サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第15回ペチカ例会報告 ー ウズベキスタンの料理を作る!

2017年09月11日 | ペ-チカ
9月9日(土)午後5時半から東生涯教育センター料理室で第15回ペチカ例会が開かれました。
今回はウズベキスタン料理!講師はウズベク人のシャフロ・アフメードヴァさんです。
シャフロさんは2008年に名古屋大学法学部に入学され、現在は博士課程で研究されて
います。おつれあいのブニョットさんも同学部博士課程で研究中でお二人は三人のお子さん(一番下
の坊やはまだ8か月!)を育てながらお忙しい学究生活を送っておられます。
今回はご一家全員とお友達でやはり名古屋大学に留学しておられるウミダ・フサイノヴァさんも
来てくださいました。当然のことながらみなさん日本語堪能なので 今回はすべて日本語で説明を
していただきました。

さて 今日の材料です。多量のニンジン!そして後ろにある大鍋はシャフロさんご持参のものです。


ニンニクもたっぷり。しかも外側の皮だけを剥いて 切り離さないでかたまりそのままにしておきます。


まずニンジンを切るのですが、、、ピーラーで皮を剥いたら まな板は使わず ニンジンは左手にもったまま空中で切るのです!
薄く短冊状に切るのですが、慣れない日本人は怖々、、

玉ねぎも同様に空中で薄く 半月型にカットしておきます。

 続いてのビックリは油の量です。米2キロに対して500cc!しかもこれはシャフロさんが日本人の口に合うようにアレンジしてくださった
レシピで 本国ではは米1キロに対して800ccの油を使うこともあるのだそうで、、さらにビックリ!

このサラダオイルを先ほどの大なべで温めて この中で大きく切った牛肉を炒めます。
写真で見るとまるで肉を茹でているようですね。



今回は牛肉ですが シャフロさんはイスラム教徒なのでこの肉はハラール(イスラム教の規則に従って特別な処理をした食品)のお店で
買った来られたそうです。牛肉の他、チキンや羊肉(結婚式など特別のご馳走の時に)も使われます。またオイルは普通はひまわり油
を使います。

肉全体をよく炒めたらここに まずスライスした玉ねぎを重ね、さらにその上にカットしたニンジンをのせます。ニンジンが山のように!


この上から塩とクミンを振ります。


さらにまるごとのニンニクをのせてピッタリ蓋をし ニンジンがやわらかくなるまで 25-30分細火にかけます。
信じられないニンニクの量!


お米は?日本人としては 早く洗ってざるにあげておかなくてもいいのかなあ、、と心配になるのですが、、、
シャフロさんは慌てず騒がず、ニンジンが柔らかくなるまで待って おもむろにお米を研ぎ始めました。

やっとニンジンが柔らかくなりました。大鍋には肉、玉ねぎ、ニンジンを蒸し煮したものができていますが
絶対にかきまぜないで!まず上にのせたニンニクを取りあえず別の容器に移してから、煮えたニンジンの上に、よく洗った
お米を平らに広げて水を注ぎます。だいたい米の表面から3センチくらいの水位です。

さらに干しブドウ(グリーンの物)と缶詰のひよこ豆を加えて 強火で煮たてます。オイルが表面に出てきました。

さらに煮立たせます。ここで一度スープのお味見。牛肉とやさいとひよこ豆の味にクミンが効いておいしいスープです。
日本人としてはアクをすくいたくなりますが、、それに「蓋をしないんですか?」という質問が数人から。

「蓋はしなくていいです!」とあっさり答えるシャフロさんでした。
火もけっこう強火のままなので「焦げないでしょうかね、、、」と不安がる日本人。

シャフロさんは穴あきお玉で表面をポンポン叩きます。こうしてお米が水分を完全に吸収したか
どうかを確かめるのだそうです。これで吸水が確認できたら のけておいたニンニクをもう一度表面に並べて
ぴったり蓋を締め、さらに5分から10分 ごく細火で加熱してから蒸らしておきます。これでピラフはできあがり。

サラダ用のトマトも薄く切るのですが、、これも空中で!

