蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

小倉昌男 祈りと経営

2017年06月18日 | 本の感想
小倉昌男 祈りと経営(森健 小学館)

ヤマト運輸の中興の祖、というより宅急便の創始者として知られる小倉昌男さんの評伝。

企業経営者として、行政の不公平、不公正な規制への挑戦者として、この上ないほどの地位を築いた小倉さんが、ヤマトの経営から退いた後、障がい者のための福祉活動、というより、障がい者の自立(月給10万円を支払える事業)をめざしてパン屋の経営を開始したのはなぜなのか?という謎を、小倉さんの家族関係から解こうとする。

謎の提示、そしてそれが次第にほぐれて解き明かされていく過程は、ミステリ仕立てっぽくで、ちょっとしたサスペンス風味もあってとても面白く読めた(面白い、というのは多少憚られる内容ではあるが)。

そうではあるのだけれど、こんな家族の秘密みたいなことを暴いてしまっていいのかな、とも感じた。もちろん小倉さんの子供たちに直接インタビュウしているので了解を得ているのだろうけど、小倉さんって確かに有名人ではあるけど、何か犯罪的なことをしたのではもちろんなく、「公人」といえるほどでもない、と私は思うので。
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