徒然草庵 (別館)

人、木石にあらねば時にとりて物に感ずる事無きに非ず。
舞台・ドラマ・映画・旅・コンサート等の記録と感想がメインです。

キャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』2017(再演)ACT.1 東京公演

2017年03月21日 | 舞台
キャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』2017(再演)
ACT.1 東京公演



ご無沙汰しております。庵主です。
あっという間に2017年も3ヶ月が過ぎようとしております。

そんな私の2017初キャラメル作品は『鍵泥棒のメソッド』
2014年の初演時に、全私を虜にし、キュン死にさせ、挙句「鍵メソ症候群」に陥る羽目になり、毎日会社から池袋にダッシュする3週間を過ごさせた、あの超名作です。今思い返しても、あの当時の自分のエネルギーが信じられない…若かった…(えっ?)

勝手に「脱いでもすごいんです選手権」とか、関係各所にスライディング土下座をせねばならない?当時の記録w 
 ↓
★鍵泥棒のメソッド 【黒版】東京初日感想 (ネタバレあり)
http://blog.goo.ne.jp/sally_annex/e/e936d68f08a3c4a9fc6ea51177a249df
☆鍵泥棒のメソッド 【白版】東京初日感想 (ネタバレあり)
http://blog.goo.ne.jp/sally_annex/e/91b88dda4f55b93be2b178eb41de68c2

    ■ □ ■

鍵泥棒のメソッド(2017)HP
http://www.caramelbox.com/stage/kagidorobou-method-2017/

大阪公演が3月の3連休に全4公演(うち1回がキャスト入替の新人抜擢公演)、東京がその前に10日間(2日~12日)12公演、と以前よりも公演回数が減ってしまい、これは何としても東京で観ておきたい!初演を一緒に観た東京の友人と再演の感想を語り合いたい!と、公演終盤のある日、マチソワ2公演で観にいくことにしました♪何を隠そう。CBファン3年生ですので、DVDではなくライブで再演を観るのは、実は初めて!wこれは行く価値ありますよね。



久しぶりのサンシャイン劇場。
3年前は毎日でも通えたのに、今やすっかりアウェイになっちゃった…うぅ…(泣)

階段シアターはこちら。
西川さん、いつも心がほっこりする楽しい企画をありがとうございます☆





(お巡りさん!この人です!w)













さて!友人と合流、いよいよ開演です。
初見は下手寄りセンターブロック16列目より。3年前に「この作品はサンシャイン2階席最前列中央から観るのが一番良い」などと戯言を抜かしていたワタクシですが、今回はおとなしく(?)でも双眼鏡もバッチリ持参済みなあたり、ダメダメです。



前説が終わり、あの「USO」から暗転…舞台上手の暗闇に仄白く浮かび上がるシルエット。無言のまま人影はカーステレオのスイッチを入れる…ベートーヴェンの「月光 第三楽章」が大音量で流れ、私の心臓は跳ね上がりました!!!

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

3年間、待ってた!!!
この作品を!この人の演じるこの役を!!
心の深淵にあった「渇望」を満たしてくれる、この人のこの役を!!

達也さんのコンドウ!!!


そして、西川さんの「安定の」岩城、待ってましたの畑中桜井!!

舞台で6回目に焼き付け、DVDも何度も見た役。台詞も、しぐさも、役の纏う空気感…匂いすらも、全てがゾクゾクと生々しく五感に蘇ってくる!文字通り、皮膚があわ立つような興奮を感じながら、一方で冷静に「初演との違い」をカウントし始める自分がいました。

表情が違う。しぐさが違う。
少しずつの「違い」に、これがライブの再演!とワクワクしていましたが…。

…ん???

