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Alex Carpani 4 Destinies - Interview アレックス・カルパーニ 新作インタビュー

2014-07-08 | プログレッシブ・ロック

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アレックス・カルパーニ 新作インタビュー

2010年の来日公演でもお馴染みのアレックス・カルパーニに新作についてのインタビューをお届けします。スイスの父親が経営する音楽学校で、K.エマソン氏の息子さんと同窓生であったことは有名です。少年時代に、K.エマソンの音楽を聴いて、衝撃を受けていたアレックスにとってスイスで息子さんと同じ学校に通ったことは宝物のような思い出のようです。今回は、日本の皆様へのメッセージもいただきました。

アレックス・カルパーニから日本の皆様へのメッセージ:

2010年に東京で2回ライブを行いました。その時日本の皆様が大変よく曲を予習し、情熱的に応援していただきました。また、アーティストへの敬意を強く感じました。また日本で演奏することができればと切望しています。その日を願って、私の新作4 Destiniesをお楽しみください。Ciao!   

Alex Carpani

アレックス・カルパーニ

 アレックス・カルパーニ、新作4 Destiniesを語る(インタビュアー ヴァレンティノ・ブッティ Valentino Butti/Arlequins)

スイス出身のアレックス・カルパーニの3枚目のアルバム4 Destiniesが発表されました。過去の作品Waterline, The sanctuaryに続いた新作について、話を聞きました。

 Q: アレックス, ようこそ。新作はコンセプト・アルバムですね。前の二作との違いは何ですか。

アレックス・カルパーニ(AP): メインテーマは運命だよ。人生におけるあらゆる運命と、その選択と、結果として流れる運命だ。音楽的には、前の二作より円熟して、サウンド・プロダクションに留意しているよ。よりモダンというのかな。僕のサウンドの特徴はキーボードが全面に出ているものだけど、よりシンフォニックで、複雑なリズムになっているんだ。

 Q: Waterlineでは、元レ・オルメのアルド・タリアピエトラなど、多彩なゲストが参加して、華を添えていました。The Sanctuaryではまた、あなたがヴォーカルをとり、バックバンドが付く形をとっています。今回はまた、変化はあったのでしょうか。

AP: WaterlineはレーベルのCypherarts USAが全面プロデュースした。僕は制作面をほぼ全面統括してた。The Sanctuaryと4 Destiniesでは、そうだね、僕が誰と演奏するかは、選択できたかな。前作2枚はCBAと直に仕事ができて、これが一緒に参加するミュージシャンには非常に重要だってわかったんだ。ギターのエットーレ・サラーティ(Watch)は2006年から僕と一緒に演奏していて、もうあうんの呼吸でステージをこなしているよ。

2011年からはジャンバティスタ・ジョルジ(バロック・プロジェクト兼任)にお願いしている。すごい才能あるプレイヤーだ。今年はヴォーカルにジョー・サル(ジョルジョ・サラーティ)に歌ってもらってる。彼はエットーレの弟だ。ドラマーは2012年からアレッサンドロ・ディ・カプリオに落ち着いた。(UBI Majorと兼任)

Q: ここ近年沢山のアーティストとコラボレーションしていますね。前二作のジャケット・アートはジェネシスでおなじみのポール・ホワイトヘッドでした。どのようにして、英国人のポールとコラボレーションするに至ったのですか。

AC: ポールとは2004年にLAで当時の僕の担当プロデューサーのダン・シャピーロと会ったときに対面したかな。Waterlineの発表前だね。アルドはWaterlineのデモを聞いて、連絡を取るようになったんだ。ポールとの制作はおもしろくて、やりがいがあった。僕の音が完成する前に、もうカバー・アートはできてしまったんだ。なので、曲のタイトルや中には歌詞までも、ポールの描いたキャンバスからヒントを得ることもあったんだ。最新作のカバーはミケランジェロ・ピストレットによる「エトルリア人」(1976)だ。なぜか聞きたいかい?部屋の多数の窓からの光の陰影や反射がこのアルバムのコンセプトにぴったりだったんだ。この作品の写真は2009年にテキサスの美術館で撮影したんだけど、まさかのちにアルバムのカバーにするとは思わなかったよ。

 Q: あなたの音楽にはもはや欠かせないミュージシャン、ディヴィッド・ジャクソンについてお話ください。

AP: ディヴィッドとはもう2年もアーティスト仲間でもあり、友人なんだ。世界中をツアーしたよ。毎回バンドとは楽しく過ごしているよ。彼は情熱があって、子供のようでもあり、すごいプロフェッショナルでもある。アルバムでは、重要な役割をこなしてくれている。

