周平の『コトノハノハコ』

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#115 『折り紙の飛行機』

2011年08月14日 | 作詞作品集
「遠くまで飛んでゆけ」と
子供の頃よく飛ばしていた
折り紙で折った飛行機は
今もどこか飛んでるかな?

あんまり上手く飛ばせず
すぐに落下してた飛行機だけど
込められた強い夢に
現在(いま)の僕は敵わないだろう

大人になってくたび
弱さを知る事は良いけど
強さを忘れる事を
避ける事はできないのかな?

青空へ 手を伸ばしてた頃
届かないよと 水をさしたのは
時代でも 周りの誰かでもなく
気付かぬうち あきらめてた
自分自身


適当に頭下げる事ばかり
上手くなってくくせに
得意だったギターとか歌は
下手になってゆく

広がる人付き合いと
狭まる夢追う時間の矛盾
「自分がもう一人いたら…」なんて
無駄な事を思う

似合ってゆくスーツが
似合わない僕を作ってく
だけどスーツを脱ぐのが怖くて
そのままでいるんだ

当てもなく がむしゃらだった日々
戻れないと決めつけているのは
時間でも 周りの誰かでもなく
知らぬうちに 腰が引けた
自分自身


折り紙で折った飛行機なら
きっと現在(いま)も
どこかを飛んでるだろう
あの頃の僕が現在(いま)の自分を
叱るように 励ますように

『青空へ 手を伸ばしてたのを
届かないと あきらめさせたのは
時代でも 周りの誰かでもなく
お前なんだ
ほら もう一度 手を伸ばせ』