さくらいろぴんく

好きなもの、こと、日ごろ感じることなどを、なんとなく書きつづります。

本のこと

2017-04-05 16:10:41 | つれづれ
江國香織さんのエッセイ「泣く大人」を久しぶりに読んだ。
若い時の感性が真っ直ぐに伝わってきた。
小説でもそうだけど、彼女の夏に対する気持ちと描写は秀逸。
最近の作品では濃密さがより一層増したのと、
きっと彼女の直接的な体験と切り離して描かれているであろう登場人物たちが
すごくいきいきと自分で動いているような所がすばらしいなあと思う。
昔の作品の心細さや自由さももちろん好きだ。

彼女は「泣く大人」を上梓する3年前にお父さんの江國滋氏を亡くしている。
ちょうど最近、滋氏の最後のエッセイを読み終えたばかりで、
父と娘の心の通い方をしみじみ味わえた。



昨日まで火曜日だけ実家に泊まっていた。
来週からは生活が変わるので泊れなくなる。
子どもが生まれてから4年間ずっとそうしてきた。
つわりの時も一人で実家の和室で寝ていた。

なんだか色々なことが思い出されて、洪水のように思考が止まらなくなった。
目が冴えてしまって、こんなことは本当に久しぶりだった。

どうしようもなく3時間経ってしまって、しょうがないからとことん
記憶の渦にのみこまれて、たくさん思い出して疲れて眠った。




突然こうなったわけじゃないし、何年も前からこうなることは分かっていた。
何度も想像したはずだったのに、いざ最後の日となると
今までの何かが確実に終わって変わっていくことがはっきりして
どうしようもない気持ちになってしまった。

まるで江國さんの描く夏みたいに濃い一晩だった。
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