『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

聞鶏起舞(ぶんけいきぶ)

2009年06月28日 | 心に響くことば

    『聞鶏起舞(ぶんけいきぶ)』

             中国故事

 このような世の中だからこそ、何か新しいことを始めよう、ということで、最近いろいろと試しています(笑)。

 趣味で続けている「書」についても、これまで学んで来たこと、そして練習して来たこと、その過程でいろいろなクセがついて来ただろう自分の書風を、一旦全て放棄して、新たに組み立て直すため文字の起源までさかのぼり、最古の漢字「甲骨文」の練習を今日から始めました。(さかのぼり過ぎか?)

 それで今朝、書の先生の所へ伺い、「甲骨文」についていろいろと教わって来ました。甲骨文はまだ紙も筆も無かった時代、動物の骨や亀の腹甲に刻まれた文字です。まず先生から甲骨文を書く際の筆の運び方の説明を受けました。なるほど、まさに筆で紙に「彫り付ける」感じです。しかし、その用法は至って「自由」です。

 しばらくして先生が、「では何か書いてあげよう」と言って書いて下さったのが、今日掲げた言葉、「聞鶏起舞」、「ぶんけいきぶ」と読みます。実際お見せできないのが残念ですが、「鶏」のところは、まさに「にわとり」の絵文字で、今にも“コケッコッコー!”と鳴き出しそうな生命感がありました(笑)。「朝は鶏が鳴くの共に起き出して、自分がやらなければならないことに精進するのだ。」と先生。

 まさに今の私に必要な言葉!先生上手すぎる!と思ってしまいました。書に関しては、忙しいさを理由に、最近はサボりまくっていましたので(笑)。

 帰宅してこの「聞鶏起舞」を調べますと、中国故事として以下の逸話が載っていましたので、そのまま引用します。

 ===================================
 聞鶏起舞(晋書・祖逖伝)
 (ぶんけいきぶ)

 あるところに、祖逖(そてき)という人がいた。祖逖は幼いころから劉昆(りゅうこん)と大変仲がよく、そしてこの二人は同じ夢を持っていた。それは、中国を他国の侵略から守り、晋王朝を復興し、平和な世の中を作ることだった。二人はその夢のためには、あらゆる努力を惜しまず、1分1秒をも惜しみ、明け方鶏の鳴き声を聞いて飛び起き、庭に出て剣舞を練習した。そしてそれは、1年中1日たりとも途切れることなく続いた。長い間の努力のかいあって、祖逖は優れた軍事的能力を身に付け、鎮西将軍に任じられ、軍隊を率いて中国から他国を追い払い、劉昆はたぐいまれな文才を発揮して、都督(地方行政の最高長官)に任じられ、三州の軍事を管轄させられた。
後の人々は、二人の絶え間ない努力に感動し、彼らが鶏の鳴き声とともに起きて剣舞を舞ったことを『聞鶏起聞』と言い、目標のために精神をふるって努力することを指すようになった。
 ===================================

 先生からはその後もいろいろと書いて頂き、それを家に持ち帰り練習が始まりました。今このブログを書きながらふと思い出した先生の言葉があります。それは「魚楽」という漢字を甲骨文で先生が書いて下さった時のことです。「当時の人たちは、朝起きて、今日も食料が手に入りますようにと神様に祈り、そして出かけて行ったことだろう。そして魚を捕まえた時などは大喜びしたに違いない。食事が出来て、身を暖かく保つ衣服があって、そして寝る場所があれば、当時の人たちは満足だったに違いない。それと比べると、現代の人たちの暮らしはいかに複雑になったものか。」確かに。。。と思わざるを得ません。

 さて今週も始まりました。水曜日からは7月が始まります。今週は「聞鶏起舞」で行きたいと思います。皆さんもどうぞ良い一週間を!

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。