黄昏時

自己満足度MAXの二次的文章置き場、少年ジャンプで連載されていた懐かしの某・漫画を元に書いています。

弥月 6

2017-08-13 08:15:57 | 二次・弥月

うっわ、、、、、っ!!

び、、びっくりした。


「剣、、、か?!」

恐る恐るその身を屈めて声を掛ける。


くーー、、、、、何やら、寝息らしきものが聞こえてくるんだが。

こいつ、何でここで寝ているんだ?!

自分の様に酔いつぶれていた訳でもないだろうに、、、


そう思い、ダランと垂れ風にゆらゆらとたなびいている白いハチマキに向かってそっと近付いた。

「、、、、、」

間違いなく、剣なんだが。


その顔をそっと覗き込めば、見覚えのある顔がそこにあり、、、

そう言えば、あの後一体どうなったんだ?!

豪学連の連中が殴り込んで来た筈なんだが、、見たところ、剣に関しては昼間に森田とやり合った際に出来た傷以上にそれが増えてはいないようでもある。


「、、、、、、」

そう思いながらも校舎近くの木の根元で寝こけている剣の姿を見下ろしていると、自分のその気配に気が付いたのか、それまで閉じていたその目をゆっくりと開くと剣がコチラを見上げてきた。


「ふっ、、、何だ、弥月、、起きていたのか。」

「まあな、、それはそうと、お前迄何でこんな所で眠っているんだよ。」

「、、、、、、、、、、あー、寝ていたのか、、」

なんて、間の抜けた答えを返しながらも、剣はゆっくりとその体を立ち上がらせていた。


、、、、、、、、、うーん、こうして立ち上がられると、やっぱり山のようなサイズなんだよなあ、此処の連中は、、

目の前でまだ眠そうにして欠伸をしている剣を見上げながら、そんな事を考えた。


「じゃ、行くか。」

「あ?!」

欠伸をし終えた後で、ぐうっと体をひと伸びし終えた剣が、その口元に笑みを浮かべながらそんな事を言っている。


行くって、、、何処にだ??

不思議に思っていると、剣に肩をガッシと抱え込まれ、そのままズルズルと引き摺られるようにして連れて行かれた。


、、、、、、、、、、そこに、見覚えのある寮の名前が記された看板が掲げられていた。

男塾塾生専用の寮だ。


「おー、桃、遅かったなあ。」

「弥月の奴も、、やっと目が覚めたんか、お前。」

わはははははははは、みたいにして豪快に笑われたりしているのだが。


一体なんなんだ?この騒ぎは、、、

「打ち上げだ。」

「は?!」

「と、いってもここ男塾内においては特例中の特例ではあるんだがな。」


皆が集合していると思われるそこは、どうやら食堂のようだった。

見るとテーブルのそこここに色々な飲み物や、つまみ、、つまみだな、酒は、、、ないようなのだが、、菓子類というよりはつまみ類をコイツ等、嬉しそうにして茶なのか水なのか、それらの友として飲んでいる。


それでも、コイツ等は楽しそうにしてガハガハと大笑いをしていた。

見ると皆、元気そうではある。


「、、、あれから奴等が乗り込んでは来たのだが、な、、」

自分の肩からその手を放し、解放した後で近くの席に腰を下ろしながら剣がそう語りはじめていた。


「、、、、」

その話を耳にしながら、剣に勧められるままにその横の椅子に腰を下ろす。

すると、瞬く間にその周囲に他の連中までもが集まって来る。


「いざ、これからってえ時になって塾長が姿を現した。」

ふむふむ、、、

「で、奴、豪学連の総長、伊達 臣人というらしいんだが、、奴はここ男塾を退学になった男だった。」

へー、、、、


?!

剣の説明を聞きながらそう思っていると、何やら周りの連中が自分の顔をのめり込むようにして見ている。

何だ??


「驚かないのか?お前、、、ここ男塾を退学になった奴なんじゃぞ?!」

近くにいた奴がそんな事を言って来る。


、、、確か、その話なら自分は耳にしたことがある。


過去にこの男塾に於いて、退学処分を受けた男が居たと、、

そうか、今は豪学連の総長になっているのか、その男は、、、

と、思った程度だったんだが、、不味いのか?!それ。


「話を元に戻そう。」

「あー、、、」

剣のその言葉に、又も一同が黙し、その言葉に耳を傾けた。


「塾長が言うには塾での死闘は許さんが外でなら許すという事であるらしくてな、、、そこで、凶邏大四凶殺が執り行われる事となった。

男塾最大級名物門外不出秘伝中の秘伝にあたり、七日後の深夜0時から行われる。

場所は霊峰富士大観が原だそうだ、、、奴はそれを受け、引き返して行った。」


ふーん、、、、凶邏大四凶殺、、、ね。

剣の説明を受けて、自分が寝扱けていた後の流れを知ることが出来た。


と、不意に剣の奴が席を立っていた。


「弥月、場所を移動して改めて話をしてみたいのだが、、構わないか?」

「あ、あー、、、別に構わないが。」

その剣の案に同意し、自分達はその場所を移動する事となった。


「、、、、、、、、」

ここは、寮の屋根の上。

そこに、剣、自分、富樫、そしてJの四人でもって腰を下ろしている。

その目の前に、夜空に浮かぶ月が見えていた。


中々の絶景でもある。

こんな景色も風情があって良いもんだ。


この場所へと移動して来たのは良いんだが、、特にこれと言って何を話すという訳ではなかった。

ただ、、、四人して其処に並んでのんびりと月を眺めながら、水を飲んでいた(自分は)。


「実はな、、弥月。」

「?!」

月を見ながら、のんびりと水の入ったコップを傾けていると、剣の奴がその口を開いていた。


「凶邏大四凶殺に参加する四人の選抜メンバーも決めるよう、塾長からその場で命を受けている。

弥月、、お前はどうする?」

「・・・その大四凶殺の参加メンバーとして自分が参加するか、、ってえ事、か?

自分としては参加してえのはやまやまなんだがな、、、お前も薄々感じてはいるのかも知れねえが、自分にはめんどくせえ事情が絡んできている、、と、なると、、だ、参加したとしても自分は思った様に動けねえかも知れねえ。

そうなるとその分お前等に迷惑が掛かる事になるしなあ、、悪いが、今の所は保留って事にしておいて貰えねえか??」


自分のその言葉に、剣は「そうか」と、短く答えていた。


「悪いな、何の役にも立てなくて、、、」

「いや、事情があっての事では致し方あるまい、ただ、、」

「何だ??」


途中でその言葉を止めた剣にその視線を向けて、自分はその先の言葉を促した。


「いや、、お前も、無理はするなよ。」

「、、、いや、自分はお前等程無茶苦茶はしていねえと思うんだが、、、」


そう空かさず返した自分に向けて、剣は「ふ、そうか?!」と言って、その口元にいつもと変わらぬ笑みを漏らしていた。

富樫とJは、そんな自分達のやり取りをただ黙って聞いていた。










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