トランプ氏が大統領令で「宗教団体の政治活動」を規制緩和
2017.05.05 The Liberty Web
https://the-liberty.com/article.php?item_id=12960
トランプ米大統領は4日、宗教団体などの政治活動の規制を緩和する新たな大統領令に署名しました。
大統領令の内容は、宗教団体、または慈善団体に対して、「ジョンソン修正条項」を適応することを控えさせるというもの。
「ジョンソン修正条項」とは、宗教団体などの非課税の組織が特定の候補者に対して支持、不支持を表明することを禁止するものです。もし、彼らが政治的発言をすれば、免税措置が取り消される恐れがあります。アメリカにおける政教分離の代表的な例です。
トランプ氏が演説で語る「信仰を守る気概」
トランプ氏が、政教分離にメスを入れたのはなぜでしょうか。同氏は、今回の署名式での演説において、「信仰を守ることの重要さ」について次のように語りました。
http://news.line.me/issue/oa-sankeinews/62e745e00c55
トランプ氏、宗教団体の政治活動を容易に 大統領令に署名
【ワシントン＝加納宏幸】トランプ米大統領は４日、大統領選などでキリスト教会が政治活動をしやすくするための大統領令に署名した。宗教団体が免税措置を受けるために科されている政治活動の禁止を緩和するためのもので、大統領選で保守的なキリスト教右派に対してトランプ氏が公約していた。
トランプ氏はホワイトハウスで開かれた「言論と信教の自由を促進する大統領令」の署名式で、「信仰を持つ人々が標的にされ、いじめられ、沈黙を強いられるのをこれ以上、許さない」と述べた。
大統領令は、非営利団体の免税措置に関する「ジョンソン修正条項」の適用を控えるよう内国歳入庁（ＩＲＳ）に求めた。また、連邦政府機関に対し、信仰を理由にした差別を行わないよう促している。
上院議員時代のジョンソン元大統領（民主）の提案で１９５４年に導入された同条項は、ジョンソン氏を「共産主義者」と攻撃する非営利団体の活動を制限する狙いがあったとされる。福音派など共和党支持者は廃止を主張。民主党支持者は教会の政治への介入を懸念し、大統領令に対して訴訟を起こす可能性もある。
