桜木の野放図ブログ

桜木の適当すぎる日記

単体で毒性を持つ元素は中学理科で扱えよ

2005-06-20 05:15:14 | Weblog
昨日、高校3年生に物理の講義をしていて唖然とした話

私「n型半導体は14族のSi (珪素), Ge (ゲルマニウム) に微量の15族のP (リン), As (砒素), Sb (アンチモン) を混ぜたもの……」
生徒「あのー, 砒素は栄養素ですよね?」
( ゜д゜) ポカーン
私「猛毒です。昔, 和歌山でカレーに砒素を混ぜた事件があったよね。」
(see 和歌山毒物カレー事件 (Wikipedia))


義務教育である中学のうちに単体で毒物になる元素 (Pb, Hg, As, Cd, ...) 位は教えた方がいいぞ。
2次電池でニッカド電池からニッケル水素電池に置き換わった理由は, 容量だけでなく, 有毒なCdを使うと環境問題にもなるわけとかね。

考えてみれば朱肉の主成分は硫化水銀 (HgS) だが, コロイド状のHgSが吸収されにくいとはいえ, 野放しなのは絶対まずい気がする。焼却処理すれば焼却灰にHgが残留するぞ。

顔料で言えば, 朱色の硫化水銀だけでなく, シルバーホワイト (酢酸鉛), カドミウムイエローとか, オーピメント (硫化砒素) とか, 今から考えれば後遺症が残りそうな毒物を扱っていた訳だな。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