コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

刀語 第7話 「悪刀・鐚」 感想

2010-07-10 04:34:45 | 刀語(2010冬)

 月1放送の刀語。今回はいよいよ七実回にして姉弟対決回。七実が七花の敵として立ちはだかることに。物語のターニングポイントのような印象を受けました。影で動くとがめが良い感じでした。そして遂にあの瞬間が…。
 に、しても今回は画が個性的で慣れるまで時間がかかりました。竹さんの画に今までで一番近い気はするのですが、皆さんはどう思われんでしょう…。
 加工等は眠気が限界なので、後でします。眠い…。


 はじめは七実無双なシーンからスタート。あれから七実は七花と戦うための理由を作るために、死霊山から悪刀「鐚」を奪おうとしていました。で、次々と凄まじい勢いで無情に敵をなぎ倒していきます…。そして辺り一面死体だらけに――。人を容赦なく殺していく七実の笑みが怖すぎでした…。ヤンデレに更に拍車が……。
 父母の言葉を思い出す七実。これまでの七実の人生は壮絶なもので。病弱設定が七実を常に苦しめていました。父母の霊が七実に取り付いていたようでしたが、これは死霊山親衛隊の降霊術によるものだそうです。に、しても七実の剣さばきすごすぎです~。鑢一族恐るべし。七実は更に修羅の道へと進んでいきます…。
 そうして次のターゲットはいよいよ七花に…。七実は七花を来るのを待ち望んでいました。七花は七実を止めることはできるのでしょうか。
 

 そうして前半開始。いきなり七実と七花が対峙していてびっくりしました…。今回は1話丸ごと七実との戦いに話が集中していたような気がしました。あと画がいつもよりクセがあって特殊です。線がイラストっぽかも。でも今までで一番竹さん=原作の画に近かったので原作ファンの方は満足されたのかも。ただ今までアニメだけを見てきた人は賛否両論かも…。アニメ画に慣れていたのもあって、慣れるまで時間かかりました。

 七実と戦うのに疑問を感じる七花。ですが七実との戦いは避けられそうになく…。七花はこれまでの戦いで自分は成長したのだと語りますが、七実は逆に絶望していて…。どうやら七花が人間らしくなり、弱くなったことでがっかりしているようです。それでとがめを責めてきますが、とがめも反論。とがめもまたこれまでの七花との旅を否定されたくなかったようです。今回とがめは影で活躍していました。
 話し合いでは解決しそうになく、七花はとりあえず七実と戦うことを決意。そうして七実との戦いに入りますが、七実は余裕。七実の強さは圧倒的で、まったく歯が立ちません。相変わらず動きがすごすぎでした。
 七実のその強さの秘密は目の秘技。その目にかかればどんなこともお見通し…。なんか反則的な力です。しかもその力で得た凍空一族の怪力の能力を使い、七花をぶっ飛ばしてしまいます…。七実はやっぱり強かった…。
 で、凍空一族を壊滅状態に追いやったのはやはり七実でした。一体どれだけ七実は村や一族を滅ぼしてきたんでしょう…。で、そこまでした理由は技を収拾するためでした。まさしく修羅です。また七実は刀の力で体力をカバーし、七花との戦いに備えていました。ここの七実がエロい…。この話を聞き、七花・とがめも動揺…。戦いに挑む気持ちで既に差がついていました。

 また七実は七花の奥義の弱点を知っていました――。最初七実はそれをすぐ教えるつもりだったようですが、今の七花に絶望しそれをやめ、七花を倒してしまいます…。こうして七花は七実に負けてしまいました。七花2度目の敗北です…。ですがまだ七実は顔を洗って出直して来いとまだチャンスを七花に与えます。どうやらまだチャンスはありそうですが、七花は1週間ショックで何もする気が起きなくなってしまい…。今までとは違った話になってきましたー。


 その後戦いに至るまでの話が。ただ単に否定姫の使いが七花達を待っていて、七実のところへ案内し、これまでの七実の行動を説明したという内容で、なくても分かったような気がしましたが…。でも二人が結構驚いたのが意外に感じました。そういえば二人はここまで4話のことを知らなかったんですね…。ようやくここで繋がりました。
 に、しても今回は画が動く時と動かない時が極端な感じがしました。まあ潔いというか…。あとは原作の影響か、いつもよりゲーム風な演出が多かった気がします。刀語がゲーム化したらこうなるんだろうなーとか思ったり。

 一方否定姫・真庭鳳凰達も七花と七実の姉弟対決のことを気にしていました。真庭忍軍、すっかりキャラが少なくなってしまいました…。で、両方のサイドで共通していたのは七花に勝ち目はないという見解。この時点では七花の勝利は絶望的なものでしたが、まだとがめの奇策が残っていました。これまであまり効果的に使われていなかったとがめの奇策ですが、今回は期待できそうです!


