「雨」に関連した言葉‥あれこれしてみました。
●「雨」に関連した四文字熟語
雨栗日和(あまぐりひがき)
雨天続きの年は栗の実りがよく、天気の好い年は柿が豊作であるという関西方面での言い伝え。
暗雲低迷(あんうんていめい)
今にも雨が降り出しそうな場合のように危険なよくないことが起こりそうな気配。不穏な情勢。
雨過天晴(うかてんせい)
うっとうしい雨が止んで青空が広がる。悪い状況が好転するたとえ。
雨奇晴好(うきせいこう)
晴れても雨でも、どちらも素晴らしい景色で、趣があるという意。晴好雨奇とも書く。
雨後春筍(うごしゅんじゅん)
ひと雨降った後に沢山生え出るタケノコのように数が多いこと。事物が増えるのが速くて勢いが盛んなたとえ。
雨絲煙柳(うしえんりゅう)
春雨に霞む柳、しとしとと降り続く春雨に、柳も煙って見える。春の風情を語った成句。
雨絲風片(うしふうへん)
糸のように細かな春の雨に、かすかな風。春のさかりに霞む天地のたゝずまいはまるで秋の終りのような情景である。「十日の雨の糸、風片の裏、濃春の煙景は残秋に似たり」と、春を詠んだ七言絶句の一節からとった語句。
雨笠煙蓑(うりゅうえんさ)
煙雨を帯びた笠とみの。漁父などの形容。
雨鈴鈴曲(うりんれいきょく)
亡き妻をしのぶ曲。唐の玄宗が愛する楊貴妃をやむなく殺したのち、楊貴妃を悼んで作った楽曲。
雨露霜雪(うろそうせつ)
日常生活における様々な困難や苦労
雲行雨施(うんこううし)
雲が空に流れ動いて雨が降り、万物をうるおして恩恵を施すこと。また、天子の恩恵が広く行き渡るたとえ。天下が太平であることのたとえ。「雲くも行ゆき雨あめ施ほどこす」と訓読する。
干天慈雨(かんてんじう)
日照り続きに降る恵みの雨。苦境に立っているときに救いがあること。
夏雨雨人(かううじん)
「かうひとにふらす」と読む。暑い夏の日に雨を降らし、涼しさを斎らしてくれる。タイミングのよい恵みを人々に与えること。
揮汗成雨(きかんせいう)
流れる汗をふるい落とすと、その汗がまるで雨のように降りかかる。「汗を揮えば、雨と成る」。転じて、人口が多く、街中に人々が満ちあふれているさまを誇張して言う。
旧雨今雨(きゅううこんう)
旧友と新しい友。雨と友とは音が通じるのでいう。
堯風舜雨(ぎょうふうしゅんう)
堯舜二帝の仁徳が広く天下に行き渡ったのを、風雨の恵みが広く行き渡ることにたとえた言葉。また、太平の世、風雨がちょうど良く時に従うことの形容。
狂風暴雨(きょうふうぼうう)
吹き荒れる風、激しく降る雨。きわめて手のつけられぬ状況や境遇のこと。また勢力が抑制できぬほど盛んなことや、態度が粗暴なことにも用いる語句。
御史之雨(ぎょしのあめ)
喜びの雨、恵みの雨のこと。
光風霽月(こうふうせいげつ)*
さっぱりしてわだかまりのない気持ち。雨の後の晴天に吹く風や霽(は)れた空の月のように。
蛟竜雲雨(こうりょううんう)
「蛟竜雲雨を得」と読む。竜の子の蛟竜は、天上に雨雲が出ると、一気に天に奔け上ってゆく。風雲児が好機に恵まれ、勢いに乗じて大きな飛躍を遂げること。「校意悔いあり」は栄達を極めた者に対する警告のことば。
黒風白雨(こくふうはくう)
荒い風とにわか雨。暴風雨をいう。
呼風喚雨(こふうかんう)
風を呼び、雨をわき起こす。自然を思うまま駆使するところから、英雄風雲児の興る有様のたとえ。
五風十雨(ごふうじゅうう)
気候の順当なこと。世の中が太平なこと。五日目に風が吹き、十日目に雨が降るのは、農作などに好都合な順当な天候であることから。十風五雨とも
三草二木(さんそうにぼく)*
あらゆる草木がその大きさに関わらず平等に雨の惠を受けて育つように、資質・能力に差がある衆生も仏の教えによっていつかは平等に悟りを開くことが出来るということ。
