私は一時期、ダイエーの創始者・中内功氏をモデルにしたビジネス小説の「価格破壊」を信仰した時期がありましたが、それは過ちだったと反省してます。
ダイエーは一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いで、球団やホテルなどを買収し、ダイエーグループこと「オレンジ合衆国」は巨大なコングロマリットへと成長しました。しかし、現在はその勢いは過去の栄光でしかありません。
そうなった理由はいろいろ上げれますが、理由はひとつではないと思います。最大の理由は本業のスーパーであるダイエー自体がガタガタだったのだと思います。実を言うと私はダイエーの魚売り場でアルバイトをしたことがあります。私自身が優秀な労働力でなかったことは認めます。しかし、現在は私は、小規模の個人事務所とはいえ「経営者」です。だからあえてツッコミを入れさせていただきます。
ダイエーで働いたときには「トロい」だの「役立たず」だの散々いわれました。こちらにも言い分はあるにしてもパートタイマーの身ですので、経営に口出しする権利など一切ありません。だから口答えは敢えてしませんでした。仮に私が人の1.5倍時間がかかったと仮定しても、魚売り場のロスは8割近くありました。それならばイトーヨーカ堂のようにポスシステムを充実させて売れる商品だけ置くようにすれば経営は健全だったはずです。しかし、売り場の責任者自体がセンスが無さ過ぎでした。本来は惣菜売り場と競合してしまう「焼き魚売り場」を作ったり、本来ならば2〜3種類でいい筈のアイテムを10種類近くも品揃えして顧客の購買意欲を減退させたりと売り場作りが滅茶苦茶でした。
さらにいえば、売り場の鮮魚主任と売り場責任者とのやり取りを立ち聞きして想像する限りでは、「インベーダー」の扱いが下手くそすぎでした。スーパーの鮮魚主任は非正社員である場合がまれでは無いのですが、鮮魚処理のスペシャリストです。スーパーの規模にもよりますが、鮮魚主任はバイヤーや店長ともタメ口が聞けることもできるほどの凄い存在です。だから、別名「インベーダー」といわれるほどの凄い存在なのです。インベーダーの全部が地球を侵略しに来るのでないのと同じように共存したがってる者もいます。こういう人たちの自尊心をくすぐってより良い売り場作りをする工夫を疎かにしてたんではないでしょうか。
ダイエーでは従業員からの売り場作りのボトム・アップのシステムが不十分でした。その点においてそういうノウハウのしっかりしていたイトーヨーカ堂に遅れを取ったのは事実でしょう。またダイエーは、店舗の自社所有にこだわったことがバブル崩壊で致命傷になりました。その上に悪いことは重なるもので、ダイエーの牙城である関西に阪神・淡路大震災という追い討ちがかかりました。
それでも、本業であるダイエー自体が経営がしっかりしてれば難局が乗り切れたのかもしれません。しかし、ここでもダイエーの基本方針が災いしてしまいました。「価格破壊」の名のもとの問屋イジメです。私は石原慎太郎都知事の「問屋擁護論」には賛成です。問屋は単なるブローカーではなく、店舗で売れ残ったロスを買い取って適切なルートに再販してくれるセーフティーネットでもあるのです。そういう良心的な業者の好意を踏みにじったとしたら、生き残るには3つの方法しか考えられないと思います。
ひとつはイトーヨーカ堂のようにポスシステムを万全にしてロスを最小限に抑えるという方法です。もうひとつはマルエツのように絶妙なタイミングで「見切り品」を販売してポイントとを稼ぐかでしょう。(ちなみにマルエツはダイエーに見切りをつけて、さっさと「親分」を乗り換えてしまいました。)もうひとつ考えられるとすれば、それは百貨店の鮮魚店の得意とする商法である業務用として外商に出してしまうことくらいでありましょう。
「青春は鍛えるためにある」と中内氏は言いましたが、時代も成熟するとそいうスパルタ方式は「非情」になってしまうんだと思います。ちなみに私は中国の留学時代に中国人の友人に「価格破壊」と松下幸之助氏の語録を貸しました。その結果、3人が3人とも松下氏の思想に共感しました。「どうして中内さんじゃだめなの?」という問いには、「彼は非情過ぎるから嫌だ。」とのことでした。
中内氏は松下幸之助氏と真正面から喧嘩をしましたが、そろそろダイエーも中内イズムはそれとして問屋とも友好な関係を築くべきなんではないでしょうか。ダイエーのような大企業が無くなったら大勢の人が困ります。ですから「共栄」の名の下に地域の発展に貢献してほしいです。