 後半。あの戦い後、とがめは七実から何度か話を聞こうとします。色々ありましたが、二人の仲はそんなに悪くはなさそうに見えました。女同士の何かがあるのかも…。でも七花と七実の戦いはやっぱり避けられなさそうです。
 無気力状態の七花。すっかり落ち込んでいましたが、とがめの励ましで元の調子に。また七花は自分が七実より弱いことをずっと知っていました。隠していたのがとがめの刀でいたかったからというのが何か微笑ましいです…。七花も旅を経てだいぶ人間らしくなってきたような気がします。で、とがめはそんな七花の言葉に照れてしまいます。ここのとがめかわいすぎます。二人のやりとりはやっぱり和みます~。その後とがめが転んでしまうのもお約束でした~。
 とがめは改めて七実との戦いに向けて策を考えようとします。

「そなた、七実と再戦する気はあるか?」
「ある!」

 七花もこれでやる気を取り戻し、七実との再戦へ向け動き出します。
 で、ここで奇策の説明が。ここで七花の奥義の弱点も明かされます。その弱点は連続技に見えて、連続技でなかったことにありました。で、その技の中に余計な動作ががあることで隙ができてしまったとか。結構あっさりした理由でしたー。
 またとがめは七実は七花に弱いと、さっきの戦いで七実が七花に答えを暗示していたとも見破ります。とがめはやっぱりこういう時鋭いですね…。そうして再戦へ向け話がまた進んでいきます。

 一方七実もその時を心待ちにしていました…。

「七花…私を早く殺しにきなさい。
 父さんを殺したように」

 ここで意味深発言が…。七花が父を殺したとはどういう意味なんでしょうか…。何か事情がありそうです。
 その後とがめが七実の元を訪れ、過去話を聞くことに。いよいよきました…。鑢一族にはずっと家族殺しという歴史が付きまとい、父の六枝にも妻のみぎりを殺した疑いがかけられていたとか。それで流刑に処せられたという経緯もあったようです。それで父の六枝はある日七実の才能にも恐れを抱き、殺してしまおうとしたようですが、そこに七花が七実の助けに入ることに。結果止めようとして七花は父・六枝を殺してしまったようです…。
 こうして一通り父親殺しの話が明らかになりましたが、この辺は話でさらっと流すのではなく、大事な部分だけにちゃんと描いて欲しかった気もしました。こうしてさらっと流すのは刀語の長所でもあり、短所なのかも。


 で、話は刀大仏の前でいよいよ締めに…。七花・七実の最後の戦いがはじまります。この時点でもう時間がわずかで終わるか心配でしたが、今回も大丈夫でした。
 ここでとがめのろうそくの奇策が発動し、七花は一気に勝負に出ます――。そうして七花は刀を奪いますが、七実はまだ生きていて…戦いはまだ続きます。七花・とがめは戦うことに抵抗があったようですが、七実はそうはいかず…。ここの七実怖かったです…。

「 う る さ い 」

 そうして七実は七花に自分を殺すように仕向けるために、なんととがめの髪を切り、燃やしてしまいます――。あんなに長かったとがめの髪がおかっぱに…。かなり短くなってしまいました。今回で何か起きる気がしていましたが、まさかとがめの髪が短くなるとは…。さすが鑢一族回です…。火の演出も見事でした。
 これに七花は怒り、七実と戦うことを決めます――。

「許さないぞ、たとえ姉ちゃんでも…」

 ここでも八つ裂き発言が出てきて笑。お約束を今回もしっかり守ってくれました。そうして最終決戦へ…。七実のかけ声でこれで終わりなんだなと思ったり。真剣勝負です。最後ということで、画の動きも凄まじかったです。なんか格闘ゲームみたい…。
 そんな戦いの中、七実も七花の戦いぶりに満足していきます…。七実は七花に殺され、人生を終えることをを望んでいました。

『七花、私の弟…
 やっと私を殺してくれる』

 七実は次第に何か悟っていきます…。なんか感慨深そうな感じが…。そして七花にトドメを刺される時が…。

『褒めてあげる七花。
 よくぞ、よくぞ……』

 これに七実は満足し、弟を讃えようとするのですが、噛んでしまい思わぬ発言に…。


「よくも私を殺したわね」


 最後の最後で七実がヤンデレに…。恨みがこもっているようで正直恐ろしかったです。

『あれ、かんじゃったかな…?』

 ちょっとのニュアンスの違いでここまで印象が違くなるものなんですねー。一体この瞬間、七花は何を思ったのでしょうか…。まあ七実らしいといえば七実らしかったのかも。こうして七実はそうして満足して死ぬことができました――。七実も刀語に欠かせないキャラでした。


 後日談。どうやら七花もとがめも七実が何を思い死んでいったのか、その気持ちを理解していたようでした。これには安心。

「それでも俺は…」

 こうして七花は姉を失い家族皆を亡くしてしまいましたが、七花にはとがめがいました。七花も今回のことでまた成長したようです。とがめの髪の話も良い感じでした~。最後の最後でニヤニヤしてしまいました。まだ刀を巡る旅は続きます…。

 今回のEDは七実のキャラソン。さすがです。で、そのED後には七実と七花の幼い頃の思い出話が…。これには泣きました。二人ともかわいい…。良い締めでした~。


 次回は「微刀・釵」8/13の放送です。物語も折り返し地点を過ぎたということでいよいよ否定姫ととがめが会う時がきたりと話も動いてきそうな感じがします。もしかしたらお盆の関係で感想遅れるかもしれません。8月はもっと早めに放送してほしかった…。

 思ったよりあっさりしているシーンが多く、よくも悪くも軽く終わってしまった気もしましたが、七実が死ぬ間際のシーンは間も上手くとれていて、余韻もあってよかったと思います。中原さんの演技もお見事でした。ここで七実が死んだのは残念ですが、七花が試練を乗り越えたり、とがめの髪の毛が短くなったりと話の良いターニングポイントになったと思います。これからの刀語がまた楽しみになりました。


 ではまた次回に!


 



2 コメント

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Unknown (Ju)
2010-07-11 21:47:19
降霊術は悪刀じゃなく死霊山親衛隊の能力ですよ

悪刀はただの、
所有者の疲弊も死も許さず人体を無理矢理に生かし続ける凶悪な刀、です
コメントありがとうございます! (ソウキ)
2010-07-13 01:14:00
Juさんご指摘ありがとうございました。
早速訂正させていただきます。
死霊山親衛隊の能力ってすごいですね…。
ではでは。