時雨之化(じうのか)
時雨とは日本でいう秋のしぐれのこと。ほどよいときに降る雨が草木の成長を助けるように、 師の教えが適格に行われると、学ぶ弟子との信頼関係がより緊密になるという意。
櫛風沐雨(しっぷうもくう)
風雨にさらされ、諸所を奔走して苦労する意。
重箱日和(じゅうばこひより)*
雨が降ったりやんだりして、一向に天気が定まらぬこと。九州地方のことわざといわれる。
十風五雨(じゅっぷうごう)
十日に一度風が吹き、五日に一度雨が降る、順調な天候のこと。五風十雨とも
春風化雨(しゅんぷうかう)
おだやかな春の風と、ほどよい適当な雨降り。化雨は植物の成長を促す適度のおしめりをいう。 これより転じて立派な教育が行われることについていう。
春風秋雨(しゅんぷうしゅうう)
長い年月。
瘴雨蛮烟(しょううばんえん)
毒気を含んだ雨と煙。
上雨旁風(じょううぼうふう)
屋根から雨がもり、両わき(旁)からはすきま風がふきつける、あばら家を形容することば。
暑雨祁寒(しょうきかん)
蒸し暑い雨季と厳しい寒さ。貧しい民の苦しみをいう。
晴好雨奇(せいこううき)
山水の景色が、晴れの日に素晴しいだけでなく、雨の日にも珍しい味わいを呈すること。晴れても雨でも景観が良いこと。
晴耕雨読(せいこううどく)
晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家の中で読書をするというように、思いのままのんびりと生活するということ。
凄風苦雨(せいふうくう)
寒く長い厳しい冬の雨風。悲惨な境遇のたとえ。「凄」は氷雨の降るさまで凄まじく、冷たく寂しさが肌身にこたえること。
桑土綢繆(そうどちょうびゅう)*
風雨の来る前に、鳥が桑の根を取って巣の穴を塞ぎ、風雨を防ぐの意味。災難を、その来る前に防ぐことのたとえ。
俗務雨集(ぞくむうしゅう)
浮き世の煩わしい仕事が、さも雨が降って流れ集まるように、積もり重なってくること。
大旱慈雨(たいかんじう)
大旱魃を迎え、ただひたすらに恵み雨の降ることを渇望すること。
弾丸雨注(だんがんうちゅう) 弾丸雨飛(だんがんうひ)
雨のように降り注ぐ弾丸。弾丸が激しく飛んでくることのたとえ。
朝雲暮雨(ちょううんぼう)
男女の情交のこと。
点滴穿石(てんてきせんせき)*
「点滴石をも穿(うが)つ」と読む。「雨垂石を穿つ」と同じ意味。
読書三余(どくしょざんよ)*
冬と夜と長い雨の、三つの余暇は、読書をするのにちょうどよい折りであるのをいう。
吠日之怪(はいじつのかい)*
蜀の地(四川省)は雨が多く太陽を見ることが少ないので、犬が太陽を見ると、怪しんで吠える。珍しいものを見て驚くこと。
翻雲覆雨(はんうんふくう)
交友の情の変わりやすいさま。手のひらを仰向けると雲が涌き、手のひらをうつむけると雨が降るの意味で、少しのことですぐに心が変わってしまう、軽々しい友達付き合い。
飜雲覆雨(ばんうんふくう)
手を飜(ひるが)えせば雲となり、手を覆せば雨となるように、人情も移ろい変り易いこと。また信念に乏しく、きわめて軽薄な場合にも用いる。
微雨新晴(びうしんせい)
『微雨、新たに晴る』。早々の晴々とした景観を言う。 冬去り春来る、降るとなくみえる微かな雨もやみ、天地に晴朗の気が満ち満ちている。
筆端風雨(ひったんふうう)
詩文などを作る筆の運びが、風雨が速やかに走り去るように早いこと。
風雨淒淒(ふううせいせい)
風や雨で、物寂しいこと。
風餐雨臥(ふうさんうが)
風に吹かれ雨に打たれる。風雨にさらされて苦労すること。
風櫛雨沐(ふうしつうもく)
風でくしけずり、雨で髪を洗う。苦労を忍んで奔走すること。
巫山雲雨(ふざんうんう)
