黄昏時

昔懐かしの少年ジャンプで連載されていた某・漫画の自己満足度MAX二次的文章駄置き場です。

浮舟 1

2017-07-31 06:52:48 | 魁編・番外

うそ、、、うそでしょ?!

ええっーー??

うそ、パンク?このタイミングで?!


はあ、勘弁してよー。

泣きたい気持ちになって思わずその場にへたり込む、、、アスファルト上の砂利が足に食い込んだ。痛い。


ので、さっさと立ち上がり、膝に張り付いた砂利をぱっぱと手で払う。


やだなあ、ここ最近は特に見たことも無いガラの悪い連中がウロチョロしていて、アチコチで乱闘騒ぎが起きているって聞くのに。


グスッ、、、そんな話を思い出して、思わず鼻をすする。

泣いてはいないよ、でも、、泣きそう。

不安だ、心細いよー、、、


こんな時に限って時間を忘れて進路先の確認に夢中になったりしているから、、気が付いたら辺りは真っ暗で見廻りに来た生活指導の先生にビックリされて、、慌てて周囲を見渡したら私以外は誰も残っていなかった。


みんな、いつ帰ったの?気が付かなかった。

と、なってしまい慌てて下校支度を整えて、自転車で帰っているその途中でパンクした。


丁度程良く街灯の下に差し掛かった所でだったからまだ良かったのだけれど、これがもう少しズレたタイミングで起きていたのなら、私は真っ暗い中で自転車を停めてタイヤの確認をしなければならなかった訳だから、そこはちょっと得した気分になれた。


あー、、でもここ、電話ボックスもない。

十円玉はあるけれど、、電話ボックスが無ければ家族にも連絡出来ないよ。


はあ、、、コレだから田舎は、、嫌いじゃないけどさ。

だけど、こういう時って不便だよねー。

途方に暮れてしまっているもの、私。


でも、仕方ないわね。

仕方がないからトボトボと家に向かって自転車を押して帰ることにした。

家、遠いよー、、、


「ひゃっ?!」

と、自転車を押していた所 朧気なそのライトの先に、大きなシルエットが道を塞いでいる様が写し出されてきた。

それを目にした途端、驚いてしまった事もあって口からは思わず変な声が出てしまっていた。

おまけにピョンッ、、とその場で体を跳ね上がらせてしまってもいた。


「・・・・・・・・・・」

自転車のライトに照らせれたシルエットの主が、無言でコチラを見上げてきた。


見上げていたと言うよりは、睨み付けられたと言った方が正しい様な鋭い目つきが私の姿を捉えていた。



「す、すすすすす、すいまっ、、、せん、あの、ごめんな、、さいっ!ま、、まさか、こんな所に人が座っているとは思わなく、、、て?!」

と、コチラを見上げてきた鋭い目線の人の足元には人の、、手、、があって、、、

手だけでなく、、て、、他にも、、これっ、て、、、、、、血っ、、、て事は、、無い、よね?


「------っっっっっ!!!」

ひ、ひ、ひ、、、人、人が、、っ、人、、、、が、、鼻血とか他の所からとか、色々な所から血を出して、、、た、倒れて、、、る、、!!



「???!、、、、っ!?」

それも、、一人や二人じゃなくて、、、じゅ、、十人、、は超えている?!その位、沢山の男の人達がゴロゴロと倒れていた。


「、、?!、、、えっ??、、え???、うそっ、、、やだ、、、何で?、、、、、何で??」

思いも寄らなかったその状況に、パニックに陥り過ぎてしまって上手く言葉が出て来ない。

出て来ない中でもそのまま後退って、その足が縺れてそのまま転んでしまった。


で、転んだそこに私が手にしていた自転車がゆっくりと倒れ込んできた。

見上げた視線のその先に、自転車のハンドルがコチラに向かって倒れ込んで来ていた。


あ、、、これって位置的に顔面直撃とか、しちゃうのかな?!


こういう時って物凄くゆっくりと動いて見えるものなのね、倒れてきているハンドルを見上げながら、そんな事を考えていた。

考える事は出来たのだけれど、動く事は出来なかった。


ガシッ、、、、、、、、、、!!

と、ハンドルが私にぶつかるより先に大きな手が私の顔を庇うかのようにして差し出され、残る一方の手は倒れ掛けてきた私の自転車のハンドルの中心部分をシッカリと掴んでいた。


その為に、危うい状況にあった私の顔は難を逃れる事が出来ていた。


「あ、、あの、有難うございます。」

「?!」

お礼の言葉を口にすると、その人は驚いたような顔で私を見ていた。


あ、、こうして見ると、この人、余り怖くないかも。


「、、、ここは危険だ、別の道から帰れ。」

「ここしか家に帰る道がありません。」

「?!、、、何?」


思っていたよりもハッキリと発することの出来た私の言葉に、立ち上がり掛けていたその動きを彼はピタリと止めていた。


薄明かりが射し出した夜空をバッグに立つその人は、癖のある髪を後ろへと流していた。


あ、、、、馬の蹄みたいな形の髭、生やしている。

ある程度の年齢を重ねた人みたいなのだけれど、彼の背後には車道も含めてありとあらゆる所にバラバラと人が立っていて、その誰もが制服と思われるものを着ていた。


えっ?!高校生??でも、、、この人は、、


その時、風に吹かれて彼の背後で大きな布がはためいていた。

これって、、、、マント??

えっ?!マント??えっ、、、、、これって、、、、何かの撮影、、なの?!


私は呆然となりながら、目の前にいる男の人の顔を見上げていた。








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