(今日の一句)
創造と 破壊の剣 鞘の中

ダイエーは一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いで、球団やホテルなどを買収し、ダイエーグループこと「オレンジ合衆国」は巨大なコングロマリットへと成長しました。しかし、現在はその勢いは過去の栄光でしかありません。
そうなった理由はいろいろ上げれますが、理由はひとつではないと思います。最大の理由は本業のスーパーであるダイエー自体がガタガタだったのだと思います。実を言うと私はダイエーの魚売り場でアルバイトをしたことがあります。私自身が優秀な労働力でなかったことは認めます。しかし、現在は私は、小規模の個人事務所とはいえ「経営者」です。だからあえてツッコミを入れさせていただきます。
ダイエーで働いたときには「トロい」だの「役立たず」だの散々いわれました。こちらにも言い分はあるにしてもパートタイマーの身ですので、経営に口出しする権利など一切ありません。だから口答えは敢えてしませんでした。仮に私が人の1.5倍時間がかかったと仮定しても、魚売り場のロスは8割近くありました。それならばイトーヨーカ堂のようにポスシステムを充実させて売れる商品だけ置くようにすれば経営は健全だったはずです。しかし、売り場の責任者自体がセンスが無さ過ぎでした。本来は惣菜売り場と競合してしまう「焼き魚売り場」を作ったり、本来ならば2〜3種類でいい筈のアイテムを10種類近くも品揃えして顧客の購買意欲を減退させたりと売り場作りが滅茶苦茶でした。
さらにいえば、売り場の鮮魚主任と売り場責任者とのやり取りを立ち聞きして想像する限りでは、「インベーダー」の扱いが下手くそすぎでした。スーパーの鮮魚主任は非正社員である場合がまれでは無いのですが、鮮魚処理のスペシャリストです。スーパーの規模にもよりますが、鮮魚主任はバイヤーや店長ともタメ口が聞けることもできるほどの凄い存在です。だから、別名「インベーダー」といわれるほどの凄い存在なのです。インベーダーの全部が地球を侵略しに来るのでないのと同じように共存したがってる者もいます。こういう人たちの自尊心をくすぐってより良い売り場作りをする工夫を疎かにしてたんではないでしょうか。
ダイエーでは従業員からの売り場作りのボトム・アップのシステムが不十分でした。その点においてそういうノウハウのしっかりしていたイトーヨーカ堂に遅れを取ったのは事実でしょう。またダイエーは、店舗の自社所有にこだわったことがバブル崩壊で致命傷になりました。その上に悪いことは重なるもので、ダイエーの牙城である関西に阪神・淡路大震災という追い討ちがかかりました。
それでも、本業であるダイエー自体が経営がしっかりしてれば難局が乗り切れたのかもしれません。しかし、ここでもダイエーの基本方針が災いしてしまいました。「価格破壊」の名のもとの問屋イジメです。私は石原慎太郎都知事の「問屋擁護論」には賛成です。問屋は単なるブローカーではなく、店舗で売れ残ったロスを買い取って適切なルートに再販してくれるセーフティーネットでもあるのです。そういう良心的な業者の好意を踏みにじったとしたら、生き残るには3つの方法しか考えられないと思います。
ひとつはイトーヨーカ堂のようにポスシステムを万全にしてロスを最小限に抑えるという方法です。もうひとつはマルエツのように絶妙なタイミングで「見切り品」を販売してポイントとを稼ぐかでしょう。(ちなみにマルエツはダイエーに見切りをつけて、さっさと「親分」を乗り換えてしまいました。)もうひとつ考えられるとすれば、それは百貨店の鮮魚店の得意とする商法である業務用として外商に出してしまうことくらいでありましょう。
「青春は鍛えるためにある」と中内氏は言いましたが、時代も成熟するとそいうスパルタ方式は「非情」になってしまうんだと思います。ちなみに私は中国の留学時代に中国人の友人に「価格破壊」と松下幸之助氏の語録を貸しました。その結果、3人が3人とも松下氏の思想に共感しました。「どうして中内さんじゃだめなの?」という問いには、「彼は非情過ぎるから嫌だ。」とのことでした。
中内氏は松下幸之助氏と真正面から喧嘩をしましたが、そろそろダイエーも中内イズムはそれとして問屋とも友好な関係を築くべきなんではないでしょうか。ダイエーのような大企業が無くなったら大勢の人が困ります。ですから「共栄」の名の下に地域の発展に貢献してほしいです。
(今日の一句)
創造と 破壊の剣 鞘の中











