コツコツ一直線

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Fate/Zero 第15話 「黄金の輝き」 感想

2012-04-15 20:36:02 | Fate/Zero(2011秋-2012春)

 Fate/Zero、今回でいよいよキャスターとの戦いに決着、そしてセイバーの宝具が力を発揮することに。物語中盤の見せ場ということもあってか、セイバーがエクスかリバーを放つシーンは凄まじい迫力が…!黄金の輝きの演出がお見事でした。今回は必見の1話です!


 今回でキャスターとの戦いが終わりに。そんなわけで今回の聖杯戦争、キャスターが退場したことで、本当の意味で脱落する陣営が出てきました。

 なかなかキャスターを倒すことができず、悩むセイバー達。ライダーが王の軍勢で海魔を固有結界の中に足止めしている最中にセイバー達はどうすればキャスターを倒すことができるのか、対策を練ろうとします。邪悪な存在であるキャスターを倒すためにと、皆ひとつにまとまっていました。
 そんな中、アイリの携帯電話に切嗣から連絡が。Fateでこういう機器が出てくることはあまりないので新鮮でした。
 携帯の扱いが分からないアイリの代わりに電話に出たウェイバー。そしてウェイバーはライダーが海魔を出現させるポイントを切嗣に教えることに。こういう打ち合わせ風景もなんだか新鮮でした。皆で一つの敵に戦うイベント、燃えますね。
 通話の終わりに、切嗣はウェイバーにセイバーの左腕に対城宝具があるということを、ランサーに伝えるように言います。そしてそれを知ったランサーは騎士道精神にのっとり、すぐにセイバーの左腕の呪いをとこうとします。ここの槍を折り、セイバーに力を返す時のランサーとてもカッコ良かったです~。


「我が勝利の祈願を騎士王に託す
 頼んだぞセイバー」


 そしてセイバーもそのランサーの思いを胸に、再び海魔・キャスターの前へ!ライダー→切嗣の連携もばっちり。そして遂にセイバーの宝具が具現化する時がきました――


「エクスカリバー!!(約束された勝利の剣)」


 このセイバーがエクスカリバーを放つシーンは黄金の輝きの演出が凄く、素晴らしかったです…!さすがセイバーという感じで。蛍のような黄金の輝きが特に良い感じでした。この辺の演出のクオリティは本当に劇場レベルだったんじゃないかと…。
 そうしてエクスカリバーの力でキャスター撃破、これでキャスター陣営2人とも退場です。切嗣の狙い通り、エクスカリバーの力でキャスターは消え去りました。こうしてキャスターとの戦いは今回で終わり、話はまた新たな局面に…。Fate/Zero、いよいよ盛り上がってきました!


  では以下個別感想ー。


・衛宮 切嗣(セイバー/アーサー王)(アイリ、舞弥)

 今回の主役は間違いなくセイバーでした!エクスカリバーを放つセイバーは本当にアーサー王であり聖少女。キャスターがジャンヌと間違うのも無理ないかも。エクスカリバーを放つシーンは画から演出まで何から何まで見事でした!音楽のアレンジ具合も素晴らしかったです。

 切嗣も電話で指令を伝えたりと、いつもより積極的に動いていた気がします。切嗣は本当キレ者ですね。セイバーとの会話には3回という制限がある以上仕方ありませんが、そこまでセイバーと会話したくないのか…とか思ったり。


・ウェイバー・ベルベット(ライダー/イスカンダル)

 ライダー陣営の2人は今回、海魔を倒す手助け役として活躍していました。ライダーは王の軍勢を率いて固有結界でずっと戦っていたようです。この戦いぶりも見たかったですが、作画が大変そうなのであれですね…。
 ウェイバーは残って伝令役に。見せ場はセイバーにもっていかれてしまいましたが、2人とも良い働きっぷりでした。

 ライダーはこっちの世界に帰ってきた後、ギルガメッシュとセイバーがエクスカリバーを放つところを見物。1クールの時の聖杯問答の時はセイバーに対して王と認めないと言ったライダー。エクスカリバーを放つセイバーを見たことで、その力は認めたようでしたが、それが皆の理想・希望を背負った一人の少女が放つものだと、どこか複雑そうでした。確かにどこか儚げなような…。大きな力にはそれだけの重みがあるんですね…。
 そしてそのセイバーに関する考え方の相違で、ライダーとアーチャーは対立関係に。今回はお互い体力を消耗しているため、勝負はお預けとなりましたが、作中でいつか戦う時がくるんでしょうね。その時が楽しみです。


・ケイネス(ランサー)(ディルムッド)

 今回ランサーは海魔を倒すために、宝具の一つである槍を折って、セイバーの左手の呪いを解除します。セイバーとの間にある騎士道精神を信じて。槍を折る時のランサーは本当に男前でカッコよかったです!今回一番カッコよかったのはもしかしたらランサーだったかもしれません。
 ですがそのランサー、次回以降は…。今回の勇ましい姿を見るとなんだか更に切なくなってきます…。


・キャスター(ジル・ド・レイ)雨生龍之介(前回死亡)

 前回切嗣に狙い撃ちされて、とうとう死亡してしまった龍之介…。ですがキャスターはまだまだ暴れまくろうとします。相変わらず海魔と触手がキモかったです…。
 ですがキャスターも今回、セイバーのエクスかリバーを受けて退場することに。最後にキャスターが見たのは最愛のジャンヌの姿…。セイバーとジャンヌが放つ光は同じ聖なる光でした。
 その光を見て、かつての自分やジャンヌのことを思い出すキャスター。設定資料集によるとFateのジャンヌの末路も史実と同じように惨いもののようで…。その辺のことを考えるとまた切なくなってきますが、その歴史がどうであれ、キャスターにとってはジャンヌとの日々はかけがえのないもの…。最後の最後で何かを悟りながら、キャスターは消えていきます――

