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根岸吉太郎監督 来フォーラム!!

2009年11月04日 | 映画  夜話
さてさて、現在公開中の「ヴィヨンの妻」!!
モントリオール映画祭監督賞を受賞されたのが、根岸吉太郎監督です。

なんと今年から、山形にある東北芸術工科大学の教授になられて、週に一遍は、山形に来られてます。

ときどき、道で見かけたり、映画館で見かけたり、ドキュ祭のときは、しょっちゅうお見かけましたが、実際にお話を聞くのは、初めてでした。

映画は二回目なので、さらっと見ましたが、隣に座ってたお姉さまが、やたら受けてて、結構大きな笑い声を出されてたのが、印象的。
で、映画が終わって、いよいよ監督のお話のはじまり、はじまり。

まず、この映画について。

太宰治という人物の印象は強く、彼に焦点を当てた作品はあるが、彼ではなく、女性に焦点をあてて見たかったということ。そしてその女性像は、自分が意図したものだけではなく、女優という別の人間がどうやって演じ、そしてどんな人物になって行くのか。その作り方にも興味がある、ということだそうです。

なるほど。その意図からすると、今回の松さんは、見事にその期待にこたえたのではないかと思いましたわ。

で、この物語の主人公は、あくまでも太宰が書いた人物で、太宰ではない。大谷という人物。でも、読むもの、見るものは、やはり太宰とダブらせてみてしまう。だからと言って、太宰にこだわらなければならないわけでもなく、太宰っぽいなと思って見てもらってもいいし、あくまでも違うんだなと見てもらってもいいということ。

実際の物語は、クリスマス頃から始まって、2月くらいで終わるらしいのですが、題名にもあるように、桜桃を出したくなったもんで、季節を少し先延ばしにして、ずらした。おかげでとっても苦労したとのこと。

最後の口紅のシーンがクランクアップのシーンで、撮ったのは11月。日暮れが早くて、エキストラも多く、なかなか苦労したシーンなのだそうです。

監督のお話の他に、観客からの質問にも答えてくださったのですが、それらのお答えの印象的なやつから。

なぜに山形の大学の教授に?
これがなかなか印象的。
なんせ山形は不便。交通の便も悪けりゃ、文化施設も東京あたりの足元にも及ばない。雪は降るし、いろいろと不便だが、その不便さが何かを生み出してくれるんではないのだろうか。
あえて、不便さを求めた・・・・という、お話でしたわ。あははは。ハングリー精神養うには、いいとこかもしれませんよ、山形は。

さて、映画で、とってもらしい男性を演じた浅野さん。彼の魅力は、何を考えてるのはわかんないとこ。よくわかんない不確かなものを演じられる俳優さんとして、彼にこれを演じてもらったということ。

さらに、彼には男の色気がある。こればっかりは、誰でもというわけにはいかない。なんであんな男に女がついていくのか・・・・と思いがちになるけど、何ともいえぬ魅力がある!これは大事なとこだと思います。

ま、男と女は、はたから見るとまったくわからないようなカップルがあったりするわけで、なんだかよくわかんないのが男と女かも・・・というところも描きだそうとした、そうでございます。そうですねえ。・・・つくづく。

さらに、邪魔にならないポイントの音楽の使い方とか、シーンシーンに印象的な昭和20年代を感じさせる音。それらにこだわりを見せた。あの頃の時代を醸し出すために、かなりのこだわりを出そうとしたのだそうです。

と、これを聞いて、あたしの引っかかってたお銚子をあっためてたアルミの鍋と、椿屋の暖簾が白すぎなかったか・・・・ということだったのですが、後でから聞いちゃいました。

「洗ったからじゃない」・・・で終わっちゃいましたよ!そっか。

他にもいろいろありましたが、映画は簡単に国境を超えることができる!外国の映画でも、日本人は当然理解できるし、日本の映画も外国で評価される。こうやって簡単に国境を超えられる映画はすごい!ということ。

ツウことで、なかなか有意義な時間でした。
始まる前に、お茶して、手前が作成したアップルパイを召し上がっていただいたとか!おいしかったと言っていただきました。嬉しい。

パンフにサインをいただきましたが、パンフを見る機会がなくて、このときが初見だったそうです。パンフの作成って、監督は関与しないんですね。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
パンフって (miyu)
2009-11-04 15:23:43
確かに考えたことはありませんが、
監督のメッセージはあるけど、予告同様
完全に手を離れる方が一般的なんでしょうかね。
>miyuさま (sakurai)
2009-11-04 23:16:17
どうなんでしょうね。
くわしくは聞いてませんでしたが、「おぉぉ、初めて見るんだ!!」って、ぱらぱらめくってました。
髪は白かったですけど、とってもお若い感じでした。

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