昔、楚の襄王が夢に神女と契った山で、神女は去るときに、自分は朝には雲となり、夕暮れには雨となると言ったことに由来し、転じて男女の情交を謂う。
砲煙弾雨(ほうえんだんう)
激戦のようす。
冒雨剪韭(ぼううせんきゅう)
来訪した友人を厚くもてなすこと。「雨を冒して韭(韮 にら)を剪(き)る」
満城風雨(まんじょうふうう)
町中全体に風雨が走る。事件などの噂が流れると、風雨に見舞われたように世間が騒ぎ出すこと。
水滴穿石(みずしたたりていしをうがつ)*
「雨垂石を穿つ」と 同じ意味。
夜雨対床(やうたいしょう)
兄弟が相思う心情。雨の夜、その音を聞きながら兄弟が床を並べて仲良く寝るさま。風雨対状とも
霖雨蒼生(りんうそうせい)
苦しんでいる人々に、救いの手を差し伸べること。また、民衆の苦しみを救う慈悲深い人のこと。「霖雨」は長雨。ここでは、喉のどの渇きをいやし植物を生育させる、三日以上降り続く恵みの雨のこと。「蒼生」は世の人民・万民のこと。
和風細雨(わふうさいう)
穏やかに吹く風と、静かにそぼ降る雨。人の過ちや欠点を改めるのに柔和な態度、方法でのぞむことのたとえ。
●「雨」に関連した言葉
・愛雨(あいう)
雨を好むこと。
・雨訪(あまどい)
大雨の後に人を見舞いに行かせることをいう、九州地方の語。
・雨垂(あまだれ)
軒などからしたたり落ちる雨のしずく。
・雨間(あまあい)
雨が一時止んでいる間。あまま。
・雨足・雨脚(あまあし)
雨が降りながら通り過ぎて行くこと。また、その速さ。
・雨音(あまおと)
雨の降る音。雨声(うせい)。
・雨行(あまぎょう)
旱魃(かんばつ)時に雨を降らせるために行う僧、山伏等の修法。
・雨雲(あまぐも)
雲の和名の一つ。乱層雲のこと。
・雨気(あまけ)
雨が降りだしそうな天気。雨模様。雨もよい。
・雨乞・雨請(あまごい)
日照り続きの時、雨の降ることを神仏に祈ること。雨乞い踊り。雨乞い唄
・雨模様(あめもよう)
雨の降りそうなようす。雨もよい。「あまもよう」ともいう。
・雨夜の品定め
女性についての論評をすること。女性論。『源氏物語』帚木(ははきぎ)の巻で、五月雨の夜に光源氏や頭中将らが集まって語った、女性についての話。
・液雨(えきう)
十一月頃に降る時雨をいう。「液雨水」「薬雨」とも。中国では、立冬(11/07ごろ)から十日目を入液、小雪(しょうせつ)(11/22ごろ)を出液としている。そのころ降る雨が液雨。
・煙雨(えんう)
煙るようにかすんで降る雨。
・大雨
大雨注意報基準以上の雨。(気象用語で)
・送り梅雨
梅雨が明けるころに、急に強い雨が降ること。梅雨を送り出すような雨。
・喜雨
日照りが続いたあとの、待ちに待った恵みの雨。げんなりしていた植物たちが、本当に喜んでいるように見える雨です。干天慈雨。
・狐の嫁入り雨
太陽が照っているのに降る雨。
・霧雨
普通の雨よりも滴が小さくて数が多い雨。直径は0.5ミリメートル以下とされています。霧や層雲の中で、霧粒や雲粒がくっついて大きくなり、霧雨ができます。
・小糠雨(こぬかあめ)
雨粒が霧のように細かく、音もなく静かに降る雨。
・豪雨
著しい災害が発生した顕著な大雨現象。(気象用語で)
・細雨(さいう)
細かい雨。霧雨。
・五月雨(さみだれ)
梅雨どきの雨。
・車軸を流す
慣用句 雨が激しく降るようす。
・小雨
数時間続いても雨量が1mmに達しないくらいの雨。(気象用語で)
・小夜時雨(さよしぐれ)
夜に降る時雨のこと。
・時雨
晩秋から初冬の頃に、急に風が強まり、ぱらぱらと降ってはやみ、数時間で通り過ぎてゆく雨。
・篠突く雨(しのつくあめ)
篠竹(しのだけ)を束にして地面に突きおろすように、はげしく降る大雨、豪雨。
