夕風桜香楼

旧『薩軍分営』。
イラスト創作記および雑記帳です。歴史ネタ中心。
不定期更新ですが、悪しからず。

激闘鳥羽伏見

2010年07月12日 21時20分40秒 | ギャラリー

 完成! 薩摩藩小銃隊&幕府陸軍仏式伝習隊!

 考証にあたり、多大なご協力をいただいた Ernest様に、重ねてお礼申し上げます。

 一応参考資料一覧も貼っときますね。

『武器と防具 幕末編』幕末軍事史研究会 新紀元社
『日本の軍装 下巻』 笹間良彦 雄山閣
『風俗文化史選書 日本近代軍服史』 太田臨一郎 雄山閣
『日本の軍服 幕末から現代まで 写真集』 太田臨一郎 国書刊行会
『日本の軍装 幕末から日露戦争』 中西立太 大日本絵画
『図説 幕末戊辰西南戦争』 学習研究社
『ピクトリアル西郷隆盛/大久保利通 新生「明治」の光と影』 学習研究社
『現代に生きる戦術・戦略 西南の役』 旺文社
『函館の幕末・維新 フランス士官ブリュネのスケッチ100枚』 岡田新一ほか 中央公論社



 そういえば本日7月12日は、二・二六事件十五士の命日ですね。なにかイラストが準備できればよかったんですが…。

 とりあえず今週末から忙しくなると思うので、しばらくお絵かきはおあずけです…。


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最後の歩兵隊

2010年07月12日 01時12分18秒 | メイキング

 いろいろともたついてしまったため、描き始めるのが遅れた鳥羽伏見画用のもう一体、仏式伝習隊兵卒です。

 幕府の虎の子で、軍装も純フランス式だった伝習隊。兵員の質という点ではアレだったようですが、東北戦争・箱館戦争においては、大鳥圭介や古屋佐久左衛門の指揮のもと縦横の活躍を見せました。

 なお、イラスト中の小銃は、シャスポー1866年式歩兵銃。ボルトアクション式の後装銃で、当時としては最新鋭だったシロモノです。
 幕府はこれを大量に輸入しつつも全く使用せず、死蔵するのみであったという説もありますが、野口武彦氏は『幕府歩兵隊』『鳥羽伏見の戦い』(ともに中公新書)においてそれに猛反論、伝習隊がシャスポー銃で戦っていたことを史料調査の結果も交え論証しています。
 筆者自身も、「最精鋭の部隊にはやっぱり最新鋭の武器を使ってほしい…」というような願望がありますので、ここではシャスポーを装備していただくことになった次第。



 来週からまた忙しくなるので、急ぎ仕上げなくては…!!


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チェストォォォッ!!

2010年07月07日 12時35分02秒 | メイキング

 いま描いているイラストのテーマはズバリ、鳥羽伏見
 両軍から一体ずつ選び、軍装を再現しようと考えています。


 こちらは薩摩藩小銃隊兵卒。云わずと知れた官軍の主力部隊です。
 旧幕軍からおおいに恐れられ、またのちの西南戦争においても猛威をふるうことになる“薩摩の立ち撃ち”をイメージしてみました。

 あとは細部の描き込み&塗りですね。



 旧幕軍の代表は、幕府陸軍仏式伝習隊兵卒になる予定。早いとこ仕上げたいです。


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Abordage!!

2010年07月02日 09時13分51秒 | ギャラリー

 戊辰役中の幾多の戦いにおいて、とくに筆者の心をつかんで離さないのが宮古湾海戦。榎本艦隊によるアボルダージュ作戦、結果こそ失敗でしたが、日本の海戦史に残る壮挙であることは疑いないと思います。基本的には薩摩びいきな筆者ですが、この戦いにおける甲賀源吾や土方歳三の勇姿には、つねづね感服している次第です。



 さてさて、イラストです。

 土方はいうまでもなく有名な写真をもとに作画しています。いろいろ調べてみたところ、上衣の色はどうも黒ではなく紺である可能性が高いとのこと。海軍々服の転用という説もあるんですが、実際のところはどうだったんでしょう?

 いっぽう甲賀は慶応年間の写真しか見当たらなかったので、同じ箱館政権の松岡磐吉(「蟠竜」艦長)の写真を参考にしました。三斎羽織にチョッキ・ズボンの和洋折衷スタイル、あれはあれで描いてみたい気はしたのですがね…。
 幕府海軍服制については、幕府の公文書が現存していないため、残された写真より推測するしかないというのが現状のようです。実際コレを描くにあたっても、袖章の円環の有無(有:松岡、小杉雅之進 ⇔ 無:榎本武揚、荒井郁之助)や帽子の細かいデザイン(本イラストでは慶応2年の甲賀の写真をもとに推測)等、判然としない箇所が多くて、なんとも骨が折れました。間違ってなければいいんだけど…。

 なお、このころは 上衣 = 羽織 と認識されてたらしく、箱館政権のどの人物を見ても、ボタンをせず胸を開けて上衣を着ています。このしどけなさが、逆になんともいえないカッコよさを醸し出しているように思います。

 葵紋はネット上で拾ってきた画像をトレースしたもの。思った以上に模様が細かくて、ムダに疲れました…。
 また、箱館政権にはいちおうシンボルの旗があるのですが、戦場では日章旗のほうがよく使われていたみたいなので、今回はそちらを載せときました。まあ日の丸のほうが描くのラクだし。



 今回の参考資料はコチラ。とくに柳生先生の『日本海軍~』にはお世話になりました。

『武器と防具 幕末編』 幕末軍事史研究会 新紀元社
『日本海軍軍装図鑑』 柳生悦子 並木書房
『英傑たちの肖像写真―幕末明治の真実』 石黒敬章ほか 渡辺出版



 つぎは薩摩藩兵とか仏式伝習隊あたりにチャレンジしようと思案中…。


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