さくまひろしのBlog

小浜市在住 さくまひろしの個人ブログです。

「地下水のまち」愛媛県西条市の視察研修の記

2015-09-03 11:11:50 | 日記

  

 

  最近、全国の各地の自治体で、上下水道の料金値上げが相次いでいます。

   小浜市は小浜平野地下水調査を行っていて、地下水だけでは水量の減少や、水質悪化が懸念されることから、安定した水源を確保するために27年度は地下水循環の解明、地下水収支と様々な環境、条件変化を想定した予想解明、地下水利用の継続のための政策検討を等を、総括をすることになっています。

   

   現状と計画

 1、水道水の安心、安定、持続可能な供給計画の立案。

 2、施設整備や更新事業への投資効果や効率を十分に検討。

 3、水道料金体系の見直し。

 4、国庫補助制度等の活用による財源確保。

 5、河内川ダム完成後に浄水場を新設して、北川の表流水を新たな水源とする多水源化の計画。

 6、地下水循環の解明、地下水収支と様々な環境、条件変化を想定した予想解明、地下水利用の継続のための政策検討等を統括する。

 

そこで、愛媛県西条市の水道は旧西条市から合併されて平成16年に新西条市(人口112千人)として県内有数の複合農業地帯で農産物の宝庫です。

また、第二次産業は、沿岸の埋め立て地での製造業も盛んで地理的、経済的条件を背景に、四国最大級の産業都市として発展をしています。

 

そして最大の魅力は、道前平野で3000本のうちぬきを持つ地下水資源で上水道をまかない日本一水道料金が安い市です。

平成16年の地下水資源調査研究を行い、かんがい期(5月~9月)の農業用水量が急増し全体で3倍強の水量をどう確保でき、将来にわたり地下水の安定的な水位の維持と塩水化の防止が可能であると判断を得ることになりました。

27年度は「地下水保全管理計画」の策定、28年度は「地下水保全条例」の見直し、行政、関係者、市民が一緒に地下水保全に取り組んでいかれる。

 地下水を地域住民共有の財産として「地域公水」の理念・・地下水をまちの誇りにして行こう とされています。

街の[うちぬき」「観音水の泉」「弘法水」と、地下の湧き水が豊富な名水を試飲させてもらいましたが、それぞれに美味しかったです。

それらの場所を、噴水や地元の高校生が製作した水飲み場と沸き水の河の両側の柳の樹と「地下水のまち西条市」の素敵な演出に魅了しました。  

 

水は「食」の基本であり、「食のまちぢくり」を進める小浜市にとっても重視すべき資源だと思います。

 あらためて地域社会には健全な水循環を維持回復させることの重要性を、痛感した次第です。

  小浜市は既存水源の地下水だけでは水量の減少や、水質悪化が懸念されることから、安定した水源を確保するために、河内川ダム完成後に浄水場を新設して北川の表流水を新たな水源とする多水源化計画があります。、

河内川ダム建設は平成27年事業費239000万円でダム本体の堤体工コンクリート(38.8%)で平成31年完成の後に表流水を水源とするためには浄水場建設が必要となり、維持管理費や減価償却費等が増加するため、水道料金の改定が必要になってきます。

 今後の水道事業のあり方や、西条市のような名水を活かしたまちづくりを議論してまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

  


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