・驟雨(しゅうう)
にわか雨。急に降り出し、強弱の激しい変化を繰り返しながら、急に降り止む雨。雷を伴うことも。
・秋霖(しゅうりん)
秋の長雨。初秋のころ、梅雨時に似た気圧配置になり、小雨が降り続きます。
・スコール(Squall)
熱帯地方でみられる突然襲ってくる強風。
・梅雨(つゆ)
6月頃降り続く長雨。また、その頃の季節。太陽暦で6月10日頃から7月10日頃までの間のこと。梅の実が熟する頃の雨ということで、この字が当てはめられました。
・通り雨
ひとしきり降って、すぐ晴れる雨。
・天気雨(てんきあめ)
晴天であるにもかかわらず雨が降っている状態のこと。狐の嫁入りとも。
・菜種梅雨(なたねつゆ)
3月末から4月の、菜の花が咲くころに降る雨。
・長雨
数日以上続く雨の天気。
・地雨
雨量強度が一様で地域的にも降り方に偏りの少ない雨で、層雲系の雲から降ることが多い。(気象用語で)
・涙雨
悲しみの涙が化して降るという雨。
・にわか雨
驟雨(しゅうう)
・入梅
梅雨に入ること。暦では6月11日ごろと決まっていますが、実際はその年によって変化します。
・白雨(はくう)
明るい空から降る雨のことで、にわか雨の別名です。
・麦雨(ばくう)
麦の熟するころに降る雨。五月雨。
・春雨
春、しとしとと静かに降るこまかな雨。雛菊が月形半平太に向かって「月様、雨が」、半平太の「春雨じゃ、濡れて参ろう」と言うセリフは有名です。
・走り梅雨
梅雨入りする前の五月ごろに、ひととき梅雨のような雨が降ること。
・一雨(ひとあめ)
一度の降雨。また、ひとしきり雨が降ること。
・氷雨(ひさめ)
冷たい雨。また、みぞれのこと。
・本降り
(弱い雨や断続的な雨から)雨の降り方が強まるか、または連続的になること。
・村雨(むらさめ)
にわか雨。とくに、秋から冬にかけて断続的に激しく降る雨。
・遣(や)らずの雨
あたかもお客様を帰したくないかのように、降ってくる雨のこと。
・夕立
夏の午後から夕方にかけ、にわかに降り出すどしゃぶり雨。
・雷雨
雷をともなう雨。
・涼雨(りょうう)
夏などに降る涼しい感じを与えるような雨。
・霖雨(りんう)
何日も降り続く雨。
参考にさせていただいたHP
http://yoji-go.jp/u_.html
http://www.melma.com/backnumber_172462_4076442/
http://www.melma.com/backnumber_172462_4044425/
http://homepage2.nifty.com/naru3/jukugo.htm#020
http://sanabo.com/words/archives/1999/11/post_277.html
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/chottopeji.htm
http://ww5.enjoy.ne.jp/~hajime.hunt/4moji.htm#t
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/3jipeji.htm
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html
http://www.ameagari.jp/ame/ame_kotoba.html
ウィキペディア(Wikipedia)
http://ja.wiktionary.org/wiki/Wiktionary:%E5%9B%9B%E5%AD%97%E7%86%9F%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
