迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

ヒアアフター

2011年02月28日 | は行 外国映画
感想書くのがやけに難しい映画だ・・・と思ったのが率直な感想。。。


いまや、名人の域に達し、生み出す映画がどれも一級品で、文句がつけようがないので、下手なことが言えないってのが念頭にくる。
まあ、あたしが何言おうが大勢には影響がないのですが。

この世で絶対なもの、これだけは確かなものはそうないけれど、これだけは確か。それは死。死だけは、誰にでも訪れ、絶対に来る。それがいつかはわからないし、無念の死を遂げてしまう人もあまたいる。というより、満足に生き抜いて、大往生を遂げられる人の方が少ないに決まってる。

誰にでも平等な死を、それと対峙している人たちの姿を描いたもの。死の世界にいる人とつながれる人、自分と分身ともいえる人を突然亡くしてしまった少年、そして大津波に巻き込まれ、一度はそっちの世界に行ってしまい、なんとか帰ってきた女性。彼らの死に翻弄された日々を描いて、そして邂逅。

まず津波のシーンに圧倒。地震や台風とか、人間のちっぽけさを感じさせてくれるものはあまたあるが、いいようのない恐ろしさをマジに感じた次第。まさか、ニュージーランドにごく普通に研修に行って、大地震にあうなんて思うわけがない。大自然のほんのちょっとしたいたずらに巻き込まれてしまった人間の深い悲しみを、重ねて感じてしまった。

突然の死に直面した時、人間の非力さを感じながら、もしも生き延びれたら、自分の運命を信じ命の重さをかみしめ、これからの道のりに影響を与えないはずがない。

頼り切ってた双子の片われを突然亡くし、本当にどうしたらいいか分らなくなってしまった少年。母も深く悲しみ、立ち直れない。どうしても兄に会いたい。今の状態から一歩も前に進めないでいる自分は、兄に会えばきっとなんとかなると思う。そして・・・・。

核になるのは二つの話。死にこだわり、そこから抜け出せなくなってしまった人を、死の呪縛から解放出来るのは、死と向き合える人。。。あああ、書いててわけわかんなくなってきました。なんかなあ、もしマット@イタコがいるのなら、ぜひとも手塚治虫氏を呼んでもらって、未完の漫画を書いてもらいたいのですが、それは絶対に無理。

死というのは、生きている人を試しているのではないでしょうか。大事な人、必要な人、愛する人、それらの死に直面した人が、その死をどうやって受け入れるか。いや受け入れなくても、それを抱えて己の人生を生きて行かねばならないわけで、まず自分で前に進む意志を持たねば。なので、マット@イタコはいない!そこは心して行かねば!助けてくれるのは生きてる人なんだ・・・なんてことを見てて思ったのでした。

