コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#68 モーニング26号 感想

2008-05-30 23:40:57 | GIANT KILLING (原作感想)

 今回は窪田ワンマンショーという感じな内容。窪田に2点目の得点を許してしまったETUですが、攻撃をしかけることもなかなかできず…。大阪の喜ぶ姿を見るのは嫌でしたが、窪田の心中が分かったのは良かったと思います。今回はそんな窪田が初めてFWについた時の話に注目です!
 

 始めは大阪の窪田のゴールへシュートを放つまでの独白。それまでの窪田の考えが分かって納得しました。窪田はよく周りを見回すことができるんですね。
 そして窪田は杉江がキョロキョロして、プレイに今ひとつ集中できていないことに気付き、ここがチャンスかもしれないと思い切り、杉江を抜きゴールへと駆けていきます!そんな中窪田は畑に速くて低いボールをくれないかと思いつつ、

『打ちたい 打ちたい 打ちたい 打ちたい・・・・・・』

 と、ボールをただ欲していました。そんな中、畑が窪田が欲しいと思っていたボールが回ってきたとき、窪田は、

『打てる・・・』

 と確信。そして窪田はゴールへシュートを放ちます――。そうして放ったシュートは見事にゴールへ決まります。これにあっけにとられる椿・杉江。窪田との対比が何とも言えません・・・。この窪田のゴール・2点目に大阪は大盛り上がり。ダルファー監督始め、選手、サポーターは大喜びです(棒読み)。ダルファーは、

「やはり彼は・・・・・・
 ゴールを狙う瞬間が一番輝く!!」

 と窪田を称え、窪田は

「わはっ わはっ わはっ」

 と興奮しつつ、変な笑い方をしながら自らのゴールへの喜びを現します!窪田も喜ぶ時は喜ぶんですね~。こんな窪田に畑は、

「何ワハワハ言うとんねん!
 お前の笑い方気持ち悪いんじゃ!」

 と期待通りのツッコミ!流石は大阪人!!本当に気持ち悪そうにしています。でもツッコミを入れた後は、窪田の頭を手でグシャグシャにしつつ、チームで喜びを分かち合います!

「でもよう決めたで窪田(クボ)―――!
 ひとつ貸しやけどな!」
「ナイス窪田(クボタン)」(志村)
「クボタ―!」(ハウアー)
「おいコラ!元は俺のパスが・・・」(片山)

 あとはサポーターの歓声が。これに窪田は

『やっぱりこれだな
 最高だ

 ゴール決めた瞬間・・・・・・
 天国にいるみたいな気分になる

 これだからやめられないよな
 ずっとサッカーしていたくなる・・・・・・』

 と感慨を感じているようです。今回読んでいて始めて窪田というキャラのことが分かってきたような気がします。敵でなければ良い心の持ち主だと思えるんですが・・・。
 その後窪田はベンチの方へ。ダルファーも窪田に

「よく決めた窪田!!ビューティフルゴールだ!!」

 と熱く手を重ねます。ここのダルファーの表情が良い感じ。ちなみにここでも窪田は「わはっ」と笑ってばかり。これには流石のダルファーも、

「素晴らしい!笑い声はちょっと変だが!」
「ええ」

 と本音を言ってしまいます。これにはちょっと窪田を気の毒に思いました。これはどうにもなりませんからねー。
 一方失点されてしまったETUの面々はただ悔しそうにそんな大阪を見つめるばかり。杉江は、

『・・・・・・
 窪田・・・・・・!』

 と窪田へ悔しさをかみしめます。杉江は窪田を止めることができませんでした。椿は焦りの表情を見せつつ、自分と同い年の窪田へ対して、

『スゴイな・・・・・・
 俺と同い年だってのに・・・』

 と尊敬の念を抱きます。椿は椿なりに何か感じるものがあるようです。これはライバルフラグでしょうか?そうなったら面白そうなんですが・・・。やはり同じ7番ですし。後半に期待を寄せて行きたいと思います!
 そしてETU関係の面々も、

「決まったな」
「・・・・・・」「くっ・・・・」
「くそー
 負けんな、ETU!」

 とこの得点へ悔しさを感じている様子。そして、監督である達海の表情は見えず・・・達海の思っていることは分からずじまいに。今回達海の出番はこの後姿だけ。果たして達海はこの失点を前にして何を思っているのでしょうか。時計は前半35分を指しています。