●「雨」に関連した四文字熟語
雨栗日和(あまぐりひがき)
雨天続きの年は栗の実りがよく、天気の好い年は柿が豊作であるという関西方面での言い伝え。
暗雲低迷(あんうんていめい)
今にも雨が降り出しそうな場合のように危険なよくないことが起こりそうな気配。不穏な情勢。
雨過天晴(うかてんせい)
うっとうしい雨が止んで青空が広がる。悪い状況が好転するたとえ。
雨奇晴好(うきせいこう)
晴れても雨でも、どちらも素晴らしい景色で、趣があるという意。晴好雨奇とも書く。
雨後春筍(うごしゅんじゅん)
ひと雨降った後に沢山生え出るタケノコのように数が多いこと。事物が増えるのが速くて勢いが盛んなたとえ。
雨絲煙柳(うしえんりゅう)
春雨に霞む柳、しとしとと降り続く春雨に、柳も煙って見える。春の風情を語った成句。
雨絲風片(うしふうへん)
糸のように細かな春の雨に、かすかな風。春のさかりに霞む天地のたゝずまいはまるで秋の終りのような情景である。「十日の雨の糸、風片の裏、濃春の煙景は残秋に似たり」と、春を詠んだ七言絶句の一節からとった語句。
雨笠煙蓑(うりゅうえんさ)
煙雨を帯びた笠とみの。漁父などの形容。
雨鈴鈴曲(うりんれいきょく)
亡き妻をしのぶ曲。唐の玄宗が愛する楊貴妃をやむなく殺したのち、楊貴妃を悼んで作った楽曲。
雨露霜雪(うろそうせつ)
日常生活における様々な困難や苦労
雲行雨施(うんこううし)
雲が空に流れ動いて雨が降り、万物をうるおして恩恵を施すこと。また、天子の恩恵が広く行き渡るたとえ。天下が太平であることのたとえ。「雲くも行ゆき雨あめ施ほどこす」と訓読する。
干天慈雨(かんてんじう)
日照り続きに降る恵みの雨。苦境に立っているときに救いがあること。
夏雨雨人(かううじん)
「かうひとにふらす」と読む。暑い夏の日に雨を降らし、涼しさを斎らしてくれる。タイミングのよい恵みを人々に与えること。
揮汗成雨(きかんせいう)
流れる汗をふるい落とすと、その汗がまるで雨のように降りかかる。「汗を揮えば、雨と成る」。転じて、人口が多く、街中に人々が満ちあふれているさまを誇張して言う。
旧雨今雨(きゅううこんう)
旧友と新しい友。雨と友とは音が通じるのでいう。
堯風舜雨(ぎょうふうしゅんう)
堯舜二帝の仁徳が広く天下に行き渡ったのを、風雨の恵みが広く行き渡ることにたとえた言葉。また、太平の世、風雨がちょうど良く時に従うことの形容。
狂風暴雨(きょうふうぼうう)
吹き荒れる風、激しく降る雨。きわめて手のつけられぬ状況や境遇のこと。また勢力が抑制できぬほど盛んなことや、態度が粗暴なことにも用いる語句。
御史之雨(ぎょしのあめ)
喜びの雨、恵みの雨のこと。
光風霽月(こうふうせいげつ)*
さっぱりしてわだかまりのない気持ち。雨の後の晴天に吹く風や霽(は)れた空の月のように。
蛟竜雲雨(こうりょううんう)
「蛟竜雲雨を得」と読む。竜の子の蛟竜は、天上に雨雲が出ると、一気に天に奔け上ってゆく。風雲児が好機に恵まれ、勢いに乗じて大きな飛躍を遂げること。「校意悔いあり」は栄達を極めた者に対する警告のことば。
黒風白雨(こくふうはくう)
荒い風とにわか雨。暴風雨をいう。
呼風喚雨(こふうかんう)
風を呼び、雨をわき起こす。自然を思うまま駆使するところから、英雄風雲児の興る有様のたとえ。
五風十雨(ごふうじゅうう)
気候の順当なこと。世の中が太平なこと。五日目に風が吹き、十日目に雨が降るのは、農作などに好都合な順当な天候であることから。十風五雨とも
三草二木(さんそうにぼく)*
あらゆる草木がその大きさに関わらず平等に雨の惠を受けて育つように、資質・能力に差がある衆生も仏の教えによっていつかは平等に悟りを開くことが出来るということ。
