コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#52 モーニング9号 感想

2008-02-02 11:23:53 | GIANT KILLING (原作感想)

 前回の練習風景から、話はいきなり横浜マリナーズ戦後半に。夏木の実力が見れると思いきゃ、試合での出番はナシでした。でもそこでも達海の考えがちゃんとあって感心してしまいます。そしてここの達海の夏木に対する言葉もカッコよくてホレボレしてしまいました。
 一方椿は前の試合で活躍したものの、まだ問題を抱えているようですんなりとはいかない様子。まだまだ成長が必要なようです。今回もまた今後への伏線が見えて面白かったです。

 今回は本誌が手元にあるので、ちょっと詳しく書こうと思います。達海のあのセリフにやられてつい購入してしまいました・・・達海、カッコよすぎます。
 ・・・と詳しく書いていたら土曜日更新に。ちょっと遅れてスイマセンでした。

 
 始めは横浜マリナーズ戦で世良の焦っている様子。オフサイドをする等、夏木を意識しすぎる余り焦りが出ているようです。しかし前回練習していたと思ったらいきなり横浜マリナーズ戦後半・・・ジャイキリは展開が早くて驚きます。まあ良くも悪くも。
 達海は試合が後半に行っても横浜が集中を切らさないとぼやいています。その先にはジーノ。ジーノは前の札幌での試合の活躍から敵にかなり警戒され、この試合で全然ボールを触らせてもらえていない様子。横浜の監督元木は達海に敵意丸出し。現役時代の時も達海は元木のねちっこさ手を焼かされていたみたいですね。、まあ達海は上手くかわしまくっていたそうですけど。果たして今回はどうなるのでしょう。
 一方ジーノはこの状況にやる気ゼロに。松原はそんなジーノを下げるべきだと怒りますが、下げたらプライドの高い分、後が面倒だと諦め、ため息をつきます。確かにジーノそういうこと気にしそうですね。達海はというとグラウンドを見て何か考えているようですが・・・。
 
 試合を見る藤澤さん。藤澤さんはジーノが動けない分、後半が入った堀田が何とかボールを運んでいると見ていました。この8番の堀田も気になるところ。でもいまひとつ攻撃にバリエーションがないと不満な様子。その原因になっているのは・・・まさかの椿!!前回の試合で覚醒し大活躍した椿でしたが、今回の試合ではパスを受けても、

「早く・・・パスしないと・・・・・・」

 と焦りすぎているせいで敵にカットされてしまうとイージミスを起こしてばかりでした。せっかく何かを見い出したと思ったら、まさかの不調・・・これにはまあやっぱりそう簡単にはいかないかと思いました。椿らしいというか・・・。
 そんな椿のプレイを見ている藤澤は

「椿の不調・・・・・・どこまでムラがあるのよ、あいつ・・・・・」

 とあきれ気味なご様子。試合観戦に来ているゴロー達も椿の不調にガッカリな様子。ここのシーンでは新たに加わった仲間山さんの服装が面白かったです。ゴロー達よりETUグッズを身に着けていて何だか熱心。
 村越も椿のミスに注意します。

「落ちつけよ!椿、難しいことやれって言ってんじゃねえだろ!!」
「はっ・・・はいっ!」

 椿はすっかり焦っています。必死なのはその表情から痛いくらい伝わってくるんですが。そんな焦せる椿を見た村越は今の椿について考えます。

「名古屋戦のプレーで、プレッシャーから開放されたと思ったが・・・・・・
 むしろその逆か・・・・・・。
 
 相手からは警戒、味方からは期待・・・・・・
 待っていたのは、新たなプレッシャーか・・・・・・。

 あいつはこの先ずっとそれと戦っていくのかもな・・・」

 この言葉の後、無言で椿を見つめる村越の考えが気になります。村越が椿にまた何かアドバイスすることとかあったりするんでしょうか?でも普通に見守っているだけで終るような気も。椿のこれからが気になります。
 椿の不調ーちょっとこれは気負い過ぎ、焦り過ぎているのかなと感じました。もう少し肩の力を抜いてプレイに集中できればいいと思うんですけどね・・・。椿のビビリはそう簡単に治るものではなかったようです。
 でも個人的にはあそこでひと段落するよりも、まだこれからも椿には成長の余地があることが分かって、これで良かったのだと思います。やっぱりここで成長が終わるのはまだまだ早いと思いますし。2巻を読み返してしみじみと思いました。これから椿がどう自分にふんぎりをつけ、プレイしていくのか、まだまだ注目していきたいと思っています。

