蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ゼツメツ少年

2017年08月13日 | 本の感想
ゼツメツ少年(重松清 新潮文庫)

中学二年生のタケシは、学校でいじめられていた。校外学習で知り合った小5のリュウとジュンと家出を計画するが・・・という話。

「ナイフ」や「エイジ」といった著者の代表作の登場人物やエピソードを取り入れ、リュウと著者が文通するというメタ視点的な作品らしい。「ナイフ」も「エイジ」も読んだ覚えがあるのだが、かなり昔なので本作のどの辺に生かされているのかよくわからなかった。著者が作品中に登場するという仕掛けも効果はイマイチかなあ。

著者の作品は、いじめの場面がとても真に迫っている感じがして、読んでいてつらくなり、かつ登場人物に同情してしまうのだが、本作でもタケシがいじめられる場面が何度か出てきて同じように感じた。
特にイジメの先頭にたっているのが実の兄だという設定がツラい。そういう実例って多いのだろうか?あまりあるとは思えないので、そういう筋を思いついてしまう著者がちょっと恨めしかった(それくらいタケシに同情してしまったということで、まさに著者の思うつぼなのかもしれない)。
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