時雨之化(じうのか)
時雨とは日本でいう秋のしぐれのこと。ほどよいときに降る雨が草木の成長を助けるように、 師の教えが適格に行われると、学ぶ弟子との信頼関係がより緊密になるという意。
櫛風沐雨(しっぷうもくう)
風雨にさらされ、諸所を奔走して苦労する意。
重箱日和(じゅうばこひより)*
雨が降ったりやんだりして、一向に天気が定まらぬこと。九州地方のことわざといわれる。
十風五雨(じゅっぷうごう)
十日に一度風が吹き、五日に一度雨が降る、順調な天候のこと。五風十雨とも
春風化雨(しゅんぷうかう)
おだやかな春の風と、ほどよい適当な雨降り。化雨は植物の成長を促す適度のおしめりをいう。 これより転じて立派な教育が行われることについていう。
春風秋雨(しゅんぷうしゅうう)
長い年月。
瘴雨蛮烟(しょううばんえん)
毒気を含んだ雨と煙。
上雨旁風(じょううぼうふう)
屋根から雨がもり、両わき(旁)からはすきま風がふきつける、あばら家を形容することば。
暑雨祁寒(しょうきかん)
蒸し暑い雨季と厳しい寒さ。貧しい民の苦しみをいう。
晴好雨奇(せいこううき)
山水の景色が、晴れの日に素晴しいだけでなく、雨の日にも珍しい味わいを呈すること。晴れても雨でも景観が良いこと。
晴耕雨読(せいこううどく)
晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家の中で読書をするというように、思いのままのんびりと生活するということ。
凄風苦雨(せいふうくう)
寒く長い厳しい冬の雨風。悲惨な境遇のたとえ。「凄」は氷雨の降るさまで凄まじく、冷たく寂しさが肌身にこたえること。
桑土綢繆(そうどちょうびゅう)*
風雨の来る前に、鳥が桑の根を取って巣の穴を塞ぎ、風雨を防ぐの意味。災難を、その来る前に防ぐことのたとえ。
俗務雨集(ぞくむうしゅう)
浮き世の煩わしい仕事が、さも雨が降って流れ集まるように、積もり重なってくること。
大旱慈雨(たいかんじう)
大旱魃を迎え、ただひたすらに恵み雨の降ることを渇望すること。
弾丸雨注(だんがんうちゅう) 弾丸雨飛(だんがんうひ)
雨のように降り注ぐ弾丸。弾丸が激しく飛んでくることのたとえ。
朝雲暮雨(ちょううんぼう)
男女の情交のこと。
点滴穿石(てんてきせんせき)*
「点滴石をも穿(うが)つ」と読む。「雨垂石を穿つ」と同じ意味。
読書三余(どくしょざんよ)*
冬と夜と長い雨の、三つの余暇は、読書をするのにちょうどよい折りであるのをいう。
吠日之怪(はいじつのかい)*
蜀の地(四川省)は雨が多く太陽を見ることが少ないので、犬が太陽を見ると、怪しんで吠える。珍しいものを見て驚くこと。
翻雲覆雨(はんうんふくう)
交友の情の変わりやすいさま。手のひらを仰向けると雲が涌き、手のひらをうつむけると雨が降るの意味で、少しのことですぐに心が変わってしまう、軽々しい友達付き合い。
飜雲覆雨(ばんうんふくう)
手を飜(ひるが)えせば雲となり、手を覆せば雨となるように、人情も移ろい変り易いこと。また信念に乏しく、きわめて軽薄な場合にも用いる。
微雨新晴(びうしんせい)
『微雨、新たに晴る』。早々の晴々とした景観を言う。 冬去り春来る、降るとなくみえる微かな雨もやみ、天地に晴朗の気が満ち満ちている。
筆端風雨(ひったんふうう)
詩文などを作る筆の運びが、風雨が速やかに走り去るように早いこと。
風雨淒淒(ふううせいせい)
風や雨で、物寂しいこと。
風餐雨臥(ふうさんうが)
風に吹かれ雨に打たれる。風雨にさらされて苦労すること。
風櫛雨沐(ふうしつうもく)
風でくしけずり、雨で髪を洗う。苦労を忍んで奔走すること。
巫山雲雨(ふざんうんう)