とってもまとまりのつかない感想ですが、なんだか釈然としない映画だったのですよ。

◎◎◎○

「ヒアアフター」

監督 クリント・イーストウッド
出演 マット・デイモン セシル・ドゥ・フランス フランキー・マクラレン ジョージ・マクラレン ジェイ・モーア ブライス・ダラス・ハワード マルト・ケラー ティエリー・ヌーヴィック
『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント (12)   トラックバック (17)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ナターシャ・グジー コンサート | トップ | ナルニア国物語 アスラン王... »
最近の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観終わって… (mariyon)
2011-02-28 22:02:22
映画を観たすぐ後、特に、あのマットとキャスターのラストが、急展開と言う気がしたこともあって、わたしもまとまらない…と思ったんです。
でも、1日たっても、なんだかずっとこの映画のことを考えている。いろいろなシーンを思い出している。マーカスくんの顔や、マットの食事シーンや・・・。そう、決して津波のシーンでないんです。
苦手なマット・デイモン、死後の世界と言う題材でも、ここまで心に残る作品って、やっぱ、イーストウッドさんはすごいと思います。
Unknown (slver)
2011-03-01 13:42:51
あのラストの急展開に釈然としない人が多いようですが…。
長い長い伝言がミソなのでは?やっと自分の苦悩を理解し合える人に出会った、お互いに。惹かれるのも当然かなぁ…。
うまくまとめた感もありますが、いい話でした。
Unknown (KLY)
2011-03-03 00:21:38
マット@イタコって面白いなぁ。(笑)
でも確かにそうですよね。仮にこの話が成立しても、超ミクロなお話でしかなくて、普通はsakuraiさんの言うとおりだと思いますし。ミクロな奇跡を求めて生きていく訳にもいかないし、そうしてはいけないとも思うし。
いずれにしても私はこの作品はイーストウッドらしくないと思ってます。この作品なら彼でなくても撮れます。
>mariyonさま (sakurai)
2011-03-03 15:39:56
いろいろと立て込んでるときに見て、さらに書くまで時間があって、しばらく放置しておいたのですが、それでも考えがまとまらず・・・。
そんな感じです。
一番印象に残ってるのは、マーカス君だわ。
なんともさびしげな表情がいつまでも残ってます。
mariyonさんは、マット不得手でしたもんねぇ。そういいつつ、最近は上昇気味なのでは!と思われますが。
>slverさま (sakurai)
2011-03-03 16:36:16
二人が惹かれあう、この人こそが自分をわかってくれる人だ!運命の人に出会えた、、、というのはわかるんですが、もうちょっと違った描き方の方が良かったと思いますわ。
あすこは、イーストウッドらしくない。
少年のエピがよかったもんで、唐突感が否めなかったです。
>KLYさま (sakurai)
2011-03-03 16:40:48
うん、題材が彼らしくなかったもんで、違和感がぬぐいきれなかったように感じました。
死ってのは、扱いが難しいですよね。
いくら表しかたがうまい人でも、オカルトっぽくなってしまうし・・・。
イーストウッドに意見できる人もいないでしょうしねえ。
sakuraiさん♪ (mezzotint)
2011-03-05 10:19:23
こんにちは。
コメントのお返しが遅くなりました。
う~ん本当に微妙な感じで(笑)
やはりイーストウッド監督らしくないのかな?
だけどそんなに嫌いな作品でもないんですよ。
ただあのラストでちょっとガクンときました。
>mezzotintさま (sakurai)
2011-03-05 15:42:09
なんとも、どう表現したらいいのか、悩む作品ですよね。
皆が、もろ手を挙げて、「素晴らしい」とはどうしても言い難く、肩すかしをくらった感じは否めません。
いままでも、いいのがあったり、明らかに変なのがあったりでしたから、たまにはこういうのもあって、いいバランスだったかもです。
でも、あのお年で、毎年のように、一本二本作るって、すごいバイタリティですね。
イタコ (kimion20002000)
2011-10-13 22:33:24
コメントありがとう。

>もしマット@イタコがいるのなら・・・

呼び出して欲しい人はいっぱいいますね。
でもまあ、それやっちゃうと、「幸福の科学」やシャクレーンになっちゃうしな(笑)

結局これはキリスト教文明で行けば、三位一体論の「聖霊」の導きに近い世界かなぁと思いました。
>kimion20002000さま (sakurai)
2011-10-17 16:24:18
喪失感を埋めるべく、いろんなことを人間は考えるわけですが、やはり死は死として受け止めねばならない!
そこなんでしょうね。
聖霊のような存在を願う人間の気持ちもよーくわかります。
おじゃまします。 (ピロEK)
2012-03-19 12:49:46
おじゃまします。
死後の世界を扱う…個人的にはあまり好みでは無いテーマなのですが、イーストウッドなので観てみました。
好みで無いテーマなのに普通に楽しめたから、上手い作りの映画であったんでしょうね。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
>ピロEKさま (sakurai)
2012-03-19 16:33:32
なにはともあれ、イーストウッド作品って言ったら、見ますよね。
これはイーストウッドというよりは、映像的にはスピルバーグっぽさも感じました。
最近、とみに死を考えさせるものが多く、いやがおうにも考えさせらてます。
次は、「J・エドガー」ですな。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

