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世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶

2014年10月29日 | ドキュメンタリー映画
1994年に発見された当時としては、世界最古の洞窟壁画と言われているショーヴェ洞窟の壁画を記録したドキュメンタリー映画。撮ったのは鬼才と名高いベルナー・ヘルツォーク。なんといっても、私は、「神に選ばれし無敵の男」が大好きなのだが、他は?と言われると、情けないことにあまり思い浮かばないです。とりあえず、一個思い浮かぶんで良しとしましょう。

さて、そのヘルツォークがわずかな撮影隊を連れて、洞窟に入って、カメラ収めるという貴重な、貴重な撮影をしたということ。古代の洞窟壁画と言えば、フランスのラスコーや、スペインのアルタミラが有名だが、もう中には入れない。劣化しないように保存されている。もちろん、このシェーヴェ洞窟も入れなくなるはず。その前に入れて、撮影できるなんていう機会があったら、そりゃ絶対に逃さない。それをカメラに収めて記録し、なんと3Dでの映画にしたもの。

まず、洞窟の場所まで行くのが大変。大変だったからこそ残っていたわけだが、面白いところだ。かなりの険しい道のりを超えて、ようやく到着。なんせ、洞窟の中なんぞ、あっという間に終わってしまう。撮影の前から、いろいろと撮る。いよいよ中に入る。中は結構広い。歩けるところは板を敷いた狭い通路のみ。

じわじわと入って行くと、一面の洞窟の壁面にかかれた数えきれないほどの動物が目に入る。すご!3万2000年前の絵だと言うが、なんといってもうまい!うま過ぎる。



映画の上映のあとに、トークがあって、音楽家&映像家の高木正勝さんと、山伏(!)の坂本大三郎さんが映画についてお話をなさったのだが、その中で、もしかしたら、古代にも変人とか、才能のあったごく一部の人が、周りの人に変に思われながら、せっせと壁に書いてたんじゃないかと。その話が、なんかすんごく納得がいった。

実際の絵の映像はそんなに多くはない。3Dが効果的に使われ、本当に目の前までに迫ってきた。今年初の3Dだったが、こういうのだったら歓迎!途中、気持ちよくなってZZZZもやむを得ず・・・。ちゃんと見るべきところは見ましたんで、赦してもらいましょう。

◎◎◎○

「世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶」

監督 ベルナー・ヘルツォーク


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