昔、楚の襄王が夢に神女と契った山で、神女は去るときに、自分は朝には雲となり、夕暮れには雨となると言ったことに由来し、転じて男女の情交を謂う。
砲煙弾雨(ほうえんだんう)
激戦のようす。
冒雨剪韭(ぼううせんきゅう)
来訪した友人を厚くもてなすこと。「雨を冒して韭(韮 にら)を剪(き)る」
満城風雨(まんじょうふうう)
町中全体に風雨が走る。事件などの噂が流れると、風雨に見舞われたように世間が騒ぎ出すこと。
水滴穿石(みずしたたりていしをうがつ)*
「雨垂石を穿つ」と 同じ意味。
夜雨対床(やうたいしょう)
兄弟が相思う心情。雨の夜、その音を聞きながら兄弟が床を並べて仲良く寝るさま。風雨対状とも
霖雨蒼生(りんうそうせい)
苦しんでいる人々に、救いの手を差し伸べること。また、民衆の苦しみを救う慈悲深い人のこと。「霖雨」は長雨。ここでは、喉のどの渇きをいやし植物を生育させる、三日以上降り続く恵みの雨のこと。「蒼生」は世の人民・万民のこと。
和風細雨(わふうさいう)
穏やかに吹く風と、静かにそぼ降る雨。人の過ちや欠点を改めるのに柔和な態度、方法でのぞむことのたとえ。
●「雨」に関連した言葉
・愛雨(あいう)
雨を好むこと。
・雨訪(あまどい)
大雨の後に人を見舞いに行かせることをいう、九州地方の語。
・雨垂(あまだれ)
軒などからしたたり落ちる雨のしずく。
・雨間(あまあい)
雨が一時止んでいる間。あまま。
・雨足・雨脚(あまあし)
雨が降りながら通り過ぎて行くこと。また、その速さ。
・雨音(あまおと)
雨の降る音。雨声(うせい)。
・雨行(あまぎょう)
旱魃(かんばつ)時に雨を降らせるために行う僧、山伏等の修法。
・雨雲(あまぐも)
雲の和名の一つ。乱層雲のこと。
・雨気(あまけ)
雨が降りだしそうな天気。雨模様。雨もよい。
・雨乞・雨請(あまごい)
日照り続きの時、雨の降ることを神仏に祈ること。雨乞い踊り。雨乞い唄
・雨模様(あめもよう)
雨の降りそうなようす。雨もよい。「あまもよう」ともいう。
・雨夜の品定め
女性についての論評をすること。女性論。『源氏物語』帚木(ははきぎ)の巻で、五月雨の夜に光源氏や頭中将らが集まって語った、女性についての話。
・液雨(えきう)
十一月頃に降る時雨をいう。「液雨水」「薬雨」とも。中国では、立冬(11/07ごろ)から十日目を入液、小雪(しょうせつ)(11/22ごろ)を出液としている。そのころ降る雨が液雨。
・煙雨(えんう)
煙るようにかすんで降る雨。
・大雨
大雨注意報基準以上の雨。(気象用語で)
・送り梅雨
梅雨が明けるころに、急に強い雨が降ること。梅雨を送り出すような雨。
・喜雨
日照りが続いたあとの、待ちに待った恵みの雨。げんなりしていた植物たちが、本当に喜んでいるように見える雨です。干天慈雨。
・狐の嫁入り雨
太陽が照っているのに降る雨。
・霧雨
普通の雨よりも滴が小さくて数が多い雨。直径は0.5ミリメートル以下とされています。霧や層雲の中で、霧粒や雲粒がくっついて大きくなり、霧雨ができます。
・小糠雨(こぬかあめ)
雨粒が霧のように細かく、音もなく静かに降る雨。
・豪雨
著しい災害が発生した顕著な大雨現象。(気象用語で)
・細雨(さいう)
細かい雨。霧雨。
・五月雨(さみだれ)
梅雨どきの雨。
・車軸を流す
慣用句 雨が激しく降るようす。
・小雨
数時間続いても雨量が1mmに達しないくらいの雨。(気象用語で)
・小夜時雨(さよしぐれ)
夜に降る時雨のこと。
・時雨
晩秋から初冬の頃に、急に風が強まり、ぱらぱらと降ってはやみ、数時間で通り過ぎてゆく雨。
・篠突く雨(しのつくあめ)
篠竹(しのだけ)を束にして地面に突きおろすように、はげしく降る大雨、豪雨。
・驟雨(しゅうう)
