
スティーブン・ダルドリーがアメリカを舞台に映画を撮る!ということにまずびっくり。そしてテーマは「9・11」・・・。もしかしたら、アメリカ人の監督では、まだ面と向き合えないのかもしれない、などとも感じた。
大好きだった父を同時多発テロ事件で亡くした少年、オスカー。非常に賢くて、臆病で、饒舌で、好奇心に満ち、感情を爆発させ、父親が大好きだった。なかなか扱いの難しい少年だが、父は息子を優しく見守り、力を無理なく引き出してやる。彼の持つ探究心、好奇心を刺激してやる名人だった。
そしてあの「最悪の日」。悪態つきながら学校から帰され、ラッキーと思ったかどうか。。。大概は、学校が急に終われば、例外なくうきうきするもんだ。でも、それは最愛の父と絶望的な別れの日。いまにも崩れ落ちる寸前のビルの中から、息子に対して何度も送った電話。この子には、自分がついてないとならない。まだ何も始まってない。父の忸怩たる思い。やり場のない絶望感と、家族に対する愛。。。
繊細すぎるオスカーに、父の死はなかなか受け止められない。それはオスカーのような少年に限らず誰でもだ。ぎくしゃくとなんとか生きてきたオスカーは、1年後、父の遺品の中から一つの鍵を見つける。Blackと書いてあった袋に入っていた。何の鍵か?Blackは名前に違いない。Blackさんを探し出し、鍵穴を見つけ出すことが、亡くなった父と自分を結びつける唯一のものではないかと行動を始める。
その調べ方は父が自分に授けた調査の仕方。リサーチし、綿密に計画を立て、根気良く続け、ちゃんと記録をとる。
途中から彼の同伴者となったのが、向かいに住んでるおばあちゃんの部屋の間借り人。声を発することが出来ないその老人は、メモで会話をする。左手にはイエス、右手にはノーと刻まれている。(これ便利だ!)二人はこつこつとNY中のBlack氏訪ねあたる。
そこで出会う、様々な人。まったく知らない人の家のドアを叩き、自分の思いを伝え、星の数ほどあるものの中から、たった一個に鍵穴を見つけ出そうとする・・・・。
ということで、この物語は、冒険譚であり、ロードムービーであり、ある意味ミステリーでもある。冒険が遂げられた先にあるものがなんなのか?というのは見ていただくことにして、でもその謎が解明されたことが重要なんじゃなく、過程と、再生と、癒しに必要な時間と、一歩踏み出すきっかけと勇気かなあ〜。
9・11は真面目にとんでもない出来事で、アメリカの人々にとっては、歴史上初めての本土攻撃だ!という人もいる。一人一人の犠牲者の、その家族の悲しみたるや、今までに味わったことのないくらいの衝撃だった。なにより大きかったのは、大国アメリカの象徴ともいえるツインタワーが、衆目の眼前でもろくも倒れさったことだ。その衝撃と、大きな悲しみから立ち直る難しさと、人間の強さの両方が見えた。
見ながら、とにかく監督がの慧眼に感服するが、天才少年と呼び声の高いトーマス・ホーン君の素晴らしさ。一瞬、振り向いたときのはっとさせる表情。作ろうたってできるもんじゃない。パニックに陥る追い詰められた場面、次々と襲ってくる恐怖に孤独に耐える姿、同伴者が出来たときのわずかに見える安堵感。そして、台詞回し。。。素晴らしい。監督もこの少年を見つけたときは、絶対に映画の成功を確信したと思うが、願わくば静かに成長してもらいたいなあ〜と。いや、そんなのは杞憂なくらいに出来た少年なんだろうな。
これ見ながら、一番に思ったのが、その前日に判決が出された光市母子殺人事件のことであった。事件が起こったとき、本村氏は23才。加害者は18歳。2人を殺害した非道な事件でありながら、極刑は出されなかった。死刑を出すことが解決の道というのではないが、本村氏が言い続けたのが、被害者の思い、被害者の立場。被害者の立ち直らなければならないんだ!このままでは前に向かって進めない・・・・と、言っていた言葉がよぎった。
突然の事件、交通事故、通り魔、明日も変わりなく生きていくであろうと疑いもしなかった命が、思いもかけずに奪われてしまうことは悲しいことながらどこにでも転がっている。でも、生きている人々は生き続けなければならない。生きる難しさと、死んだ人のことを受け止める器量を試されてるような気がした。
やはりお見事なダルドリー監督。この人の作り出す映画は、万感胸に迫る。
一点、母を埋葬のことだけで、それだけではないのだろうが、避けていく気持ちがちょっとわかりづらかったかな。なんせ母なもんで、息子に信頼されないのは辛いのです。
「リトル・ダンサー」
「めぐりあう時間たち」
「愛を読むひと」
◎◎◎◎○
監督 スティーブン・ダルドリー
出演 トム・ハンクス サンドラ・ブロック トーマス・ホーン マックス・フォン・シドー
大好きだった父を同時多発テロ事件で亡くした少年、オスカー。非常に賢くて、臆病で、饒舌で、好奇心に満ち、感情を爆発させ、父親が大好きだった。なかなか扱いの難しい少年だが、父は息子を優しく見守り、力を無理なく引き出してやる。彼の持つ探究心、好奇心を刺激してやる名人だった。