 ゴールを決めた窪田を見たダルファー監督は、ここで窪田を始めてFWで起用した時のことを思い出します。それはダルファー監督曰く、

「サナギが蝶になる・・・・・・
 そんな瞬間を見たようだった」

 とのこと。それからダルファーは窪田がMFをしていた時のことを思い出します。やはりここのポジションをしていた時の窪田は状況判断ができ、センスのあるプレイをしていたものの、スタミナ不足という欠点もあってあまり良い評価をされていなかったようです。
 しかしある日紅白戦で代役でFWで出場した窪田はここで大活躍。この時の窪田の動作はすべてにおいて効果的。見違える活躍を見せます。この時窪田の元には仲間からのパス、こぼれ球などボールがよく集まったとダルファーは話します。
 そしてダルファーはこう確信。

「私は確信した。
 彼はボールに愛されている

 そして彼は
 攻撃という役割を担うことによって・・・

 誰よりもピッチで輝けるのだと・・・」

 ここの窪田のカットもまた良い感じでした。で、ダルファー、通訳のソノダは窪田を見て笑みを浮かべます。あとここからはソノダが、

「そのクボタを輝かせたのは・・・
 他ならぬ監督の手腕

 私も確信しましたよ
 あなたこそ最高の監督だと」

 と、ダルファーをまたまた褒めちぎるシーンへ。2人はまたいつもの調子でお互いを褒めます。これを見た脇の人はもう何を話しているんだ?とついていけない様子。もはや2人の世界です。

 そうして試合再開に。2点取られたETUですが、サポーター達は、

「攻めろよ
 お前ら!!

 シュート1本も
 打たねえで
 前半終われるか!」

 と、沈まず応援を続けます!ここがETUのサポーターの良さなのかも。初めてスカルズ良いこと言ったなと思ってしまいました。
 そんな試合の中ボールはジーノへ渡ります。が、大阪の平賀はジーノの不調を確信し、

『今日のジーノは怖くない!!』

 と躊躇わず止めに入ります。が、ジーノはここで止まり、ボールを椿へと回します!ここのジーノを見る限り不調のようには見えませんが・・・これもやはり作戦なんでしょうか。
 ボールは椿に!椿はボールを受け、盛り返そうと必死で駆けて行きます!!そんな椿の心境は・・・

『少しでも・・・・・・
 チャンスらしいとこ
 作んないと!』

 今回は椿の出番が多めなのが、個人的には癒しでした。ここが今回ゲキサカの方で出ていたカットでした。後で見返してみるとこのシーンを持ってきたのも分かる気がします。窪田にあって椿にないもの。それはやはりセンス、テクニックなのでしょうか。椿にも俊足など強みはあることは確かなんですが・・・。
 椿がボールを持ったことでコータ達は椿へ期待を寄せます。駆けて来る椿に夏木もアピール!

「来い、椿!」

 何か久しぶりに夏木を見たような気がします~。あと相手のキーパーとかもはじめて見た錯覚が・・・。いかに今までETUが押され気味だったか分かりました。
 が、ここでも妨害が入ってきます――椿が「!!!」と反応した後、そこに割って入ってきたのはまたもや窪田!!スライディングで進攻を止められてしまいます。これでコケてしまった椿は窪田を前にして「!!」とまた反応。どこまでも窪田はジャマに入ってきます。この瞬間ばかりは窪田を恨めしく思いました・・・。
 一方窪田はこの試合を楽しく感じている様子・・・。今日の窪田はノッているらしいです。こちらとしては喜ばしくない状況・・・。以降は前半残り5分というところまで試合が進んでいく様子が描かれていきます。
 2点取られETUは劣勢な状況。でもまだ試合は半分といったところ。結果はまだ決まっていません。達海はこの状況を前にして何を考えているのでしょうか。
 

 次回はゲキサカの予告から、前半残り5分ということで前半の締めに入っていくと思います。もうこっちとしては早くハーフタイムになってくれという思いでいっぱいです。が、こういう時こそ応援しないといけない時だと思うので、後半こそは盛り返してくれる!と信じて読んでいこうと思います。
 ゲキサカの予告は今回ジーノと椿。ジーノが椿に何か止めるように言い、それに対し椿が俺がスか!?という感じで戸惑っているシーンでした。何に対し止めるように言っているのか気になります。
 ここまでETUが追い詰められていると本当にどうにかなるのか心配になりますが、前の感想でも書いていますが、もしこれが本当の負け試合ならここまで長く描かない、達海の作戦もまだ明らかになっていない、何よりこれで点数を取らないまま終わったらこれまでの熱いFW陣の描写+試合前の達海の言葉は何だったんだ?いうことになりそうなので、まあ後半盛り返すことができるのではと思います。
 でも今回達海の出番が後姿だけで、今回いきなり読んだ人は誰が主人公か分からないんじゃないかと思ってしまいました。やっぱりこう達海の顔が見えないというのは落ち着かないものがありますね。次回は是非表情を~。

 ではまた次回に!