山根くん(新人)演じるアパートの大家さん(初演は毛塚くん)が出てきたときに感じた、強烈な違和感。山崎くんのチンピラ藤本(初演は小多田さん)の時よりも強烈だったので、「えっ」と自分でも驚くほどでした。何が違うって、やっぱり声。最初に耳にする声が「あれ?」と思った瞬間、すうっと冷めてしまったんですよね…(すみません)初演で毛塚くんのお爺さん役がかなり上手いな、と思ったせいもあるのですが、それにしても。

ダンスは文句なしに数段カッコよくなっていた。(ああ、でも私は大内さんが踊るのを観たかったのだよ…!大内さんの工藤はやっぱりとてもカッコよかった…!)再演だからと守りに入らず攻めの姿勢で来ているのは分かった。

でも。でも。
何かが私の『鍵メソ2014』とは違うと主張してやまない…。

不思議なことに。じっきーさんの香苗ちゃんは違和感なくスルっと私の心に入ってきました。岡内さんの「超のつく真面目」でも、安理ちゃんの「超のつく天然」でもない、いわば「超のつく変人」!!!(爆)まさしく「第三の香苗」登場。流石というべきか…あの「優秀なアンドロイドのような感情の行き違い感」から「実は傷つくのを恐れる繊細な女の子」までをごく自然に見せてくれる表現は、じっきーさんの新境地かも?←もっと激しい感情表現が持ち味だと思っていたものですから。

いろいろモヤモヤしながらの再演初見は、こうして終わりました。何でしょうか、この消化不良感。この日マチソワで2回観ることにしたのはホントに正解でした!東京公演前楽の日というのに、もっと説得力あるものかと思っていたのに、1回目では自分の中の「記憶と感覚」が邪魔して、素直に観られなかったのです…orz

同行した友人も「感想はソワレ観てから話そうね」と一言。
やっぱり、腑に落ちてなかったのかなあ…。

そして夜公演。
確かにさっきよりは、「違い」に慣れてきたせいか?より作品世界そのものに没入して楽しめました。それにしても、ゲストの石橋徹郎さん(『無伴奏ソナタ』のウォッチャー役!)、久保田秀敏くん、新人の山崎くん、真実ちゃん、竹鼻くん、山根くん…入れ替わったメンバーのお芝居を観る機会が少なかったせいか、どうにも「キャラメルではないみたい」な感じも。

初演がキャラメル120%としたら、今回はキャラメル90%?ゲストお二人の魅力は素晴らしいですし、続投組のお芝居を観て、あるいは今回入れ替わった役を観て、いいなと思うことはいっぱいあったのですが、それでも改めて「初演の完成度の高さ」を思い知ったのです…。

正直に言えば、「初演の衝撃!には及ばない」と言いますか、初演があまりにも鮮烈だったのであれを越えるものは(自分の中のキャラメルボックス履歴からしても)ないのかと不安になったくらいです。
一方で、初めてリアルタイムで同じ作品の再演を観た感想はといえば、「全く別物!なのに、主役3名(コンドウ・桜井・香苗)の魅力はパワーUP!」私には今回の白黒混じったコンドウ&桜井コンビが初演を超える面白さで迫ってきておりました。コンドウを演じている達也さん、桜井を演じている畑中さん、どちらも大好きな役者さん。役と役者の素が良い意味で判別不能なほどに、観ていて違和感なく、スッと入り込む面白さ。加えて実川さんの「変人度合いが増した」香苗が加わって、このトライアングルのお芝居に限っては、初演を越えたのではないかと思います。

そして、この3年でいろいろなことがあった分、キャラの演じる一つ一つの台詞やしぐさに、思わず泣いてしまう、あるいは胸がキュンとするところもありました…。(西川さんの徳治パパはもうダメだ…言葉のひとつひとつに泣いてしまった…)

この『鍵泥棒のメソッド』初演と再演、どちらも私のキャラメル観劇履歴にとって、忘れえない作品になることは確定です。
だとしたら、大阪で「新しい地平」が開けるのかどうか?大阪公演の4回は既にチケットを取ってあったので、こうなったら全力で観てやろうじゃないか!鍵メソ初演11回リピった私を納得させるお芝居カモン!!(笑) ←

ワクワク半分、不安も半分。
最終の新幹線での帰路、私はそんなことを考えておりました。


(ACT.2 大阪公演に続く)



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