角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

継がれる草履。

2017年07月14日 | 実演日記
本日京都市へ一組のご夫婦草履が出発しました。奥さまからのメールによる初オーダーです。

奥さまの母上様は秋田県南部のご出身で、数年前同窓会にご出席された折、西宮家で私と角館草履に出会ったそうです。

角館草履を気に入ってくださった母上様は、ご自分用と共に娘さんご夫妻、つまりこの度のご発注主の分も注文しようとしました。

旅先から足のサイズを訊く電話を受けた娘さんは、角館草履を知りません。結果、『家の中で草履なんか履かないわよ』。
母上様はご自分用だけのオーダーで戻られたわけです。

それから数年が経ち、母上様はとある病で寝たきりの生活になってしまいました。
主を失った草履を見た娘さんが思ったのは、『今度は私たちが履いているところを母に見せてあげよう♪』。

『なっ、気持ちええやろ?』。
母はきっと得意気にそう言うと思います。

女性のメールにはそう書かれてありました。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2017-07-15 16:56:29
泣けてきますね。母の心、時を経て、子の心。意志あればこそ品が生きます。家族のコミュニケーションに角館草履が媒介になっているんですね。自分で買う草履は、愛着も違います。今日は、金次郎ブログを見ながら、ふと写る役者の足元が角館草履なのに又、胸がキュンと来てしまいました。今日も暑い日でした。それでも、こんな家族の物語を読ませて頂き、心には風が吹きました。想いを編む。職人さんが編む草履は限られるけれど、連なる物語を何足編んでいらっしゃるのだろう、、、と昨日ふと思った次第。滋賀県より、先ほど秋田に向います!メール届きました。
すれ違い (草履職人)
2017-07-15 18:09:28
みきさん

私の知らないところで角館草履が話題となる。わずかとはいえ
全国にそんなシーンがあるのでしょう。ありがたいことです。

さて滋賀県の先生は明日、ご自身2足目の草履を
引き取りにお越しの予定です。
一方キンジローチームはその滋賀へ。なんというすれ違いでしょう(笑)

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