さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 363(6年3月)号掲載句

2024-03-15 | 川柳すずか

<すずか路>

 菜の花も慌てて咲いた菜種梅雨

 梅柄の母の着物を着る二月

 難点は羽織にカバーしてもらう

 祈りこめ雨水に飾るおひなさま

 断水も改善できぬままの能登


<小休止> 前月号より推薦句

ワルグチを言うときなぜかみな元気
       (西岡ゆかり選)

<課題句>

「ぼちぼち」(青砥たかこ選)

 愚痴こぼしはじめた酒を切りあげる


「違う」(岩谷佳菜子、加藤吉一共選)

 選外でした;


<自由吟> (橋倉久美子選) 

 選外でした;;


<誌上互選> 

「雑煮」

 お雑煮に飽きたら探す餅レシピ(6点)

 お雑煮で揉めた結婚一年目(5点)


<ポストイン> 

 スイッチを切って無音の夜にする
       (三重番傘に掲載)


  

   
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川柳信濃川「あい」

2024-03-13 | 誌上大会

川柳信濃川の「第20回新春誌上大会」
に参加させていただきました。
参加者は654名。

選者:相田柳峰、伊藤三十六、岡本聡、𠮷崎柳歩、千島鉄男、  
   今田久帆、梶田隆男、麻井文博、高橋みっちょ、前田楓花、
   大内せつ子、みぎわはな、平井美智子、北村あじさい、
   坂本加代、氷見心咲、瀬戸れい子、楠根はるえ、太田紀伊子

「あい」

 会いたくて会えないままの人ばかり
     (相田柳峰選・佳作、伊藤三十六選・地位
      𠮷崎柳歩選・五客、千島鉄男選・佳作
      北村あじさい選・佳作)

 戦争が間合いを詰めてくるこわさ
     (𠮷崎柳歩選・五客、千島鉄男選・五客)


以下は上位の入選句です。


 アイドルは村で一人の赤ん坊 寺井一也

 合鍵を返して鳥になるところ 三浦幸子

 人情を分け合い能登が耐えている 海東昭江

 無造作にポイと置かれる父の愛 土居新山

 挨拶がハモって返る通学路 岸本宏章

 ふるさとでぼくの昔に逢いました 田辺卓樹

 挨拶がこんなに晴れた空にする 木村奈生美


 これもまた愛のかたちか墓仕舞い 椎名七石

 地球への愛が足りない温暖化 村上耕一

 真実をあいまいにする多数決 前田一天

 出会いから春の音符が弾みだす 島津敏子

 いい色に咲かそう愛を追肥する 北村 功

 熱したり冷めたり愛は気ままです 前山利栄

 苦も楽も程よく煮込む夫婦愛 泉 清純





   
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豊橋番傘 令和6年3月号掲載句

2024-03-12 | 豊橋番傘

<推せん句> 1月号近詠より 鈴木順子

 踏みしめて生きるはかなく過ぎる日々


<近詠>

 今年こそお会いしましょう春暦

 日が長くなるとそわそわしだす靴

 いちねんの早さにあせるカレンダー

 悔いひとつ減らす会いたいひとに会う


<2月句会・課題句>

 「冴える」(小松くみ子選)

 無心で弾くピアノの音が冴えてくる


 「しかも」(戸沢ほたる選)

 お値段が手ごろでしかもうまい酒


 「途中」(鈴木順子選)

 途中下車しながら出会う旅の花





   
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川柳展望ネット句会・2月「救う」

2024-03-11 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・2月>

「救う」 (互選)

  介護する人にも必要な救い(11票)

  老犬のぬくさにいつも救われる(3票)


5票以上が入選で、1句入選できました^^

私が選ばせていただいたのは、以下の句です。
 

  折れそうな心を救う青い空 やんちゃん(9票)

  救命に葛藤のあるトリアージ 椎野良子 (9票)

  救われたニュースを見ては救われる 青砥たかこ(6票)

  補助線を引いて救った規格外 高浜広川(6票)

  黒ずんだバナナケーキにして救う まちのあき(3票)

  郵便の遅さを救うEメール 坂本加代 (3票)

  食べるのは食品ロスを救うため なつなつまーず (1票)





      
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静岡たかね 2024年3月号掲載句

2024-03-01 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「年明けに」

 元旦の平和揺るがす能登地震

 阪神の地震刹那によみがえる

 せめて雪ひどく降らないでと祈る

 助け合う互いに傷を負いながら
  

<1月句会>

「ドラゴン」(澤崎ひらめ選)