そしてあの「最悪の日」。悪態つきながら学校から帰され、ラッキーと思ったかどうか。。。大概は、学校が急に終われば、例外なくうきうきするもんだ。でも、それは最愛の父と絶望的な別れの日。いまにも崩れ落ちる寸前のビルの中から、息子に対して何度も送った電話。この子には、自分がついてないとならない。まだ何も始まってない。父の忸怩たる思い。やり場のない絶望感と、家族に対する愛。。。
繊細すぎるオスカーに、父の死はなかなか受け止められない。それはオスカーのような少年に限らず誰でもだ。ぎくしゃくとなんとか生きてきたオスカーは、1年後、父の遺品の中から一つの鍵を見つける。Blackと書いてあった袋に入っていた。何の鍵か?Blackは名前に違いない。Blackさんを探し出し、鍵穴を見つけ出すことが、亡くなった父と自分を結びつける唯一のものではないかと行動を始める。
その調べ方は父が自分に授けた調査の仕方。リサーチし、綿密に計画を立て、根気良く続け、ちゃんと記録をとる。
途中から彼の同伴者となったのが、向かいに住んでるおばあちゃんの部屋の間借り人。声を発することが出来ないその老人は、メモで会話をする。左手にはイエス、右手にはノーと刻まれている。(これ便利だ!)二人はこつこつとNY中のBlack氏訪ねあたる。
そこで出会う、様々な人。まったく知らない人の家のドアを叩き、自分の思いを伝え、星の数ほどあるものの中から、たった一個に鍵穴を見つけ出そうとする・・・・。
ということで、この物語は、冒険譚であり、ロードムービーであり、ある意味ミステリーでもある。冒険が遂げられた先にあるものがなんなのか?というのは見ていただくことにして、でもその謎が解明されたことが重要なんじゃなく、過程と、再生と、癒しに必要な時間と、一歩踏み出すきっかけと勇気かなあ〜。
9・11は真面目にとんでもない出来事で、アメリカの人々にとっては、歴史上初めての本土攻撃だ!という人もいる。一人一人の犠牲者の、その家族の悲しみたるや、今までに味わったことのないくらいの衝撃だった。なにより大きかったのは、大国アメリカの象徴ともいえるツインタワーが、衆目の眼前でもろくも倒れさったことだ。その衝撃と、大きな悲しみから立ち直る難しさと、人間の強さの両方が見えた。
見ながら、とにかく監督がの慧眼に感服するが、天才少年と呼び声の高いトーマス・ホーン君の素晴らしさ。一瞬、振り向いたときのはっとさせる表情。作ろうたってできるもんじゃない。パニックに陥る追い詰められた場面、次々と襲ってくる恐怖に孤独に耐える姿、同伴者が出来たときのわずかに見える安堵感。そして、台詞回し。。。素晴らしい。監督もこの少年を見つけたときは、絶対に映画の成功を確信したと思うが、願わくば静かに成長してもらいたいなあ〜と。いや、そんなのは杞憂なくらいに出来た少年なんだろうな。
これ見ながら、一番に思ったのが、その前日に判決が出された光市母子殺人事件のことであった。事件が起こったとき、本村氏は23才。加害者は18歳。2人を殺害した非道な事件でありながら、極刑は出されなかった。死刑を出すことが解決の道というのではないが、本村氏が言い続けたのが、被害者の思い、被害者の立場。被害者の立ち直らなければならないんだ!このままでは前に向かって進めない・・・・と、言っていた言葉がよぎった。
突然の事件、交通事故、通り魔、明日も変わりなく生きていくであろうと疑いもしなかった命が、思いもかけずに奪われてしまうことは悲しいことながらどこにでも転がっている。でも、生きている人々は生き続けなければならない。生きる難しさと、死んだ人のことを受け止める器量を試されてるような気がした。
やはりお見事なダルドリー監督。この人の作り出す映画は、万感胸に迫る。
一点、母を埋葬のことだけで、それだけではないのだろうが、避けていく気持ちがちょっとわかりづらかったかな。なんせ母なもんで、息子に信頼されないのは辛いのです。
「リトル・ダンサー」
「めぐりあう時間たち」
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◎◎◎◎○
監督 スティーブン・ダルドリー
出演 トム・ハンクス サンドラ・ブロック トーマス・ホーン マックス・フォン・シドー
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マックス・フォン・シドーと、ヴィオラ・デイビスのほどよい存在感が良かったです。
ただ、ハリウッド的ではないお話ですね。
あの「声」は、これからお母さんに聞かせるのかなあ。
あるシーンを境に、ガラッと見方が変わってしまいまして、後はもうただ涙涙…。
トーマス・ホーン君、素晴らしいですね!