にわか雨。急に降り出し、強弱の激しい変化を繰り返しながら、急に降り止む雨。雷を伴うことも。
・秋霖(しゅうりん)
秋の長雨。初秋のころ、梅雨時に似た気圧配置になり、小雨が降り続きます。
・スコール(Squall)
熱帯地方でみられる突然襲ってくる強風。
・梅雨(つゆ)
6月頃降り続く長雨。また、その頃の季節。太陽暦で6月10日頃から7月10日頃までの間のこと。梅の実が熟する頃の雨ということで、この字が当てはめられました。
・通り雨
ひとしきり降って、すぐ晴れる雨。
・天気雨(てんきあめ)
晴天であるにもかかわらず雨が降っている状態のこと。狐の嫁入りとも。
・菜種梅雨(なたねつゆ)
3月末から4月の、菜の花が咲くころに降る雨。
・長雨
数日以上続く雨の天気。
・地雨
雨量強度が一様で地域的にも降り方に偏りの少ない雨で、層雲系の雲から降ることが多い。(気象用語で)
・涙雨
悲しみの涙が化して降るという雨。
・にわか雨
驟雨(しゅうう)
・入梅
梅雨に入ること。暦では6月11日ごろと決まっていますが、実際はその年によって変化します。
・白雨(はくう)
明るい空から降る雨のことで、にわか雨の別名です。
・麦雨(ばくう)
麦の熟するころに降る雨。五月雨。
・春雨
春、しとしとと静かに降るこまかな雨。雛菊が月形半平太に向かって「月様、雨が」、半平太の「春雨じゃ、濡れて参ろう」と言うセリフは有名です。
・走り梅雨
梅雨入りする前の五月ごろに、ひととき梅雨のような雨が降ること。
・一雨(ひとあめ)
一度の降雨。また、ひとしきり雨が降ること。
・氷雨(ひさめ)
冷たい雨。また、みぞれのこと。
・本降り
(弱い雨や断続的な雨から)雨の降り方が強まるか、または連続的になること。
・村雨(むらさめ)
にわか雨。とくに、秋から冬にかけて断続的に激しく降る雨。
・遣(や)らずの雨
あたかもお客様を帰したくないかのように、降ってくる雨のこと。
・夕立
夏の午後から夕方にかけ、にわかに降り出すどしゃぶり雨。
・雷雨
雷をともなう雨。
・涼雨(りょうう)
夏などに降る涼しい感じを与えるような雨。
・霖雨(りんう)
何日も降り続く雨。
参考にさせていただいたHP
http://yoji-go.jp/u_.html
http://www.melma.com/backnumber_172462_4076442/
http://www.melma.com/backnumber_172462_4044425/
http://homepage2.nifty.com/naru3/jukugo.htm#020
http://sanabo.com/words/archives/1999/11/post_277.html
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/chottopeji.htm
http://ww5.enjoy.ne.jp/~hajime.hunt/4moji.htm#t
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/3jipeji.htm
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html
http://www.ameagari.jp/ame/ame_kotoba.html
ウィキペディア(Wikipedia)
http://ja.wiktionary.org/wiki/Wiktionary:%E5%9B%9B%E5%AD%97%E7%86%9F%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7