ぽかぽかと陽だまりに光がみちる春には、まだちょっと早いけれど、春を待つ今だからこその楽しみがある。ここから芽がでて花が咲くよ、と知らせてくれる木々の「冬芽」(とうが、あるいは、ふゆめ)だ。写真は樹齢130年とも言われ、園内でももっとも古い長生きの木のひとつハクモクレン。お茶室の脇にそびえている。ピンが甘くてナンだけれど、冬芽がはっきり確認できる。
そっとなでると、ビロードのような肌ざわり。この小さなコートで寒さをしのいでいる。まだまだ芽は育ち、大きくなるたびに「脱皮」してコートを脱ぎ捨て、春本番、花開くときを待つ。桜などの冬芽は芽鱗とも呼ばれ、文字通り鱗(うろこ)状の芽が、堅いよろいのように花芽を包みこんでいる。今は裸の桜の木の、全体がなんとなく薄紅に色づいてきたなと思えると、開花が近い。
下の写真の冬芽、木の種類は不明だけれど、記録映像で見たサンゴの産卵みたいに、風にゆれくるくる上に巻き上がる姿がうれしい。さ、寒さは底をうったかな、1月が終わる。
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