紫水晶の花

　年2回呼ばれるアルバイトが始まった奥様が、出かける前に新聞のチラシを見ていて「アッ、安い。トマトはきのう箱で買ったのに…」。そんな奥さまを駅まで送って帰宅し、改めて残された買い物メモをチェック。牛乳158円、ブロッコリ148円、キュウリ3本148円、卵99円。普段、真剣に買い物などしないので、どの位安いのか分かりません。ともかく9時開店のスーパーへ。「タイムサービスだから売り切れるかも」と、奥さまが心配していた卵もありました。でも卵には「本体価格500円以上お買い上げの方」と“但し書き”。158＋148＋148＝４５４なので46円の不足。目に留まったのが「アクエリアス２リットル９８円」。重いので3本だけにしてレジへ。精算待ちの列で、ふと横の鏡を見て爺さんと目が合いました。「ウン？これは俺か」と、妙なところで70歳超を再認識しました。

　きょうの花は、紫色のベルベットのような毛を生やした「アメジスト・セージ」。花と思ったのは萼（がく）。名前は宝石のアメジスト（紫水晶）に色が似ているから。別名は「ベルベット・セージ」や「サルビア・レウカンサ」、原産地がメキシコなので「メキシカン・セージ」とも。学名のレウカンサとは「白い花の」という意味で、紫色の萼の間から白い花が顔をのぞかせるそうです。

　明日は雨予報、リバーの練習は出来るかな。たとえ姿かたちがどうであれ、70歳には“70歳の夢”があります。さあ、もうひと仕事。布団を干し、落ち葉を掃き、そして冬支度の続きを。

（64蛍）