17 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
ヒア アフター (LOVE Cinemas 調布)
クリント・イーストウッド監督、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮という巨匠2人がタッグを組んだ作品。生とは何なのかに正面から取り組んだ意欲作だ。主演は『インビクタス/負けざる者たち』でもタッグを組んだマット・デイモン。共演に『シスタースマイル ドミニ...
CGよりも人間ドラマ「ヒア アフター」 (茅kaya日記)
 社会への怒りを作品に込めてきたイーストウッド監督。が、今回、今までとはずいぶん違う題材。個人的には死後の世界と言うのはどうも苦手だが、津波のシーンをはじめ見どころ満載。それに、死後の世界が中心と言うわけでもなくさすがはイーストウッド監督、人間...
ヒアアフター(2010)☆Hereafter (銅版画制作の日々)
  MOVX京都にて鑑賞。「毎日かあさん」、鑑賞後に続けて観ました。「インビクタス~」が私的には今一つだったので、イーストウッド監督作品、ちょっと不安だったのですが、、、。 物凄い感動とまではいきませんでしたが、それほど悪くもありませんでした。全体を通して...
ヒア アフター (食はすべての源なり。)
ヒア アフター ★★★★★(★満点!) いや~。よかったです。ほんと、良い意味で裏切られました。 観たくて、観たくて、試写会にさんざん応募したのですが、ことごとくハズレナイトショーで鑑賞。 そのくせ、あまり事前情報なく鑑賞して、裏切られた(笑) 鑑賞後にHP...
『ヒア アフター』 ボーナスはないものと思え! (映画のブログ)
 私は世事にうといので、小田嶋隆氏のコラムではじめて「パワースポット」なるものがはやっていたことを知った。2010年のことである。  パワースポット――敢えて訳せば「力のある観光地」となるだろうか。パ...
「ヒアアフター」感想 (狂人ブログ ~旅立ち~)
 「グラン・トリノ」「インビクタス」のクリント・イーストウッド監督最新作は、双子の兄を亡くした少年、臨死を経験した女性キャスター、人の死に触れる事に疲れ果てた元霊能力者...
映画「ヒアアフター」感想 (タナウツネット雑記ブログ)
映画「ヒアアフター」観に行ってきました。 クリント・イーストウッドが監督を、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮をそれぞれ担っている、マット・デイモン主演作品です。 映画「ヒアアフター」では、人の死と死後の世界をテーマに、それぞれ3人の人物にスポット...
ヒア アフター (映画的・絵画的・音楽的)
 『ヒア アフター』を渋谷シネパレスで見てきました。 (1)本作品を監督したクリント・イーストウッド監督の映画は、最近では『インビクタス』や、『チェンジリング』、『グラン・トリノ』を見ているので、この映画も頗る楽しみでした。  本作品は死を巡るものといえま....
No.244 ヒア アフター (気ままな映画生活)
【ストーリー】 巨匠クリント・イーストウッドが、死後の世界にとらわれてしまった3人の人間の苦悩と解放を描いたヒューマン・ドラマ。サンフランシスコに住む元霊能者で肉体労働 ...
『ヒア アフター』 映画レビュー (さも観たかのような映画レビュー)
『 ヒア アフター 』 (2010)  監  督 :クリント・イーストウッドキャスト :マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、フランキー・マクラレン、ジ...
ヒア アフター (だらだら無気力ブログ)
「硫黄島からの手紙」以来のコンビとなるクリント・イーストウッド監督と スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮で贈るスピリチュアル・ヒューマン ・ドラマ。 死後の世界をテーマに、それぞれのかたちで死と向き合った三者の人生が 運命にいざなわれるがごとく絡み合っ...
『ヒア アフター』  (京の昼寝~♪)
  □作品オフィシャルサイト 「ヒア アフター」 □監督 クリント・イーストウッド       □脚本 ピーター・モーガン   □キャスト マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、...
ヒア アフター (銀幕大帝α)
HEREAFTER/10年/米/129分/ファンタジー・ロマンス・ドラマ/劇場公開 監督:クリント・イーストウッド 製作:クリント・イーストウッド 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル 音楽:クリント・イーストウッド 出演:マット・デイモン....
mini review 11541「ヒア アフター」★★★★★★★☆☆☆ (サーカスな日々)
クリント・イーストウッドがメガホンを取り、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた死と生をめぐる感動的なストーリーをつづるヒューマン・ドラマ。死を身近で体験した3人の登場人物が悩み苦しみ、生と向き合う姿を真摯(しんし)に描いていく。主演は、『イン....
ヒア アフター (いやいやえん)
クリント・イーストウッド監督作品。大津波シーンが東日本大震災と重なりますね、途中で劇場非公開になるのも納得です。 でもこれは災害の物語ではなくて、希望と再生の物語でした。 サンフランシスコの霊媒体質の青年、ロンドンで暮らす双子の兄を亡くした少年、大...
ヒア アフター (Hereafter) (Subterranean サブタレイニアン)
監督 クリント・イーストウッド 主演 マット・デイモン 2010年 アメリカ映画 129分 ドラマ 採点★★★ “死後の世界”ってのには、常々「あったらいいよなぁ」と思っている私。頭ごなしに否定する気はなし。ただまぁ、「宗教や文化の垣根を越えて、多くの人が似た...
【映画】ヒア アフター (ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画)
映画タイトルの後に付ける“…”以降のサブタイトルは良いのが(震災の事と一緒に書くにはちょびっと不謹慎なものだけしか)思いつかなかったので割愛とします 本当は数日前に書くべきだった話から… 東日本大震災から一年が過ぎました…この一年間のことについて、自...