 Q: 作曲面ですが、新譜の4曲は10分超ですね。前作は曲が短かったです。曲の長さはあまり気にしていないのでしょうか。

AP: アルバムごとに前進してるよ、少なくとも自分はそう思う。同じことは繰り返したくないんだ。だから、毎回新しい方向への実験だけど、そうは言いつつも自分の個性や特徴はキープしてるつもりだよ。Waterlineではパステルのような雰囲気。Sanctuaryではジャズロック的。とてもパワフルでシンフォニックで超テクニカルだった。新譜ではより歌詞に空間を与えて、歌も脱力している。組曲の合間に埋もれた歌って感じかな。

Alex Carpani, 4 Destinies (trailer)

 Q: 新譜の歌詞は同じ曲の中で英語とイタリア語の二か国語ですね。なぜでしょうか。

AP: 僕の魂はコスモポリタンなんだ。僕はイタリア人でもあるし、フランス人でもある。生まれはスイス。アングロ・サクソンて民族は音楽が好きなんだ。だから、僕の中のこういったミックスがいろいろな味を出すのかと思うよ。 

Q: ご自身の音楽教育はどのようなものでしたか。

AP: 6歳でいろいろ楽器を弾き始めたよ。それからクラシックの音楽教育を受けた。あとはオルガン、ピアノ、音楽理論、和声学を学んだ。ボローニャ大学を卒業してから、別の大学では映画音楽を専攻した。修士課程では音響工学や音楽技術などを勉強したよ。

Q:プログレ以外にもいろいろな領域でご活躍ですね。

AC: 2007年までは自分の作品は全部セルフ・プロデュースだった。あらゆるジャンルをカヴァーしてたね。エレクトロ、エレクトロ・ジャズ、詩作とのコンビ、ドラム&ベースのコンビ、シンフォニック、ニューエイジ、劇場用音響など。いつかは当時の曲をまた出したいと思ってるんだ。1990年から少なくとも34枚はアルバムに携わっているからね。

今のイタリアの音楽シーンを知ってるかい?これはいいというバンドやアーティストはいるかい?今僕のやっているジャンルの音楽では何が足りないかわかるかい?今の状況は複雑化しているんだよ。

友人のクリスティアーノ・ロヴェルジ(本作のプロデューサー)のやっているバンド、ムーンガーデンは本当に好きなんだ。マンガラヴァリスなども好きだ。最近の作品は聞くようにしてるよ。時間が足りないのが残念だけど。

問題はずっと同じだよ。音楽マーケティングや商業的にも、成果物が聞き手に広く届かないんだ。聞き手はより洗練された音楽を望んでいるものの、国全体における文化活動の水準が下がってきているのは確かだよ。イタリアでも外国でも。

Q: イギリス的な傾向に近づきつつあるということでしょうか。他のバンドも同じような感じですか。

AC: そうだと思う。少なくとも、僕のコンセプト的には非常にイギリス的だと思う。スイスで生まれて、何か国の血が流れているから、そのように感じるのかもしれないね。でも、今はアルド・タリアピエトラ、ベルナルド・ランゼッティ、リノ・ヴァイレッティなどとプロジェクトができて、すごく満足してるよ。イタリアンの70年代の偉大なミュージシャンと共演できてうれしく思うよ。

ライブの機会や場所がないという永遠?の問題についても、僕のバンドは打撃を受けているよ。でも、少しは減ったかな。でも新譜発売記念で、イタリア国内や外国でもライブが予定されているんだ。今年は100回目のライブ記念があるよ。これまで20か国を3つの大陸でこなしてきた。メジャーなプログレ・フェスに出演してきたので、あんまり文句は言えないよ。でも、ライブをやっていくのは難しくて、準備が相当必要だよ。プロモーターを探したりね。バンドの数が多いから、その競争もあるし。本当に要領よく、根気よく取り組まないとだめだ。

 Q: 今は新譜のプロモーションで忙しいと思いますが、もう次作のアイデアなどはありますか。

AC: もう曲、音は出来てるんだ。この夏に歌詞を書こうと思う。来年から制作を始めるよ。落ち着いた時期にね。発売はいつかわからないな。おそらく2016年かな。最新作とはがらっと変わってると思うよ。おそらく僕の音楽の転機になるかと思う。

Q: 最近いろいろな場所で演奏し、かなりの充実度かと思います。その中で、「いや、ちょっと違うかな。」という場所はありましたか。あと、ここでぜひ演奏したという夢の場所はありますか。

AP: 2008年にアメリカでライブをしたので、また行きたいなぁ。あとはドイツのローレライのフェスティバル。夢よりはもう少し中期の現実的な望みとして、ドイツかな。あとは一緒に共演したアーティストもいる。まだ明かせない段階だけどね。

Q: アレックス、今日はありがとうございました。

AP: ありがとうございました。今後もArlequinsのサイトはチェックするよ。

http://www.arlequins.it/pagine/articoli/corpointerviste.asp?chi=321

★Progstreamingでしばらくの間試聴可能です。

http://www.progstreaming.com/_wb/pages/play-album.php?activeAlbum=00786+-+Alex+Carpani+-+4+Destinies

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