迷宮映画館

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コンテイジョン

2011年11月22日 | か行 外国映画
ウィルスってのは、本当に厄介だ。何が厄介って、まず、目に見えない。どこをどうやって伝わって行ってるのか、わからない。二年前の新型インフルエンザの流行のとき、ぱたぱたと子供たちの学校の人間が罹っていった。学級閉鎖、家に閉じ込め、グダグダと過ごす。おかげさまでうちの人間は頑丈らしく、誰も罹らず、元気いっぱい。それはそれでまた困る。暇をもてあまして仕様がなかった。

もうあの騒ぎはなかったかのように、普通にワクチンを接種でき、あのとき最初の患者だ・・とか言われて、空港に何日も足止めされた人は、一体なんだったんだ!と憤ってるに違いない。と、勝手に想像する。

新しい病気が発生するたんび、ぱたぱたと右往左往する人間たちを尻目にウィルスちゃんは、何食わぬ顔で、己を勢力を広げていく。でも、そのたんび、人間の凄さもまた見せ付ける。病原体を突き止め、ワクチンを作り出し、次々と訪れる危機を乗り越える。

原因不明の強力なウィルスに侵食されていく人々。誰でも己は大丈夫だと思ってる。そんな思いを簡単に打ち砕く病気のおぞましさ。得体の知れないものに抱く恐怖、それが一体なにを生み出すか?パニック、暴動、あきらめ、そんなときでも儲けようと思ってる亡者、その他もろもろ・・。

とにかくいろんなことがきっちりあまねく、過不足なく描かれてる秀作。やっぱりいつでも強いのは金のある人?という普遍の原理もちゃあーんと。ジュード・ロウのジャーナリストがちょっとやりすぎたかなあと感じたが、きっちり2時間内に収めて完成されてるのもさすが。

◎◎◎◎●

「コンティジョン」

監督 スティーブン・ソダーバーグ
出演 マリオン・コティヤール マット・デイモン ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ グウィネス・パルトロウ ケイト・ウィンスレット
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17 コメント

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Unknown (KLY)
2011-11-22 23:46:33
グウィネスは一人目の患者という重要な役割だからある意味仕方ないけど、よもやケイトがって思いましたよ。流石は上手い人たちばかりでぐいぐい引っ張ってくれる。
正直私はお話だけではそれほど面白いとは思ってないんですね。昨年来からの新型インフルのパンデミックがあったせいでそれなりに知識も持っているものだから。でもそれを演じる役者が映画として完成させてくれたと思います。
Unknown (オリーブリー)
2011-11-24 13:36:08
見えない物への恐怖の描写がリアルでしたね。
つり革や手すりなんて、コレ観た後、到底触る気にならないですもん。

新種のウイルスでも、抗体があるマットの説明みたいのもして欲しかったかな~(もしやあのコックも抗体あり?)
>KLYさま (sakurai)
2011-11-24 19:05:10
映画館においてあったチラシに、「オスカー女優、二人死亡!!」と書いてあって、中身は見てなかったのですが、そういやマリオンもオスカーだし、どっち??と思いながら見てました。
いろいろと興味深く、私は面白く見ました。
見えないものと対峙する恐怖がよく出てたと思いましたわ。
ソダバーグ監督 (mezzotint)
2011-11-25 22:42:16
sakuraiさま(さんっていってみたり、、色々笑)

今晩は☆彡
やっぱ群像劇ですよねこれって、、、。
こういう作品、結構こういう作品って、失敗
する可能性大だと思うんですが、キャストも
それぞれ丁寧に描かれていて凄かったと思います。
随分前の作品で「バブル」という作品が
あるんですが、、、、。無名のキャスト起用で
作っている作品があるんですが。とてもお薦め
です!多分DVDになっているようなので、是非
レンタルしてご覧下さいませ。
なかなか良く出来ています。
香港と言えば・・・ (mariyon)
2011-11-27 09:46:14
■リアルでしたよね、ワクチン作成に時間がかかるのも…。
来週香港へ行くんで、よけいリアルな気がしました。
香港の人にとっては、この映画はかなり辛いんじゃって思いました。9年前とはいえ、なんだか最初の発症部分がSARSとよく似ていましたもの。
10年後に日本を舞台にした津波映画ができないことを祈ります。

グィネスの存在感が映画の間中あったのはさすがだったと思いました。
TB返し&コメントありがとうございました (西京極 紫)
2011-11-28 21:23:47
いろんな方のレビューを読むと、この淡々とした描写が気に入らないって人も多い様で…
僕は逆に「オーシャンズ11」みたいにこの人がエンタメした時がダメですね。

