日記

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この世でいちばん大事な「カネ」の話 西原理恵子

2011年07月28日 | 読書
にしはらではなくさいばらさん、ずいぶん前、週刊朝日に「恨ミシュラン」というシリーズものの企画があった。記者と一緒に有名料理店に出かけ、気取った料理や接客に正直な評価を下すという恐ろしくも破壊的な内容で、彼女は下手うまな個性的なイラストを描いていた人。

この本は投資の話ではなく、自分の生い立ちから始まって現在に至るまでのお金との付き合い方を書いた本。

お金との付き合い、それにその人の生き方が集約されると言いきる彼女の生い立ちが、すさまじい。

最初のお父さんはアルコール依存で手がつけられなくなるほど暴れる人、母親が再婚した人とはギャンブル狂い。

「お金がないことが、人をどれだけ追い詰めて、ボロボロにするのか。そのあらゆるパターンを、私は見たと思う」…子供にとってこれは辛いですよね。
「人は将来に希望が見えなくなると、自分のことをちゃんと大事にしてあげることさえできなくなる」…冷静にこれだけのことを書けるまでにどれだけのこと見たのかと。

二番目のお父さんは母親の不動産を売ってはギャンブルにつぎ込む人。娘の貯金にまで手をつける。最後の不動産を売るのを拒まれて、母親を殴り続け、挙句に首をつったお父さん。

でもおいしいものを作ってくれて、かわいがられたこともあったという。人間という生きもののなかには仏様も鬼も一緒くたに住んでいるのかもしれない。

お母さんは娘になけなしの100万を持たせて東京へ送り出す。娘は美大で学びながら、自分で営業して絵を描く仕事を増やしていく。

ここで終わればhappy endなんだげど、漫画の取材で、身銭を切って掛けマージャンをして10年間で五千万のお金をつぎ込んだとか、こちらも取材でFX投資であっという間に一千万なくしたとか、これって血が騒ぐということなんだろうか。痛い授業料ではあったけど、仕事も失わず、いろいろなものが見えて次への糧に出来たようなので人生の必要経費とご本人は割り切っているのかもしれない。

詳しくは書いてないけど、亡くなったご主人はアルコール依存症で暴言を吐く人。母親を見て学習しているはずでも、似たような男を選んでしまう。どうしてなんだろう?
が、アルコール依存症を克服して家に帰り、癌で亡くなるまで「次はどこへ行こう」と希望を語れる家族になっていた。最後に大きな救いを感じた。

苦労という負のカードを全部そろえたら、一挙に挽回できるゲームのようだけど、そうではなくてどの場面にも作者の血と汗の金言がちりばめられている。

お金がらみで、写真は旧日銀広島支店 7/12 この日はイベントでたくさんの織物を展示していました。
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