「私は一体…」

 こうしてキャスターが消えたことでキャスター陣営終わり。なんか余韻がある、素晴らしい最期のシーンでした。もしかするとキャスター陣営が一番何もかもやりきって死んだ陣営なのかもしれません…。


・間桐 雁夜(バーサーカー)

 前回意気込んで時臣に戦いを挑んだ雁夜でしたが、やはり最強に近い魔術師である時臣に敵うはずなく…。雁夜が差し向ける蟲はすべて時臣に跳ね除けられてしまいます…。しかもかすり傷さえ負わせることさえできないという有様…。やはり1年やそこら修行しただけでは時臣を倒す力を身につけることはできないようです。
 蟲を使役して体力や何かを失っていく雁夜…。ボロボロになっていく雁夜おじさんの画が凄かったです。これこそ満身創痍。しかも戦う理由が時臣への恨みだけになっているのがまた…。これで勝ち残れるわけないですね…。
 そんなボロボロな雁夜を見て怒りを通り越して哀れに思う時臣。もはや雁夜おじさん、噛ませ犬。温情だと雁夜を一瞬で焼き殺そうとします――。丸焦げになった雁夜おじさんがもう…。そして鉄柵の向こうに転落して雁夜、時臣の前から退場にー。
 こうして時臣対雁夜の戦いは、時臣圧勝という結果に終わりました…。「敗北」という言葉がこれ以上なくぴったりと当てはまる気がします。予想通りとはいえ、なんだかもなしいものが…。宿敵に戦いを挑んだものの、相手にされず一方的にフルボッコ…ある意味でさすがの雁夜おじさんでした。

 また今回もバーサーカーはセイバーに何故か襲い掛かってこようとしていました。何故バーサーカ―がセイバーにこだわるのか…まだまだ謎だらけです。


・遠坂 時臣(アーチャー/ギルガメッシュ)

 今回時臣・アーチャーは分かれて戦っていました。時臣は雁夜との戦い。↑に書いたとおり時臣圧勝で戦いは終了~。時臣が魔術を使うシーンはとてもカッコよかったです!さすが魔術師。
 ですが雁夜が本当に死んだのかは確認せず…。時臣はそういうところがやっぱりウィークポイントですね…。これからがちょっと心配です…。

 アーチャーの方は今回はあの乗り物でバーサーカ―と戦ったり、セイバーの戦いぶりを観戦したりしていました。そしてエクスかリバーを放つセイバーの姿を見て、セイバーに惚れこみはじめるアーチャー。Fate本編の設定にいよいよ繋がりはじめました!アーチャーのセイバーへの執着、今後どうなっていくのか気になります。


・言峰 綺礼(アサシン脱落)

 今回時臣と雁夜の戦いをずっと見ていた綺礼。その戦いを見届けた後、綺礼は時臣が雁夜にとどめをささなかったことをフォローしようと雁夜を追います。ですが雁夜はとどめを刺さなくても息絶える寸前に…。ここで綺礼が何もしなければ雁夜はここで終わっていました。
 ですが何故か綺礼は雁夜を治療してしまいます――。雁夜を治療する綺礼、何だか楽しそうです…。何だか何かに目覚めかけているようでざわざわします。こうして雁夜延命。雁夜おじさんの不幸はどうやらまだまだ続くようです…。



 次回は「栄誉の果て」今回でキャスターが退場したことで、物語はまた新たな局面に。セイバー陣営がいよいよランサー陣営と決着をつける時が。騎士道精神を重んじるセイバーとランサー。2人が望む結末を迎えることになるのか、それとも…。キャスターとの戦いの中の切嗣のセリフ的に何だかヒヤヒヤします…。この辺のエピソードは原作を読んだ時、色々な意味で驚かされました。他の作品にはないある種のスリル感があり、アニメであの瞬間がどう描かれるのか楽しみです。緑川さんの演技、凄そう…。

 今回もセイバーのエクスカリバーを放つシーンなど、見どころ満載で素晴らしかったです!さすがユーフォーテーブル。

 ではまた次回に!



1 コメント

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Unknown (あるるかん)
2012-04-19 00:48:42
バーサーカーの“彼”は一流の魔術師がマスターでセイバーのほうがもっと強いでしょうね。
やっぱり“彼”の能力を最大限に活用するなら、なんでも宝具にしてしまう『騎士は徒手にて死せず』を活用しない手はないですよね?
銃や戦闘機で不得手なことをカバーすればかなり強いですよね。彼の愛剣は結構な業物だし、近距離戦闘はアーサー王よりずっと強い。


“彼”は案外切嗣となら上手くいけると思いますよ。しかもセイバークラスなら優勝候補ではありませんか?
切嗣なら銃や戦闘機を入手して、“彼”に与えるのでは?
しかも“彼”は原典からして騎士道よりも自分の信念で実利を優先する節があるみたいだし、アーサー王より仲はマシかも知れません。


ウェイバーの相棒がギルガメッシュならどうなるんでしょうね?ギルガメッシュは弱体化しても宝物があれば十分だし。ウェイバーはギルガメッシュともそれなりにうまくいけそうな気が。
あとウェイバーと居候して庶民の食事を食べたり老夫婦に美酒を振る舞う英雄王を見てみたいですね。