角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

祈りの草履。

2016年07月26日 | 実演日記







今日の草履は、仙北市内の女性のオーダー草履です。わらび劇場「ハルらんらん♪」で桜月姐さんを演じる奥様から、「げんない」で小田野直武を演じるご主人への誕生日プレゼントを承りました。
ご希望配色は、「ご主人が好きな紫色をベースに直武風」。そうした無茶ぶりに俄然ファイトが湧く草履職人であります。

ベースの水玉は降りしきる角館の雪を表しました。あれだけの画を描く男ですから、直武はきっと心の優しい侍だったと思います。その心を暖色の組合せで表現しています。

「げんない」の県内公演は8月28日湯沢市、29日北秋田市。これまでの人生でやりたいことを何かに阻まれた経験をお持ちの方には、ぜひ観てほしい舞台です。劇中直武の台詞にあるのが、「秋田の画は祈りです」。角館草履もまた、足と心の健康を祈るばかりであります。




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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2016-07-27 10:33:12
”げんない”には、心打つ”名セリフ”が散りばめられていますね。私も”直武”の、このセリフは毎回胸に刺さります。紫と赤地に桜、降る雪と知性と優しさ。まるで若い二人の夫婦の”思い遣る心”を表現したような、二人の人柄、役の両方を知るものとしては、感動の草履に唸りました。先日客演(和崎ハル)さんが二人終了フィナーレで、悩んだ挙句友人の花屋さんに花束を依頼しました。舞台を未だ見ていない彼女が表現した花束に唸ったばかりです。遂に照明さんから劇作家さんまで、角館草履さん訪問!飾らぬ御人柄の草履仲間がドンドン増えますね。涙が出ます。
草履と人のイメージ (草履職人)
2016-07-28 06:59:32
みきさん

その人間を草履に表現するとき、よく知った人物かそうでないかで
仕上がりに変化が見られます。直武を演じる男性とは未だ
話をしたことがありませんから、むしろ良かったケースかも
しれません。桜月姐さんのお話では、3日の北浦で少しお話が
出来そうです(^^)

劇作家さんのご訪問に繋がる照明家さんとのエピソードは、
このあとのブログに綴ってみたいと思っています。

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