蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ムーンライト

2018年02月20日 | 映画の感想
ムーンライト

シャロンは子供のころから同性愛の傾向があり、学校では散々いじめられ、家に帰れば薬物中毒の母親からカネをせびられる。唯一のなぐさめは近所の知り合いのファンとテレサの家に行くことだが、ファンは母にクスリを売る売人の元締めだった同級生(ケビン)とは昔から仲が良かったが、イジメっ子の陰謀でシャロンはケビンに皆の目の前で殴られる。シャロンはイジメっ子に復讐し逮捕される。
やがてヤクの売人としてのし上がったシャロンはケビンに会いにいく・・・という話。

セリフとセリフの間の沈黙が長いことが多く、そこにはいろいろな含意があるとは思うものの、見ている方がちょっと居心地が悪いような気分になる箇所もあった。
普通の映画なら、おとなしかったシャロンがイジメっ子への復讐を決意➡︎決行し、そのあとヤクの売人として大物化していく過程に時間を割きそうだけど、本作ではほぼ描かれていない。このあたりがエンタメとは一線を引いた作品たるゆえんかな、と思った。

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