ヘビイチゴ

今、庭先に「ヘビイチゴ」が食べてねって言わんばかりに
真っ赤な実を付けてなっています。

私が子供の頃に、親に聞かされたヘビイチゴの事って
「蛇みたいに、割れた舌になっちゃうから、食べたらダメだよ。」でした。
それ以来、ヘビイチゴを食べたら「蛇になっちゃう」って思いこみ（言いつけ守るよい子だった）
触っただけで手をゴシゴシ洗うくらい、毛嫌いしてました。
その反面、「食べてみたい」って気持ちもふくれあがりましたが、
「先割れの舌」が怖くて挑戦するには至らなかったのです。

あれから何十年が経った先日、
よく行く草花図さんのところで「ヘビイチゴ」についてとんでもない事をしってしまった私。

ヘビイチゴは食べられないわけではなく…

マジですか？　食べられるの？　言いつけ守って損した！？

痛い思いをしてみないと気が済まない性分の私、
なので、勇気を出して「ヘビイチゴ」に挑戦してみました。

恐る恐るヘビイチゴを口にして、ひと噛みしてみる。
ふにぁ～っとした実が舌の上でザラザラし、まるで「呆けたスイカ」のような食感。
そして甘さもない、香りもない、ただただフニャフニャした実が口に残り
これなら「蛇が食べていればいい」と納得してしまう味でした。
昔のひとの知恵とか発想って、学ぶことが沢山あると実感です。

で、私の舌は今のところ「ヘビ」のようになっていないし
体に異常は起こっていないので（元から変!?だから解らない...のかな）
うちの親の言い付けは、守る必要がなかったと判明しました。

でも、なんで食べちゃダメって教えていたんだろう？
不思議だなぁ。