キュウリもまな板なしで空中で縦に切り目を入れ、小さくスライスします。これに玉ねぎスライスを加えて
サラダにします。味付けは塩だけ。


できあがったピラフは再びニンニクを取り除いて、鍋底から肉も取り出します。
肉はまな板の上で食べやすくカット。初めてまな板を使いました!


上下を返してよく混ぜます。



盛り付けです。中央に肉をのせ、横にニンニクを添えています。


シャフロさんは ウズベキスタンのパン(ナンというそうです)も焼いてきてくださいました。
ずっしりと量感があり、塩味の香ばしいパンです。真ん中に型押しした模様があり、ゴマがふってあります。


サラダも添えて、いよいよ試食の時間です!グルジアのワイン(赤・白)を抜いて。
ちなみにイスラム教徒の方と車で来られた方は麦茶で乾杯でした。
 

「ちょっと多すぎない?」と思ったニンジンの量も出来上がってみるとちょうどよい感じ、
レーズンの酸味もアクセントになり、肉やひよこ豆とも絶妙のバランスでとてもおいしい
ピラフでした。ニンニクの量にはショックを受けたのですが この多量のニンニクも味の決め手
かもしれません。

老若男女15名がお料理を習い しっかり食べましたが、米3キロに肉2キロののピラフはまだたくさん
あり、お土産に頂いて帰りました。8時半には片づけて出なければなりませんので ゆっくりおしゃべり
する暇がなかったのが残念でしたが みなさんのご協力で超特急で片付けができました。

今日のピラフはブニョットさんの故郷のホラズム地方(タシケントの北)のレシピだそうです。
ピラフにはたくさんのヴァリエーションがあり他の材料を使うもの、玉ねぎを茶色になるまでよく炒めて使うもの、
ニンジンの切り方が違うものの他に、全体をずっと混ぜ続けながら炊くものもあるそうでした。

油の量を減らしたり、手間のかからない方法を選ぶなどシャフロんさんはいろいろ工夫してくださったようです。
ほんとうにありがとうございました。ご馳走様!
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第28回ロシア語特別講座報告

2017年08月14日 | ロシア語特別講座
7月30日(日)午前10時から 第28回ロシア語特別講座が始まりました。
今年の特別講師はキエフ出身のウクライナ人 タチアナ・サエンコ先生です。


「初めて参加する人も多い。緊張するのでいきなりテキストの勉強ではなく ウォーミングアップが
会った方がよい。」というご意見があり、今年は初めての試みとして テキスト朗読の勉強に入る前に ロシア語の早口言葉の
練習が ありました。

Шла Саша по шоссе и сосала сушки.

На дворе трава. на траве дрова.

ごく簡単な文章ですが これを”正しい発音で”早く言うのはけっこう
大変、、ブレンコーワ先生の後について何度も練習しました。

口がほぐれたところで 初級、中級、上級に分かれて それぞれテキストを読む練習です。

中級クラスはロシア語詳解辞典の編者であるダーリについての文章、上級クラスは「静けさ」に
ついての美しい文です。

朗読大会は ロシア語学習者で”ロシア語のわかる”日本人の前で ロシア語のテキストを一人で
朗読する、、というので躊躇される方もあるのですが その前の練習タイムでは 発音や力点の
確認の他、文章を読むにあたって息継ぎをすべきところ、イントネーションについても
細かく丁寧な指導があり、独学の方はもちろん、長く講座に通って勉強している人も 自分の
ロシア語を見直す場となり、「やはり参加してよかった」という声が聴かれます。

全部で15名の方が参加され、上手に朗読された方が多く、最優秀者の審査に時間がかかって
しまいましたが、発音の正確さ、自然さ、プレゼンテーション力などが評価され、上級は鈴木由香さん、
中級は兼丘裕士さん、初級は山本優希さんが最優秀者に選ばれました。山本さんは初参加でしたが
正確な発音で自然な読み方、勉強法をお聞きしたところ、参考書とCDを片手にまったくの独学
とのことでみんなびっくり!

