♪潮風のエチュード

「作詞/作曲/編曲・講座」。「作詞/作曲/編曲の仕方」。「伴奏・カラオケ」制作

歌作りナビ・【対位法】 T30「フーガ」とは

2017年07月07日 | ●歌作りナビ・作曲 (その他)

【対位法】
 ■ T20「2声・対位法(C調)」 ■ T22「3声・対位法(C調)」 ■ T30「フーガ」とは 

歌作りナビ・【対位法】(4声) 

T30「フーガ」とは (講座内容は、こちらで、別窓が開きます)

・「対位法」ということで、当然のことながら、「フーガ」です。 おまけ程度のものではありますが、解説してみたいと思います。

本来は、「カノン」→「インベンション(シンフォニア)」→「フーガ」。 といきたいところですが、説明もわずらわしいので、「カノン」「インベンション(シンフォニア)」は、理解されていることを前提に割愛させていただき、いきなり「フーガ」をやりたいと思います。

また、HPの「理論の小話集 3」の「対位法」の■G「対位法」について。にもあり重複しますがせっかくですので、あらためて記したいと思います。

 

◆ いよいよ、「対位法」の「フーガ」です。

ここまでを学習理解されてきたことは、大変なことだったと思います。 5年。10年・・・。さらにもっと・・・。 「相当、長い年月」を費やされてきたかと思います。 たぶん、何度も挫折されかかった方も多いことでしょう。 ご苦労さまでした。

「作曲」を学習していますと、気になるのが、「フーガ」でしょう。 言葉はよく耳にするのだけれど、難しそうなイメージがあります。 確かに、主な作曲技法でいえば、「フーガ」は大きな目標でしょう。

しかし、せっかく、ここまで勉強してきたのに、「フーガ」は簡単ではなく、なかなか理解しがたいものでもあります。 だからといって、「フーガ」を諦めることも忍びなく、また、残念な思いにもかりたてられるものでしょう。 ということで、なんとか「フーガ」のキモだけは掴みたいという思いではないでしょうか。 そんなわけで、「対位法」の「フーガ」の入門についてです。

 

◆ 「フーガ」を学習するわけですが、「キモ(勘所)」は、
「提示部」の「主題」を「属調」で受ける部分でしょう。
 
この点に重点を置き、フーガの入門的・基本的な学習をいたします。 多くの場合、概念的に漠然としては分かるのだが、どうも理解できない。つまずいているのではないでしょうか。

また、「部分転調」は「属調」で受ける時点が「キーポイント」となりますので、「部分転調」の理解は「必須」となります。 よりまして「部分転調」の理解が不十分な場合は、「転調」の復習をお勧めいたします。

 

◆ 「フーガ」のつまづきの大きな原因は、「部分転調」と
「主題」を受ける部分が、同時期にあり混乱されているためです
 
ですので、「部分転調」がまず、十分理解できていませんと、話しが「頓挫」してしまい、「主題」を受けるどころではなくなってしまいます。 そもそも、それがあるからこそ「フーガ」なので、難しいわけです。

また、「アナリーゼ(楽曲分析)」は、大変、面倒なことではありますが、できる限り丁寧にやってみましょう。 アナリーゼの基本となる「還元作業」を行い、「カデンツ」と「調性」の分析。 「区分型(終止形)」や「移行型(ピボット)」の転調。 それにより、「部分転調」の正確な把握をし、転調元である「主調」から転調先である新調の「属調」に「部分転調」することを十分理解することがポイントです。

その上で、「正応」。「変応」の「主題」の受けを、それぞれ学習いたします。 「正応」。「変応」も、最初は混乱するところではあります。

それから、「カノン」のように、「主題」の「完全模倣」で追走するのではなく、「インベンション」で学習したように、「近似・類似的に模倣」するわけですから、柔軟に対応することが求められます。 「模倣」でありながら、「微妙」に崩すところに味も出るわけなんですが、同時に、捻りどころなのでちょっと、最初はその加減なども戸惑います。

また、「受け」のタイミングも、理解に苦しむところですよね。 なぜ、そこから「受けるのか?」。 それは、「芸術」の世界であるので、「愚問」であり、「理屈」ではないわけなんですが、それでも、できる限り「理屈」を考えて、「ヒント」なりの手がかりをつかむことも有効でしょう。

とにかく、「フーガ」の最も特徴である「主題」を「属調」で受け模倣追走することを理解することは、「最大の壁」ですからがんばりましょう。

 

◆ ここでは、「2声・対位法」。「3声・対位法」と、
「上級(入門)」である「4声・フーガ」をレッスンいたします。

・さて、「対位法」では、「2声・対位法」。「3声・対位法」を学習しました。 「対位法」で書く場合は、「定(主)旋律」に対して、「対旋律」を書くわけですが、その際慣れていますとこの、「定(主)旋律」と「対旋律」の2つの関係だけで書けるわけですが、最初は戸惑いますので、「コード」を併記しておきましたので、「和声法」の「バス課題の実施」。「ソプラノ課題の実施」と同様な感覚で書くとよろしいでしょう。

また、いきなり書きますと、「対旋律」との「対比・バランス」など、むずかしいですので、習作ということで課題では、最初にリズムや音符の種類の「雛形」を用意いたしましたので、まずは、ここから崩していく。 応用していくようにしますと、簡単にきれいな実施が練習できたかと思います。