ラスト、ベスの勤め先の開発会社が伝染病の発生を促したってのは…恥ずかしながら観た後で知った次第。
>mezzotintさま (sakurai)
2011-11-28 21:30:01
はい、さまです。
ははは。

群像劇と言えば、ロバート・アルトマンが秀逸でしたが、この監督も得意技のようですね。
「バブル」ですか!!知りませんでした。今度探してみますね。面白そう。
>mariyonさま (sakurai)
2011-11-28 22:21:48
もろにSARSのあのときがモデルだと思いますが、どうなんでしょうね、これを見る香港の人の気持ちは。。。
グイネス妻が急死して、マット夫が、普通に「妻に会いたいのですが・・」ときょとんとするあたりがやけにリアルでした。
いいなあ、香港。
>西京極 紫さま (sakurai)
2011-11-28 22:32:16
ゲバラなんて、究極の淡々・・だったような気がしますわ。
パンデミックもんと言ったら、やたらあおられ、感動やら泣きがぐいぐいと来そうなところを、あくまで淡々と描いたところがアタシはいいなあと思いましたです。
こんばんは (はらやん)
2011-12-01 23:54:45
sakuraiさん、こんばんは!

確かにあのときの学生さんたちは、なんか犯人扱いっぽかったですよね。
見えないものだから恐怖がつのるっていうことなんですよね。
あのときの報道も、本作で行き過ぎ感のあるジュード・ロウの記者とあんまり変わらないかもしれないですね。
>はらやんさま (sakurai)
2011-12-04 14:48:28
新型の時ですよね。
可愛いそうでしたよ、あんだけの目にあって、「これでウィルスの侵入を阻止した!!」なんて言ってる人々を尻眼にウィルスはまん延してたと。
メディアへの批判やら、行列に並ぶ人たちの心理やら、突然家族を亡くした戸惑いやら、あまねく描いた秀作だったと思います。
見応え充分! (ヒロ之)
2012-02-17 20:38:24
こんばんは~^^

コメント&TB有難うございました。

見せ方、描き方に上手さを感じました。
「~日目」というテロップの出し方もリアリティがあって、物語にグイグイと引き込まれるものがありました。

どうやってパンデミックしていったのかを、丁寧に描き見せた事で、感染の恐怖なるものを実感出来た部分もあります。
ラストに「1日目」をもってくる辺りも、演出の上手さが光っていましたね★
>ヒロ之さま (sakurai)
2012-02-20 14:34:07
さすがソダーバーグでしたね。
淡々としながら、いろんな立場をあまねく描いてて、非常に納得いきました。
なんでマットが免疫あったのか・・というあたりを言及するやり方もあったかなと。
こんばんは♪ (maki)
2012-03-07 19:30:33
コメントありがとうございました

淡々と描きながらもその間にも感染は拡大していっているというのがそら恐ろしいですよね
私はここ20年以上インフルにかかったことはないのですが、やはり手洗い・うがいを気にするようになりました
マスクも昔はしてると恥ずかしいというイメージがありましたが、もう定着してますもんね(色んなマスクも売ってますし)
免疫のあった人間からその免疫システムを解読していくという一面もあればもっと良かったとは思います
同時進行で色々な事が起きていましたが、それぞれきちんとしたドラマになっていたのが印象的です
>makiさま (sakurai)
2012-03-07 21:31:57
現実だったら、きっとこうだろうなあ~というのが、淡々と描かれて、一層怖かったです。
評価は分かれてるようですが、この人の撮るドキュメンタリーと見まごう社会派の映画のタッチは、アタシは好きですわ。
「トラフィック」とかね。
短い中であまねく描くのは難しいでしょうが、最後の方はちょっとあっさりおさまってしまいましたかね。
国民総予防注射のだとか・・。そんなのすると、また新しいウィルスが出てきそうですよ。
おじゃまします。 (ピロEK)
2012-12-09 14:23:39
おじゃまします。
淡々と感染にまつわる人達を描いてるだけなのに、面白い映画でした。こういうのを上手い映画っていうんでしょうねぇ。
既にインフルエンザ等の季節ですが、受験生のお子様共々病気になっちゃわないようご注意くださいませ。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
>ピロEKさま (sakurai)
2012-12-09 18:00:35
ソダーバーグは、自分の価値観と言うか、世界観の中できっちり作っていくってのを完全に確立してますね。
その中で、つまんないのもあれば、傑作もアリですが、自分でもわかって作ってるような。
最近見た「エージェント・マロリー」ってので、またそれを感じました。

一応、予防接種は終わりました。
アタシは受けてないんで、アタシがかかっちゃまずいですね。
ここ20年、かかったことないから大丈夫っしょ。
とりあえず、受験を乗り越えてもらわないと。

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