迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

アデル、ブルーは熱い色

2014年06月30日 | あ行 外国映画
結局、男と女だろうが、男と男だろうが、女と女だろうが・・(ほかにパターンはないですよね)、激しく愛し合い、求めあい、むさぼるように愛し合ったとしても、人生は無情なもんで、いつの間にか時の流れとともに、すれ違い、反発しあい、理解しあえなくなってしまう。

そんな誰にでもある愛の流れを描いたもんだと思うんですが、やはり先に出てくるのは、二人の愛のシーン。やっぱリ私、苦手です。女性同士が愛するシーンというのは、違和感とそんなに見たいもんでもないというのが、率直な感想でした。

女と女が愛し合うのは、全然ありだと思うし、尊重しているつもりです。じゃあ、最初にアデルがなぜにエマに惹かれたのかというと、エマという女性の中にある男性的な部分ではなかったかと思うのですよ。だけど、エマはとっても女だった。どうにも見てて、違和感を感じてしようがなかったのでした。

最初の二人の愛は、おもちゃのような、ままごとのような愛だったと思うのです。親に隠れてとか、こっそりなんてとこを見ると、スリルを味わいながら愛を確かめてた。あれよあれよというまに、アデルが先生になってるとこには、びっくりでしたが、大人になって、いろんな面で成長したのかと思いきや、まったく昔のまま。

二人の進む道やら、考え方の違い、世界が違うのはわかっていたはずなのに、それをのりこえるような愛ではなかった・・・と言うことなのでしょうか。愛し合うのも、反目しあうのも普遍だったような気がします。それが女と女だったということ。

レア・セドゥーさん、やたら脱がせられてますが、すさまじさは感じました。この人、どこまで行くんだろう。一方、アデルさんの口のあたりのだらしない部分がどうしても相いれず。きりっとしたものが欲しかったかも。あのだらしない髪形は、何かを意図していたんでしょうか。

◎◎◎

「アデル、ブルーは熱い色」

監督 アブデラティフ・ケシシュ
出演 アデル・エグザルコプロス レア・セドゥー サリム・ケシュシュ モナ・バルラベン ジェレミー・ラユルト


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アデルの口元 (Kon)
2014-06-30 21:16:19
たしかに印象的でした。あのクチャクチャ頭は、普段の彼女をそのまま活かした?演出かしら。
四六時中カメラに撮られて、本人は大変なストレスだったとか。
ラブシーンばかり話題になりますが、基本は普通のラブストーリー。アデルが傷ついて孤独を知って行く過程がなんだか好きでした。
>konさま (sakurai)
2014-07-08 09:47:48
多分、演出だとは思うんですが、アデルをどうしても好きになれなかったのが、この映画に入りこめなかった理由かな~とも考えてます。
愛してしまったら、性別なんぞ関係なく、どんなカップルにでも成立する話だなあと思ってみておりましたが、やっぱ苦手っす。
こんにちは (maki)
2014-11-29 08:48:29
アデルの欲望に忠実な生き方、そのままの
だらしない口元、汚い食べ方、最初の男とのデートで「ケバブ」ですから肉食系なのでしょう
一方エマはブルジョワであり理知的で、大人
新しいパートナーとの間は打算もあるに違いない(と思ってます)

アデルにとってブルーは熱情、情熱の証みたいなもの
その「ブルー」が後半エマの髪から失せてしまっていたことは、推して計るべしってところですよね
上手い演出だと思います
>makiさま (sakurai)
2014-12-01 15:24:43
愛だったのか、憧れだったのか、駆け引きだったのか。。。
最初に出会った時は、やはり幼さが目について、ままごとみたいにしか見えなかったのですよね。
双方、ないものを相手に求める・・・みたいな。
そういうことを表すのが映画の本意なら、いいのですが、それが好きかって聞かれると、どうもだめ。
ま、話が相いれなかったということで。
女優さんらの熱演はすさまじかったです。

コメントを投稿