また特別賞は やはり初参加の鳥居優希さんに送られました。鳥居さんは4月からロシア語講座の
初級クラスと会話クラスに通って猛勉強中です。

ロシア語の賞状を手にサエンコ先生と記念撮影する受賞者のみなさん


ランチタイム休憩の後はサエンコ先生の講演「ロシア語のアルファベットの歴史」です。

ロシア語の文字は「キリル文字」と呼ばれ、ギリシャ語のアルファベットをもとにキリルという僧が考案して
広めたという風に聞いている方が多いと思います。でもサエンコ先生のお話によると ヴィザンチウム帝国の
皇帝にスラブ人のためのアルファベットの考案を命じられたのはギリシャのテッサロニキに住んでいたキリルと
メフォージー と言う兄弟であるが 彼らの考案した文字は「グラゴール文字」というもので いわゆるキリル
文字はその後にクリメント・オフリツキーという人物によって作られたという説が主流になっているのだそうです。

この最初のキリル文字はギリシャ語のアルファベットにスラヴ語に特有の発音を現す文字も加えられて43文字もありました。
この後、ピョートル大帝によるロシア語の改革があり、余分な文字が削除されたり、その文字が復活したり、新たに
加えられたりしました。この時代に小文字が使われるようになりました。それまでは大文字だけで書いていたのです。
アラビア数字を導入したのもピョートル大帝で、それまでは数字も文字で書かれていたのでした。

この後にも科学アカデミーによるロシア語の改革があり、さらに革命後の1918年にも改革があって 現在のアルファベットに
なりました。昔のアルファベットやイコンに書かれた言葉など 何枚もの画像を見せていただきましたが 昔に比べて
スペリングはずっと簡単になっていることがよくわかりました。

最後は再び3グループに分かれての授業です。

こちらは初級のクラスです。ブレンコーワ先生の指導で食べ物の買い物について勉強しました。

お客様が「食パンを2斤、リンゴジュース3本と イチゴを1キロください!」と注文します。
パン、ジュースの瓶、くだものを数える単位がそれぞれある上に、1、2-4、5以上の場合と
あとに続く名詞の格が変化するややこしい問題もあって お客様も大変ですが

お店の人を演じる方も「全部で247ルーブルです。」と数詞を駆使して答えなければなりません。
たかが数詞、されど数詞!避けては通れません。


タチアナ 山崎先生の文法クラスでは「形容詞の比較級」がテーマです。
よく使われる形容詞ほど不規則なものが多いのですね。知ってはいても、それが
とっさの時にすぐ口から出るか、、というと なかなか思うようにはいきませんね。


ふーっ、4時過ぎてやっとすべてのプログラムが終わりました。かなりお疲れのお顔の方も
ありましたが 充実した一日でした。
最後はお茶とお菓子でくつろぎながらの懇親会でした。

当協会のロシア語講座には様々な時間帯にいろいろなクラスがあるのですが、それでも仕事の都合や
家が遠いなどの理由でなかなか通ってはいただけない方があります。独学の方たちからは「初めてロシア語を
勉強している人に会い、朗読大会でその方たちのロシア語を聞いて刺激を受けた」という感想をいただきました。
今後も いろいろな行事に参加していただけるとよいのですが。

また「せっかくのよい企画なのに参加者が少なくもったいない」と言ってくださった方もありました。
宣伝の方法もこれからまた考えていかなくてはと思います。

サエンコ先生からは「みなさんのロシア語に対する熱意に感激しました。生徒さんたちも先生方も!ぜひこれからも続けて行って
ください。」とエールを送っていただきました。

午後からの参加者を含めて全部で22名の参加でした。皆様 ありがとうございました。

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第15回 ペチカ(料理教室)例会開催のお知らせ -ウズベキスタン料理です!