このまま真っ直ぐ育って!!
しかし、未だに思い出しては涙が出てしまいます。「私があなたから目を離すと思う?」優しく微笑む母の笑顔は息子にとって何にも代え難いものです。
サンドラが演じているにしてはどことなく存在が希薄な母親だったのに、あそこで初めて彼女の演じる意味が解った気がしました。
なんか違うメガネでも掛けてるのかしら?と思います。
ぜひとも、トーマス君にはまっすぐ行ってもらいたいなあと。いや、キャラの立った俳優でも十分行けるかも。
あれは、私は聞かせないと思うなあ。そのまま封印するような気がします。
もう前をきちんと向けるから。
いやーー、私もまっすぐ育ってほしいなあと思いますが、先日インタビューされてる姿を拝見しました。
なんかしっかり大人(言動が)でした。頭いい子だわ、とっても!と思いました。
不安ながらしっかと受け止めてる風に打たれました。絶対に母は見てますよ。
最後はこう来たか〜!でしたが、納得でした。
わかるわあ。そう来るからこそ、母とわかり合えない・・とオスカーが思いこむあたりにとっても悲しさも感じました。
先程は温かい励まし、ありがとうございました。
はい・・息子に信頼されないと母は辛いですよね。
トーマスくんの真意は観る人によって解釈が違うかも〜とも思いました。
私にはすべて分かってて、わざと言って困らせてるようにも見えて・・・
とにかく彼の縁起は素晴らしかった!
そして、間借り人さんはもう凄いとしか言いようもなかった〜。
しゃべってないのに、声を聴いた気がしたの。
いいですよね〜ああいう方、ずっとお元気で映画に出てて欲しい〜。
感受性の強い子供が、自分や周りと向き合えたラストに涙。
良い作品でした。
大丈夫、大丈夫、実力ですから!!
あぁ、来年やだなあ〜です。
さてさて、時間が経って日々考えているのですが、いろんなとらえ方があるのかなあって。
やっぱし、オスカーはわかっているとは思えませんでしたね。彼の行動は常に自分が基準で、それがアスペルガーっぽく設定したことかなあと。
でも、彼が奔放に動ける根っこには、母の支えがあってこそかなあと思ってきてます。
マックスじいさんは、ここにきて、お見事に演じましたね。いろいろと脇役で、怪しげな役が多かったですが、今作については快哉をあげたのではと感じました。
監督も見つけた時に、勝った!と思ったでしょうね。
今晩は☆彡
本当に素晴らしい子を見つけたもんです。
とは言うものの、トーマス君、あの出来栄えは
2ヶ月間の特訓のたまものらしいです。
天才少年とはいえ、やっぱり俳優経験はまったくゼロですから。でも勘は人一倍凄いんでしょうね。オスカー俳優を相手にあそこまで
やるんですから。
オスカー養成ギブスでもはめてたかしら。
なはは。
一瞬の表情にドキッとさせられ、あのそうそうたる俳優さんたちを向こうに回しての堂々の演技は、これから楽しみですね。
失くしたお守り・・・見つかりませんでした。
チビには
「小人さんがまた借りていったんだわ〜。あなたにはこれが無くても大丈夫だと思って・・・」って言ったら
「じゃそういうことで〜」って冷静でした。
横でムスメが「出たよ出たよ。またメルヘン母さんが〜!」ってちゃかされるし・・・><;
オスカーはまだあのときは、子供だったので母親の辛さまで考えが及ばなかったのでしょうね。
自分が受けたショックだけで精一杯で。
その彼がいろいろな人に会っていくなかで、だんだんと色々な人がそれぞれに悲しみを抱えているということを理解して、母親の気持ちも理解できるようになったのかな。
トーマスくんは俳優だけを目指している感じではないようですね。
そのあたりにも賢さを感じます。
他人の気持ちの理解が難しいと言う設定を無理なくするために、アスペルガ―的・・にしたのかなあとも感じました。
ちゃんと言わなきゃわかんない!というにもあるんですが、あれほど勇気ある母には、なれなういですわ。。。
俳優で行ってもらいたいなあ。
個性あふれる感じになりそうですよ