 父と観た燃えよドラゴン懐かしい

 ドラゴンよこの世の戦火消し去って


「餅」(荒牧やむ茶選)

 餅つきのためにうさぎが帰る月


「元気」(佐野由利子選)

 元気だとわかれば用のすむ電話

 きのうまで元気でしたという訃報(五客)


「自由吟」(互選)

 被災地の寒さやわらぎますように(2票)
 



      
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川柳マガジン 2024年3月号掲載句

2024-02-29 | 川柳マガジン
<川柳マガジン3月号 掲載句>

 明るい色で描く未来図
    (十四字詩「明」五十嵐淳隆選・佳作)

 いちねんをこれから詰めてゆく手帳
    (全国誌上句会「雑詠」 浜 知子選・佳作
                水野奈江子選・佳作)

 できること探し続けている両手
    (川柳霜月賞「手」こはらとしこ選・秀逸)

 手を出さず見守るという愛もある
    (川柳霜月賞「手」相田柳峰選・佳作)

 たくさんの傷を抱えた優しい手
    (川柳霜月賞「手」新家完司選・佳作)
    
 つなぐ手も拒絶する手も人は持つ
    (川柳霜月賞「手」鈴木順子選・佳作)

 


   
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鈴鹿ネット句会・2月「譲る」

2024-02-20 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・2月>

「譲る」
 (平井美智子・西山竹里共選)

 お互いに譲歩している気の夫婦
          (西山竹里選)


私が、いいなあ!と思ったのは


 譲られた訳を深読みしてしまう 北田のりこ   

 私が譲った人が咲いている 佐藤ちなみ

 かるがもの親子に譲る交差点 古都

 譲っている内にわたしの席がない こやまひろこ


 譲り合いすればまあるくなれる星 圦山 繁 

 少しずつ譲る記憶のあるうちに 深谷江利子

 譲れないものを譲れる歳になる 城崎れい 



です。




   
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川柳すずか 362(6年2月)号掲載句

2024-02-19 | 川柳すずか

<すずか路>

 ワルグチを言うときなぜかみな元気

 毒を吐きオンナが浄化されてゆく

 そうねとは言わず黙って聞くはなし

 今はもう笑いばなしになった傷

 デトックス身軽になった帰り道


<課題句>

「挟む」(橋倉久美子選)

 サンドイッチに挟む具いつもあり合わせ

 肉挟みグレードアップした茄子


「酒」(芦田敬子、樋口りゑ共選)

 こんなにも酒が恋しい休肝日
        (芦田敬子選、樋口りゑ選)


<自由吟> (𠮷崎柳歩選) 

 窓ガラス拭けば景色が澄んでゆく


<誌上互選> 

「賭ける」

 新薬に賭けて病の治癒めざす(6点)

 命がけで産んだ我が子に背かれる(2点)


  

   
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豊橋番傘 令和6年2月号掲載句

2024-02-13 | 豊橋番傘

<近詠>

 蕎麦すすりうさぎ見送る年の暮れ

 かろやかにまたねと跳ねて去るうさぎ

 龍の背で平和が届きますように

 老犬もカートに乗せて初詣


<12月号(11月句会吟)から推薦句>

 空の青わずらいひとつ溶けてゆく
      (彦坂直政 推薦)


<1月句会・課題句>

 「寅」(波多野律子選)

 寅さんが愛されていたよき昭和

 眠れないままに迎える寅の刻


 「囲む」(佐藤恭子選)

 はつはるの予定を花マルで囲む

 鍋囲み家族のまるい和ができる

 母囲み笑う家族がいたむかし


 「先輩」(寺部水川選)

 憧れの先輩を目で追うコート


<「各・地・句・報」秀吟200句>

 まだ浅瀬ここから恋は深くなる



   
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川柳マガジン 2024年2月号掲載句

2024-02-01 | 川柳マガジン
<川柳マガジン2月号 掲載句>

 毒のない顔でキノコが生えている
    (笑いのある川柳 橋倉久美子選・佳作)

 家族鍋部屋も絆もあたためる
    (有季川柳 矢倉五月選・佳作)

 蒸されても黙って耐えている地球
    (マガジンクラブ誌上句会「蒸す」
       荒砂和彦選・70秀)



   
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