 一方世良は良い結果を残そうと必死。『やってやる!やってやるよ!!』と、やる気だけは人一倍です。夏木を意識していますが、当の夏木は目線にはいなく・・・。その夏木はというと控えに。そしてなんと達海に「俺、いつでもいけますよ!」と自分を出すようにとアピールします。でも達海はそれに取り合わず、

「何度来ても無駄だって、夏木。お前は今日は出さないってば」

 と迷惑そうにそう夏木にいいます。この言葉に夏木はショックを受け

「そりゃあんまりだ――!!」

 
と達海に訴えます。ここの夏木の表情がまた良い感じ。それを松原が

「監督の邪魔する選手がどこにいる!!」

 
と怒ります。何故かこの2人が絡むと面白い~。
 と、ここで達海がみかねたように夏木に今日ベンチに入れたわけを話します。それは去年とおととし夏木が横浜戦で点数を入れていたから。そしてそれが細かいことを気にする横浜の監督元木に若干のプレッシャーを与えられるからとのことでした。現に元木はさっきからチラチラこっちを見ていると、多少の効果はあるようです。
 そこまで話して達海は夏木の今日のベンチ入りの理由を「つーかそれだけ」と話します。でもそれだけで夏木は納得しません。ですが、そんな夏木に達海はある約束をします。それは―

「焦んなって夏木。お前はまだ体ができあがってねえ。

 でもしっかり怪我を治してきた。
 それだけで評価に値する。

 
 約束するよ。
 お前が爆発できる場は、俺がキチンと用意してやる。
 それまでおとなしく待ってろ」

 必ず夏木が活躍できる場を用意してみせるということ。これにはシビれました。達海がカッコよすぎます・・・!こんなこと言われたら、納得するしかありません!!達海は言う時はビシッと言いますね。ここの達海の表情、後姿が好きです。
 夏木もそんな達海の力強い言葉に何か来るものがあったのか、「はい!!」と大きな声で返事をした後、おとなしく下がっていきます。その返事に達海かなりビックリしたようですけど・・・。夏木は歩きながら達海のことを考えます。そして、

『俺は嫌いじゃないかもな。
 達海監督』

 と、達海に好感を持ったようです。これはあるであろう、これからの夏木の活躍が楽しみです!

 以降はこの試合の様子。あれから久々にチャンスが巡ってきたりしましたが、良いところで相手に阻まれたりとなかなか攻められません。世良もなかなかチャンスがなく焦ります。と、そんな局面でコーナキックのチャンスが。ジーノがこれを蹴ります。得点のチャンス、世良はニアに狙いを決めてゴールを狙います。
 各々が見守る中、ボールはファーに!!そこにいた杉江がゴールを決めるかと思いましたが、ここで蹴りに来たのは村越!!村越は見事ボールをゴールに決めました!!これに村越始め、

「おっしゃあ――!!!」

 
大喜び!!達海達コーチもガッツポーズをして喜びを噛み締めます!!世良も村越がゴールしたことを喜びますが、

『俺・・・・・・全然絡んでねーじゃん・・・』

 と自分が得点に絡んでいないことを自覚して、複雑な気分になります。世良の焦りはまだまだ続きそうです。世良の活躍の場は巡ってくるのでしょうか。ここまで引っ張っているならば、何かありそうですが・・・。


 次回は・・・展開が思いつかないです。今回まさかもう横浜戦後半になっているとは思っていなかったので・・・。でもまだまだ世良と夏木のポジション争いについては決着がついてないので、そこが焦点になりそうなのは確かですね。夏木の出番はいつ巡ってくるのか気になります!あそこまで言われると~。
 今回のあの達海の言葉は名セリフだと思います。ああいうセリフ、一度は言ってみたいものです・・・。改めて達海に惚れ直しました!毎回ジャイキリは名場面があって嬉しいです。

 では次回に!!