「どんなことがあっても日中友好を大事に」自民・二階俊博幹事長 中国の国家観光局長と会談
【北京=石鍋圭】中国を訪問している自民党の二階俊博幹事長は13日午前、北京で中国の李金早国家観光局長と会談し、日中観光の活性化について意見交換した。
二階氏は「日中関係は波の荒い日もあれば穏やかな日もあるが、どんなことがあっても日中友好を大事にしようという気持ちを互いに持っていれば大丈夫だ」と指摘。「日中交流をさらに発展させるには、私たちも再々、中国を訪れることが大事だ。中国の幹部のみなさんにもどんどんと日本においでいただきたい」とも述べ、相互訪問の重要性を強調した。
李氏は中国が推進している現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」について、「(参加する)国々の経済貿易、文化的交流、人的交流に大切な役割を果たした。各国の国民の相互理解にも促進することは間違いない。観光分野はその中の最も活発的な交流分野だ」と語った。
日米が参加に慎重な姿勢を続けてきた中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への日本の参加について、自民党の二階俊博幹事長が「可能性もある」と香港メディアのインタビューに語った。二階氏は、中国の習近平国家主席らが唱える巨大経済圏構想「一帯一路」に「日本としては最大限協力していくつもり」だとも語った。
日中関係は2017年に国交正常化45周年、18年に平和友好条約締結40周年を迎える。二階氏は日中関係発展の「妨害は許されない」とも述べ、「節目」の年が続くのを機に「政冷経熱」が続く関係改善への意欲を見せた。
日中国交正常化の節目の年に
二階氏は5月14、15日に北京で行われる「一帯一路」国際フォーラムに参加予定で、それを前に香港のフェニックスニュースチャンネルのインタビューに東京で応じた。インタビューは4月26日から28日にかけて複数回にわたって放送された。
AIIBは「一帯一路」によるインフラ整備を資金面から支援する役割を果たす.・・・略