迷宮映画館

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ポテチ

2012年05月24日 | は行 日本映画
さてさてなんとも独特な感性をもってる今村君。何と凄いことを発見する。地球には引っ張る力があるんだ!!と。もの凄いことを発見したと無邪気に語る表情には、なんともいえない味わいがある。このとぼけた感じは、浜田君意外には無理でしょうなあ。

彼の仕事は空き巣狙い。中村親分(監督ご自身のご出演)のもと、これまたとぼけた感じで空き巣に入るが、そこでいろんなことに遭遇する。自殺願望のお姉ちゃんを助けたり、困った男に付きまとわれてると訴える女性の助けに行ったり。。。

全部、おせっかいっちゃおせっかいなんだけど、おせっかいは人類を救います!

今村君が心酔しているのが地元のプロ野球チームに所属している尾崎選手。甲子園で大活躍して鳴り物入りで入団したが、鳴かず飛ばず。監督に嫌われてるようで、とんと試合に出させてもらえない。それをわがことのように、そこまでなんで肩入れする??というほど、今村君は惜しがる。

なんとこの尾崎選手と今村君は誕生日が同じだったと!それは浅からぬ因縁が!!そして、彼がそれほどまでに肩入れするわけが徐々に見えてくる。それは????


ということで、伊坂・中村のテッパンコンビに絶対不可欠な濱田君を入れてのゴールデン・トライアングルのお話。「フィッシュ・ストーリー」は読んでいたはずなので、既読のはずだけど、印象は薄かった話。・・・良く覚えてなかった。なもんで、それが幸いして、結構新鮮に見れたのが勝因だった!やっぱ伊坂作品は読んでなんぼなもんで、後出の映画は不利に。それでもいさか作品のエッセンスをきっちり描いて、真摯に映しだす中村監督には、敬意を表します。

きっと中村監督は、伊坂幸太郎のファンなんでしょうね。伊坂&中村作品では、好きなもん、苦手なもん、出来のいい奴、???な奴といろいろありますが、これはかなりの出来だったと思います。ここは濱田君のキャラが炸裂。ひとえにそれのおかげだと思いますが、必死に応援する姿に、じわーーっときてしまいました。なんともいえない味わい深いもんは本当に彼ならでは!


仙台に対する応援の意味も込めて、ぜひとも見てくださいませ。大概、出てくるお隣山形は、今回もちゃんと登場!でも県境にあんなおっかない村はありませんので、安心して御来県ください。

◎◎◎◎

「ポテチ」

監督 中村義洋
出演 濱田岳 木村文乃 大森南朋 石田えり
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10 コメント

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Unknown (KLY)
2012-05-25 21:56:31
ホント愛すべき小作といったら失礼か。
尺は短くたって中身はうんとこ面白かったです。
絶対ファンですよね、それも筋金入りの。
ついには自分が出ちゃうってんだから。
中村監督ってあんなに専務だったんですねぇ(笑)
こんにちは♪ (SOAR)
2012-05-27 16:02:21
中村監督は伊坂作品間違いなく読み尽くしてますよね。
その山形県境のコワ~イお話もちゃんと短編集「フィッシュストーリー」に収録されてる一編ですし、尾崎の所属する野球チームもこれまた他の伊坂作品に登場するチームだし。

伊坂氏は必ずしも映画化に肯定的ではないんだそうですが、中村監督にすれば、次の映画の話が来た時のためにいろいろネタ撒いとこうってな思惑(笑)があるのかもしれませんね
泣きました (mariyon)
2012-05-28 09:57:51
原作を読んだときには、よくできた小品だと思っただけでした。
それが、映画で、浜田岳のつらそうな顔を見たら(あのポテチを食べるところで)
なんだかたまらなくなって、一緒においおい泣いてしまいました。
「そんなことはないよ、母親にとって、子供は宝だよ、たとえそれが取り違った子であろうと・・・」と、何度も何度も思いました。

でも、子供のほうだって「この親でなければよかった」って、この反対もあるわけで・・・。
この映画をみてはじめて、その所に気が付きました。
そんなことを微塵にもに思わない今村はとことんいい奴だってことですね。

短いけど、奥の深い映画です。
個人的には伊坂作品の映画化大歓迎、出来が良ければ・・。
>KLYさま (sakurai)
2012-05-29 08:39:15
今回、特にそれを感じました。
伊坂さんは、あんまり映画化はもろ手を挙げて・・・でないってのもわかる。
それでも今回ばかりは、作り手の思いが強かったし、震災あとの仙台の応援っても伝わりました。ぜひとも多くの方に見ていただきたいです。
>SOARさま (sakurai)
2012-05-29 10:45:52
最近の伊坂作品、ちょっとピリッとしないんですが、この頃は良かったなあと思います。
人物造詣がうまい!
伊坂作品の超常現象な奴はあんまり好みじゃないのですが、こういう人との出会いの妙みたいなのは好きですわ。

伊坂さんの、肯定的でないという気持ちもなんだかわかります。彼はあくまでも自分の世界は文章で伝えたい!と思ってるんじゃないかなあ。。。
>mariyonさま (sakurai)
2012-05-29 10:59:07
そうなの、そうなの。出来が良くって、きっちり作って、欲をかかないといい作品が出来るんで、こんな感じだと大歓迎なんですが、時折・・・・と言うのがあるんで、難しいです。
これは本当に良かった。
テイストがにじみ出てた。
濱田君、ばんざいです。
「宇宙兄弟」みたいな役も出来ますが、やっぱ真髄はこっちですよねえ。
こんばんは (はらやん)
2012-05-31 20:21:48
sakuraiさん、こんばんは!

>ゴールデン・トライアングル
まさに、これですねー!
ほんとにこの三人は相性がいいです。
おっしゃる通り、ああいう雰囲気の役は濱田さんしかできないですよね。
ポテチのときの涙の理由が最後にわかるという構造は、伊坂さんの作品に共通しているものですが、こういうところの描き方は中村監督はうまい!
やっぱり相性がいいのですよね。
>はらやんさま (sakurai)
2012-06-01 10:09:39
伊坂&中村だけじゃあ、ちょっと違うかも・・と感じるのも多々あるのですが、ここに濱田くんが混ざると、ほんと絶妙!
お見事だったと思います。
無理に長くせず、タイトに描いても伝わるもんは、きちんと伝わる!いいお手本っす。
こんばんは。 (ヒロ之)
2012-10-28 23:36:53
これはかなり良かったです。
作品から温もりを感じました。
最後も綺麗にまとまっていて心地良く観終わる事が出来ましたよ。
登場人物も皆、個性的で、話としても凄く面白かったです。
>ヒロ之さま (sakurai)
2012-11-02 08:35:08
じわーーと、いい映画でしたね。
スッキリ終わるのもいい。
だらだら長けりゃ言ってもんじゃないよ!です。

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