あくまでも、「勘所」。「コツ」さえ掴めばよく、「クラシック」のみならず、「ポップス(歌謡曲・歌唱)」などに役立たせるつもりで取り組みますと楽しいです。 すなわち、重複しますが、「オブリガード」。「カウンター・メロディー」。「ベース・ランニング」など、身近なところで活かすことがいいと思います。

 

◆ 「フーガ」についてですが、「コツ」は掴めましたでしょうか。

・まず「フーガ」のアナリーゼをするために、「フーガ」の構成の全体像ですが、「フーガ」とは「フーガ形式」ともいわれますが、中身は、大変、多様で、具体的な「雛形」があるわけではありません。 ですので、いろいろな曲を分析して、自分なりに「フーガ」を理解し作るしかないでしょう。 そういうわけで、「フーガ」を理解し作曲を目的にするのは大変ですが、できるだけ理解できるような把握の仕方を考えてみました。

 

◆ 「フーガ」の構成は、「詳細」部分を最初から分析してしまうと、とてもじゃないですが、全体像を見失い、掴めなくなってしまいます。 ですので、「詳細」部分は、細かく分類したり追求しないほうがいいと思います。 さすれば「提示部」と「提示部・以外」の組み合わせと、大まかに捉えられます。

「提示部・以外」とは、具体的には、「喜(嬉)遊部」を主体とした、「挿入・推移・経過句・導入句・自由奏・間奏(長め)・間句(短め)・小結尾」等のことです。

このように、「詳細」に分析してしまうと、これだけで混乱してしまいます。 「フーガ」を理解できない大きな原因の一つとして、この「提示部・以外」の混乱にあると思います。

 

◆ 「4声・フーガ」の「詳細な解説」ですが、簡単に説明してみたいと思います。 主に、「提示部」です。

「主題の提示」と「応答」についてですが、まず、「調性」の関係。 すなわち、「属調」に転じる場面ですが実際の楽曲では、「揺れ」。「ぼかし」といった、「調性」の不明瞭な書き方も多いです。

要するに、明確に区切りよく、「調性」を区分して書くのではなく、ふらふらさせる技巧です。 しかしながら、それですと、大変、わかりづらくなりますので、今回は「揺れ・ぼかし」を一部にとどめ、できるだけ「明瞭・簡潔」に例題は書きました。ですので、「超・シンプル」に書いてあります。

それから、「フーガ」ですので、本来、「コード」はありませんが、音感的に理解・学習しやすいように、あえて、参考までに「コード」を付けてみました。

 

◆ 「ドゥックス」に対する「第2(4)声・属調・模倣応答・コメス」の「調性・受け方(音)」について「応答」時の「受け音(応答の入り)」についてですが、「真正・応答(正応)」と「変格・応答(変応)」の2つのケースがありました。 「ドゥックス」と「コメス」との関係です。

  (1)。「開始(入り)音」が「主音」の場合は、「受け音」は「属音」
  (2)。「開始(入り)音」が「属音」の場合は、「受け音」は「主音」

・この辺のところを説明すると、話しがやっかいです。 簡単にいうと、「決まり」はないので、「柔軟」に対応する。ということです。

「コメス」を「属調」で奏しますが、これは「四角張って」、ここからは「属調」にしなさい。と転調の「明確な区分」はありません。

  a・「明確な区分」をもって、「急速」に属調に転調する。
  b・「しばらく」主調を保ちながら、「徐々に、ゆっくり」、属調に転調する。
  c・「少し前(導入部など)」で、「早めに転調」してしまう。(早や出し)

「ピボット転調」であれば、当然、そのようなことができるわけです。また、「音楽」だけに限りませんが、「白」と「黒」の間には、「灰色」がありますが、 だから、「白」と「灰色」と「黒」の「3色」しかないか? というと、違います。

「灰色」には、「白に近い灰色」。「黒に近い灰色」もあり、「グラデーション(漸次・連続的)」に変化存在するわけですので、「多様な灰色」。「無数の灰色」があります。 同じように、「フーガ」といっても、「コメス」は「属調」だといっても、「多様」なのです。 ですので、「柔軟」に対応してください。

要するに、「色合い」の好みの問題だけです。 「主調」という「色」。「属調」という「色」がありますが、「中間色」や「グラデーション色」もあるので、「3色」もあれば「12色」もある絵の具のようなものです。

 

◆ 「ドゥックス」に対し「コメス」で「属調に転調」する。ということは、「大枠」であり、「細部」は「多様」ということです。 ですので、「abc」の選択は、自由ですので、本人の選択で結構です。 でないと、「主調」を持ったまま「コメス」に入ると、「音感」的に掴みづらいです。

その他、「フーガ」では、いろいろ戸惑うところがありましたが、「フーガ」の「勘所」。「キモ」は掴めましたでしょうか。

 

★以上を踏まえ、HPの譜例です。


4声・フーガ・Am調】


4声・フーガ・C調】


  ★ ということで、HPですでに、説明してありましたので、結局、余計な説明は書くことがありませんでした。 以上、「作曲」の理論は、終了いたします。 ではみなさん、がんばってくださいね。。。

「ソナタ形式」は、割愛させていただきましたが、「ソナチネ・アルバム」から、5~10曲ほどセレクトして「アナリーゼ」してください。 細かく、解析する必要はありません。 「形式」の概念と、二つの「主題(モチーフ)」の提示。 「展開」を中心に学習ください。

ご拝読、ありがとうこざいました。。。

 


この記事をはてなブックマークに追加