ストライカー”を語彙通り“点取り屋”だと訳すならば、森本貴幸は現在の日本で、ほとんど唯一その称号が当てはまる選手だ。確かに、サンフレッチェ広島の佐藤寿人や清水エスパルスの岡崎慎司、東京ヴェルディの大黒将史もそのカテゴリーに組み込めるけれど、森本は体格で佐藤や岡崎を上回り、また大黒が馴染めなかったセリエAで日々、屈強のディフェンダーと対峙する機会を得ているということから、より大きな期待をかけられる存在だ。 . . . 本文を読む
今シーズン噂の石川直宏を一目見たいがために、FC東京とヴィッセル神戸の試合を観戦した。石川といえばアテネ五輪世代で群を抜く才能を誇りながらも、生まれてくる国を間違えた選手という印象があった。五輪代表として名を連ねた20代前半の石川は、ライバル国である韓国の代表監督をして、「石川がいれば韓国は世界と互角に戦えるチームになる」とまで言わしめた . . . 本文を読む
「柔よく豪を制す」
日本のサポーターが掲げる横断幕に目がとまった。確かに、大柄な選手を数多く擁すフィジカルなオーストラリア代表に対し、小柄な日本代表が精密な技術を駆使して主導権を握るという図式はイメージするに心地よい。 . . . 本文を読む
88分、終了のホイッスルを前にしてバルセロナのペップ・グラルディオラ監督がチェルシーのフース・ヒディング監督の肩に手をかけて苦笑いを浮かべた。気持ちはわからなくもない。チェルシーの守備陣はまるで難攻不落の要塞で、ここまでバルセロナの攻撃はまったくのお手上げだった。バルサのシュートは一本としてゴールの枠を捉えていない。 . . . 本文を読む
試合前の記者会見で主将のセスク・ファブレガスが語ったように、5月5日のチャンピオンズリーグ準決勝は、若いアーセナルのほとんどの選手にとってこれまでのキャリア最大の挑戦だった。とりわけ今シーズン頭角をあらわした19歳のレフトバック、キーラン・ギッブスにとっては、人生初の大舞台といって差しつかえないだろう。 . . . 本文を読む
Jリーグ史上最強のストライカーに数えられるだろうブラジル人FWのワシントンは、日本で最も優れたDFのひとりに横浜Fマリノスの中澤祐二を挙げたあと、もうひとり、代表経験のないこの選手を推したと聞く。
鹿島アントラーズの岩政大樹のキャリアに、未だ代表キャップが記されていないのは不思議だ。 . . . 本文を読む
9月10日にウズベキスタンと対戦したオーストラリアは、ドイツワールドカップで日本と対戦した全盛時と比べると数段見劣りがする。
マーク・ヴィドゥカを筆頭に、ジョン・アロイージ、ヴィツェンツォ・グレッラ、そしてティム・ケイヒルらのビッグネームを欠いたチーム、そして何よりフース・ヒディングの面影がきれいさっぱり消え去った現在のオーストラリアに、かつての迫力はない。
ヒディングの復帰となると現実味が皆無だけど、オーストラリアとしては日本との戦いの前にヴィドゥカらをなんとかしてチームに復帰させたいと考えていることだろう。もし召集できずに日本戦を迎えるようであれば、相当苦しい戦いを強いられるのではないだろうか . . . 本文を読む
イビチャ・オシム前日本代表監督が2007年アジアカップで実践したアジア各国との戦い方は、セオリーとして日本サッカーに定着したようだ。
酷暑での戦いの際には、ポゼッションに力を入れて、ボールと相手を動かす一方で、自身の体力の消耗を極力抑える。
日本代表を率いる岡田武史監督は、ワールドカップアジア最終予選バーレーンとの一戦で、オシムさんよりもさらに多くの技巧型の選手を起用した。 . . . 本文を読む
欧州各地の試合中継を見慣れた現代のサッカー好きからすると、スコットランドのダービーマッチお世辞にもハイレベルとは言い難い。しかしいつも試合が終わるたびに、満足に2時間を費やした気分になるのはどういうわけだろう?アナログ回線を介してなお極東の地に届くほどのスコットランド人の圧倒的な情熱と、ひとり別世界にいるように優雅な中村俊輔の存在があるからに違いない。 . . . 本文を読む