ミラクル７号

超ありえねーーー、のチャウ・シンチーの新境地は、超常現・地球外生命体を持ってきちゃった！！

つうことで、一応チャウ・シンチーですから、とりあえず見ようと思って、時間の開いたときに鑑賞。

「え！吹き替え版しかないの？」
あらら、そうなんすか・・。普通日の空いたシアターで、数えるくらいの人数で鑑賞と相成ったのですが、始まる前の予告が、みなお子チャマ仕様・・・。「ナルト」っしょ、「ポケモン」っしょ、なんとかつうシマリスの映画に、そんなんばっかり・・・。

そっか、これはお子チャマ向けの映画だったのか・・・。座って初めて気づきました。それにしちゃ、微妙な時期に始まりですが。

お話は、超貧乏親子のところにやってきた変な生き物。きっとこれは宇宙人のペットで、ものすごい秘密の力があるんだ！貧乏で、いつもいじめられてる僕を助けてくれるんだ！！！と、勝手な妄想は膨らむばかり。

で、そいつはというと・・・・・。
肝心なところではあまり役に立たない。貧乏からは這い出せず、それでも親父の説教はしつこいし。世の中にたった二人の親子に、亀裂が入ってしまった時、ミラクルが！！！

という感じのお話でしたが、何つってもチャウ・シンチーをも食っちゃった子役の表情に見入ってしまいました。こりゃ、中国版堺雅人の子供版だ！と思ってしまったくらい。そしたら、なんとこの男の子役の子供が、実は女の子だということに二度びっくり。マジにたまげました。

ヴィッキー・チャオの変身振りもびっくりでしたが、この子のその後がとっても楽しみ。

「貧乏でも正しく、まっすぐで、嘘をつかない」と、繰り返す監督の言葉に、いろいろと思い入れが感じられました。

相変わらずのアホギャグも健在でしたが、子供の世界の残酷さもあまねく描いて、ねばっこい人情も忘れない。金かけたけど、重さを感じさせないのは、いいことなのか、悪いことなのか・・・。

しかし、この人ほど貧乏キャラが似合う人はそういない。

◎◎◎

『ミラクル７号』

監督・製作・脚本　チャウ・シンチー
出演　シュー・チャオ　チャウ・シンチー　キティ・チャン　リー・ションチン　フォン・ミンハン　フアン・レイ　ヤオ・ウェンシュエ　ハン・ヨン・ウォア　ラム・ジーチョン