2017年08月03日 | ペ-チカ
久しぶりに ペチカの例会が開かれます。今回はウズベキスタン料理です。

講師にウズベク人のシャフロ・アフメドヴァさんをお迎えして ホラズム風ピラフと
トマトと玉ねぎのサラダを作ります。ホラズムというのは ウズべキスタンの北部に
ある地方の名前です。



肉と野菜を米と一緒炊き込むピラフという料理はウズベキスタンでよく食べられる料理で
家庭でも週に2回は食卓に登場するということです。普段に食べる料理であると共に
お祝いやパーティでも振舞われるもので、特に結婚式のピラフの準備には多量の野菜が
必要なので、男性たちが集まり、おしゃべりしたり、お茶を飲んだりしながら 何十キロもの
人参を刻むという行事もあるそうです。


3月のユーラシアフェスティバルにはウズベキスタン・日本会の方々がこのピラフを作って
来てくださいましたが 大変おいしく、40人分があっという間に売り切れました。
この料理には特に日本のお米が適しているということです。

時:9月9日(土)17:30-20:30
会場:東生涯教育センタ 1階 料理室
   (名古屋市東区葵1-3-21 ℡ 052-932-4881)
参加費:2500円(日ユ教会員は2000円)
講師:シャフロ・アフメドヴァ さん
   ウズベキスタン出身、2008年に名古屋大学法学部入学
   現在は博士課程 専門は刑事法 名古屋市在住

定員:15名

申込締切:9月2日(土)17時(ただし定員になり次第閉め切ります)

持参するもの:エプロン、三角巾、布巾 2枚、手拭きタオル、筆記用具、持ち帰り容器

日本ユーラシア協会愛知県連事務局までメール、または電話、ファックスで
お申し込みの上、参加費を納入してください。参加費の納入をもって受付完了と
いたします。

お申し込みは:mail:kacchan4@gmail.com

tel:052-932-7211(日本ユーラシア協会事務所)

郵便振替口座:00820-8-16593 日本ユーラシア協会愛知県連合会
東京UFJ銀行 栄町支店:0391365


**9月5日(㈫)までにキャンセルのご連絡がなかった場合には参加費はお返しできません。
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一味違うロシア旅行はいかがですか?

2017年06月24日 | お知らせ
とにかく一度ロシアに行ってみたい、一人旅はちょっと、、、行ったことはあるけど
いつも同じコースは面白くない、、と人それぞれですが ロシアに行きたい方に
一味違うロシア旅行のご案内です。


伏見にある楽しいロシア工芸品のお店「リャビーナ」の店長花井さんとロシア人の副店長
アンドレイさんの案内で行くロシア旅行、10月7日(火)からの一週間です。

花井景子さんはロシアの工芸品が大好きで ロシアの大学で日本語講師をしておられた時には
ロシアの各地の工芸品の工房を訪ねて取材もしておられ、その情報をまとめて本も出版されて
います。

今回の旅はモスクワ、サンクトペテルブルクの他に セルギエフパサードやスーズダリなど古い町も訪ね


青と白の美しい陶器であるグジェリの工房や ミニアチュールのパレフの工房なども見学したりできるとのことです。


ロシアには素敵な工芸品がたくさんありますね。マトリョーシカやホフロマ塗りも。


とてももりだくさんで充実した旅になりそうですね。
詳しくはこちらをご覧ください
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第28回ロシア語特別講座開催のお知らせ

2017年06月24日 | ロシア語特別講座
いよいよ暑い夏の到来です。

恒例の夏のロシア語特別講座が開催されますので お知らせします。

今回は7月30日(日)です。朝10時から午後4時までの長丁場ですが
発音の練習、朗読、文法の復習、会話の実習など様々の角度からロシア語を
インテンシヴに学ぶ企画です。

ユーラシア協会のロシア語講座の生徒さんはもちろんのこと、普段ラジオ講座などで
独学していらっしゃる方たちにはロシア語学ぶ様々な人たちと出会い、いろんな先生に
学べるチャンスです。ぜひ お出かけください。

詳細はこちらをご覧ください。

朗読大会では初級、中級、上級の最優秀者にはロシア語の賞状が贈られます。


午後からの特別授業では タチアナ・サエンコ先生の上級者向け会話クラス、
山崎タチアナ先生の中級文法復習クラス、アリビーナ・ブレンコーワ先生のやさしいロシア語による
初級者向けのクラスが開講されます。

長年ロシア語を日本人に教えてこられ、弱点を知り尽くした山崎先生の講座は
大変好評です。今年は「形容詞の比較級」がテーマとのこと。日本語堪能な
ロシア人の先生による文法講座です。いかがですか?

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