澤乃井酒造見学１＿いもうとや～酒蔵見学

おなじみ東京の酒造、澤乃井へ行って新酒を飲もうと、
梅の満載のこの時期に青梅にやってきました。

あいにくの小雨で曇り空ですが
それはそれで山にかかる雲などの幽玄な雰囲気がまた良し。




ＪＲ青梅線の御嶽駅で降りて、すぐ近くの
「いもうとや」でまずはお昼ごはん。
澤乃井酒造の系列のお店です。

川沿いに向かって全面ガラス張りの店内の席から、
多摩川や梅などの風景が見渡せる。




「おぼろ豆腐膳」
おぼろ豆腐丼を中心として、卯の花などちょこちょことおかずがついたお膳。
日本酒を飲みながら食べるのに最適。

澤乃井は水が美味しいのでお豆腐料理が美味しいのです。




きき酒セット「起承転結」780円

澤乃井の４銘柄を少しづつ飲み比べられるお得なセット。

起　純米大辛口
承　花見新酒
転　純米吟醸蒼天
結　大吟醸

比べて飲むと、違いがよくわかる。
この中では、花見新酒が、フルーティーで味わい深くて美味しかった！




食後、川沿いを散歩しながら澤乃井園へ。




まずは酒蔵見学。




とても丁寧に説明してくれて、とってもタメになった！

今回一番、新たに知ってタメになった知識は、
ワインと日本酒の違いについて。

ワインの原料である葡萄は運ぶのが難しいから、
葡萄の生産地に酒造が作られて、
「その土地で取れる葡萄」によってその酒造の特徴が出る。

日本酒の原料の米は運ぶのが簡単だから、
運ぶのが難しい「仕込み水」の地に酒造が作られて、
「水」によってその酒造の特徴が出る。

なるほどー。



お酒が入ったタンク。
毎日２合づつ飲んだとしたら60年かかるほどの分量が入っているらしい！！
すごい！
でも、もしこれを家に設置して、
なくなるまでに60年もかからなかったらどうしよう！




昔ながらの仕込み蔵。
仕込み樽を上からのぞくための中２階と、そこへ上がるための階段が特徴。
効率よく作業できるようにものすごく急な階段。

昔は、この仕込み樽に、作業中に落ちて死んでしまう人も多かったという。

「どうせ死ぬなら、そういう死に方もいいな。」
と、ちょっぴり思った。
お酒を浴びながら死ぬなら本望かもしれない。

ちなみにこの感想について、その後試飲をしながら友人たちに語った時に
「植村直巳が山で死んだように」
という壮大な言い出しで話しを始めたために、
同行の友人は、どんなに素晴らしい話をはじめるのだろうと思ったら
そんな話でがっかりしたそうだ。
でも自分的には同じ気持ちだと思ったのだけどなあ。。




日本酒の古酒が、蔵の中でずらりと寝かされていた。
あとで試飲したけど、熟成されてブランデーのように濃い色で
味も濃かった。




横に長い井戸の先にある、
仕込み水の湧き出ている岩清水。

のぞくと、透明すぎて存在が一瞬わからないほど綺麗な水。
そして、小さなサワガニがいた！

ちなみに澤乃井のトレードマークはカニさんなのですが、
カニは清流にしか住まないという意味で
カニが住めるほど綺麗な水でお酒を作っているぞ、
ということらしいです。



見学コースの最後は、お待ちかねの試飲！
今回は、新酒の「花見新酒」でした。
やっぱりこれ、おいしい！

一人１杯だったので、なみなみと注ぐ。。


さて、引き続き利き酒処での試飲に向かいます。
＞澤乃井酒蔵見学２＿利き酒三昧

澤乃井 ままごと屋の いもうとや （豆腐料理・湯葉料理 / 御嶽、沢井）